お釣りを少しずつ貯めていたり、500円玉貯金をしていたりなど、家に小銭が貯まっている人も多いかもしれません。両替したいと思っても、大量の小銭を銀行の窓口へ持って行っていいものか、せっかく貯めたのに両替手数料で損をしてしまうのではないかなど、不安に思うこともあるでしょう。ここでは、手数料を無料または最低限に抑えて、小銭を紙幣に変える両替方法について解説します。

銀行で小銭を両替するといくらかかる?

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(画像=PIXTA)

両替手数料は枚数や口座有無によって異なる

銀行で両替をする場合、枚数によって手数料が異なります。たとえばりそな銀行の場合、窓口で両替すると1枚から500枚までなら540円、501枚から1,000枚だと1,080円。以降500枚ごとに540円加算されます。もし全てが1円硬貨だとしたらほとんどが手数料で引かれてしまうため、いかに手数料を節約することが重要であるかがわかります。

また、両替する場合は口座を持っている銀行へ行くのがおすすめです。多くの銀行では、口座所有者には手数料の優遇があり、1日1回なら両替機だけではなく窓口でも無料で両替できる銀行もあります。ただし、無料で両替できる枚数は上限があることが多いので注意しましょう。

窓口より両替機のほうが手数料が安い

小銭を両替する場合、窓口ではなく、自動両替機を使ったほうが手数料の節約になります。たとえばりそな銀行で1,000枚の硬貨を両替する場合、窓口では1,080円かかりますが、両替機を使えば600円です。さらに窓口では待ち時間が発生する場合もあるため、両替だけが目的であれば両替機を利用することをおすすめします。

口座があればATM利用もおすすめ

硬貨を入金して紙幣で出金する

「ATMでも両替できるのかな?」と思う人もいるかもしれませんが、ATMには厳密には両替機能がありません。ただ、硬貨で入金して紙幣で出金すれば、入出金の機能だけで両替に代わる作業が可能です。

時間帯によっては手数料無料で入出金が可能である銀行もあるため、「数枚程度の小銭を紙幣に変えたい」程度であればATMを利用するのも一つの方法でしょう。ただし、以下の点に注意が必要です。

硬貨を扱えないATMがある

銀行だけではなく、ショッピングセンターやコンビニなど多くの場所にATMが設置されていますが、すべてのATMが硬貨に対応しているわけではありません。特に、コンビニに設置されているATMの多くは硬貨に対応していません。硬貨が扱えるATMの多くは、何かトラブルがあってもすぐに対応できるように、銀行窓口などと併設して設置されています。

さらに、ATMのタイプや設置場所によって、硬貨の投入枚数に制限があったり、1枚ずつしか投入できなかったり、夜間や土日は硬貨が扱えないこともあるため、特に小銭が大量にある場合はATM利用を控え、窓口で入金したほうがよいでしょう。

特に、硬貨が極度に劣化していたり汚れていたりするとATMが正確に読み取れず、エラーを起こしてしまいます。ATMがエラーを起こした場合、手作業での復旧を一緒に待つことになるので十分注意しましょう。

小銭が大量にある場合は窓口へ

窓口で大量の硬貨を入金する際には、別途入金手数料が発生する場合があるのをご存知でしょうか。たとえば、りそな銀行では、2019年7月から「硬貨入金整理手数料」が新設されます。1日1回であれば500枚まで無料で入金してもらえますが、それを超えると枚数に比例して手数料が発生します。

ちなみにこの入金整理手数料は、最終的な入金額ではなく「数えた硬貨の数」によって発生するため、事前にきちんと調べて行くことが重要です。

ATMを使えば郵便局でも両替が可能?

郵便局・ゆうちょ銀行では、いったん小銭で入金し、紙幣で引き出す方法ということで両替することができます。ATMでももちろん可能ですが、あまりたくさんの小銭をATMに投入すると故障やエラーの原因になりかねないので、窓口へ持っていくのがおすすめです。大量の硬貨を持ち込む場合は、計算作業に時間がかかるため、あらかじめ電話で伝えてから行くとよいでしょう。

ちなみに、窓口で小銭を大量に入金しても手数料は一切発生しません。両替手数料が惜しいという人は、ぜひ郵便局を利用してみましょう。

口座を持っている銀行で両替するのがお得

大量の小銭を紙幣に両替したいなら、まずは口座を持っている銀行の両替手数料を調べてみましょう。また、ゆうちょ銀行に口座がある場合は、窓口にて小銭で入金して、紙幣で引き出せば手数料をかけずに小銭を紙幣に変えられます。キャッシュレス決済の普及により小銭の流通が減るなかで、家に貯まった小銭を上手に貯金したいですね。

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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