ヨーロッパのルネサンス期には、アートに大きな意味が持たれるようになり、将来有望な画家に対して、パトロンと呼ばれる資金提供者が支援をしていました。しかしその当時、パトロンは一部のごく限られた富裕層であり、アーティストへの支援は少ないものでした。

自分の好きなアーティストを直接的に支援するというのは、ファンとしての最大の愛情表現ともいえます。時代は進み、テクノロジーの進化によって、誰でもいつでも気軽にアーティストのパトロンになれるようになりました。今回は、富裕層にこそ使ってほしい、アーティスト支援アプリをご紹介します。

アーティストの活動を直接支援できるアートスティッカー

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(画像=Tero Vesalainen/Shutterstock.com)

株式会社The Chain Museumが2019年2月にリリースしたアプリ「ArtSticker(アートスティッカー)」では、「アートにはお金が必要だ」として、アプリを通して一般から広くアーティストへの金銭的支援を募っています。

アーティストが作品から得られる収益はほとんどの場合、作品の売買か、出品したイベントや美術館の入館料収入などに限られています。人の心を動かすアートは、作品の制作に大きな資金を要することもあります。せっかく良いものをつくる腕とインスピレーションがあったとしても、資金がなければ作品として世に公表されることなく、アイディアごと諦めなければならないかもしれません。

良い作品が生まれるためには、芸術家と作品を作るための資金が必要です。アーティストの収入を増やすことができれば、それだけ素晴らしい作品に触れられる機会も増えることでしょう。ArtStickerは、アーティストとそのファンの両者にメリットがあるアプリなのです。

アートスティッカーの使い方

支援したいアーティストがいる人は、ぜひArtStickerを通して直接支援を行ってみてください。

まずはこちら(https://artsticker.app/)からアプリをダウンロード&インストールしましょう(2019年6月現在のリリースはiOS版のみ)。アプリを起動すると、さまざまなジャンルのアートを閲覧できます。

アプリでは、無料でほかのユーザーをフォローしたり、ユーザーに「いいね」をつけたり、コメントをつけたりすることもできます。アートが好きな人達のためのSNSのような雰囲気です。

気に入ったアート作品を見つけたら、スティッカーを送る(金額に応じた色のスティッカーを購入する)ことでアーティストを支援できます。スティッカーを送ったアート作品はアプリ内でコレクションされます。支援を行うと、支援を行った作品のレビューの掲載も可能です。

さらにサポートの証として、作品情報の下に支援者の名前が表示されるようになります。これによって、その作品作りに参加したかのような気分を味わえるでしょう。

スティッカーとは

アプリ内で支援の証として利用されるスティッカーは、アートの世界で売約済みの作品等に貼られる丸いシールをモチーフとしたものです。

スティッカーには5つの色があり、作品ページに貼られるスティッカーのカラーは支援額によって変わります。青色なら120円~240円、赤色なら360円~600円、シルバーは1,200円から3,000円、ゴールドは6,000円、ブラックは1万1,800円を支援した証となります。

スティッカーは、同じ作品に何度でも送ることができます。気に入った作品を見つけたら、毎週でもスティッカーを送ってアーティストを支援してみましょう。

ただし、これらの支援は寄付金控除の対象にはなりません。

また、スティッカーの購入費用は、アーティストだけでなく、アプリを運営するThe Chain Museumへの手数料と、作品にかかわるプロジェクト主催者などへの寄付金も含まれています。全額がアーティストの手に渡るわけではない点は理解しておきましょう。

SNSを利用する手軽さでアーティストへの支援をかなえたArtSticker

ArtStickerが優れているのは、単に支援を行って終わりなのではなく、SNSと同様に人とのつながりを生む点にあります。アーティストへの支援を行いながら、同じようにアート好きな友人をこのアプリで探してみてはいかがでしょうか。(提供:JPRIME


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