2018年総務省家計調査によれば、35歳~59歳の働く一人暮らし女性が使う生活費の平均は18万9,583円です。所得の平均は22万7,337円ですから、約18%は貯蓄に回している計算になります。
しかし、「資産美人」になりたいなら収入の20%の貯蓄が理想です。今回は生活費の中で女性の支出が多くなりがちな費目に焦点を当て、上手に節約する方法をお伝えします。
一人暮らし女性の生活費で一番多いのは食費
食費に占める割合が多い外食費は自炊で減らせる
一人暮らし女性の生活費で一番多いのは食費です。35歳~59歳女性の月平均食費は3万5,865円。ここを削るのは難しそうな気がします。
しかし、食費に占める割合が最も多いのは外食費の9,382円。外食費なら工夫次第で削れそうだと思いませんか?
そこで節約の参考にしたいのが、新生銀行の「サラリーマンのお小遣い調査」です。ここに外食費を抑えるヒントが詰まっています。
昼食代はお弁当持参で賢く節約しよう
2018年の調査によれば、40代女性会社員の1日の平均昼食代は1回の外食代より安い630円。うち、52.1%の女性が職場にお弁当を持参しています。外食費が多い人は、まずお弁当持参から始めてみましょう。
お弁当作りには日持ちする市販の冷凍食品をストックしておくと便利です。それでも外食費よりは安く済み、食費もかなり抑えられます。
飲み代や夕食代も外食から自炊にすることで削減可能
同じ調査では、外食を前提とする外飲みと、自炊やお惣菜の購入を前提とする家飲みの平均金額も出ています。
40代女性の場合、1回あたりの外飲み(4,351円)と家飲み(2,019円)の差額は2,000円以上。家飲みの比率を増やすだけでかなりの節約になります。
一人暮らし女性の交通・通信費は携帯&マイカー費用の見直しを
車の維持費は極力削りたい
次に一人暮らし女性の生活費で多いのが、交通・通信費(3万1,269円)。特に1万6,911円の車の維持費は極力節約したいところです。
交通の便がよい地域に住んでいる人は、車を持たなければ維持費がゼロになります。
一方、車が必要な地域の場合は、自動車税や燃費が安い車を選ぶ、自動車保険を見直す、自動車ローンの一括返済などで車の維持費を極力減らすことで費用を抑える方法があります。
通信費を節約するなら格安スマホも検討を
現代の生活に欠かせない通信費についても、格安スマホを視野に入れた携帯プランの見直しで節約できます。
格安スマホにはデメリットもありますが、通信費を大幅に節約できるのは大きな魅力。検討する価値ありです。
一人暮らし女性の衣類・美容費は単身男性の2倍以上!
衣料品は手持ちのアイテムを上手に着回せば節約に
一人暮らし女性の衣類・美容費の額は男性の2倍以上とも言われています。特に、被服・履物(平均10,111円)は改善の余地があるでしょう。
新たな衣料品を買う前に手持ちのアイテムを上手に着回す、小物で変化をつけるなどの工夫で新たな支出を防ぐことが大切です。
また、今後も使わないアイテムをフリマアプリで売れば、たんすの肥やしが減って収入も入り、一石二鳥です。
美容費はクーポンやプチプラコスメの活用で安く抑える
美容費(平均8,971円)の節約も行いましょう。
まず、美容院代は割引クーポンの活用で安くできます。美容院予約サイト等をチェックして、割引クーポンを利用できる美容院を探してみましょう。
また、化粧品代はコスパのよいプチプラコスメや100均コスメの活用がおすすめ。専門家が高く評価するアイテムもあるので、デパコス派も要チェックです。
一人暮らし女性は交際費も多い!人間関係を清算する勇気も必要
35歳~59歳の一人暮らし女性の交際費平均は1万4,967円。同年代の男性より約4,000円多くなっています。
ムダな交際費は削りたいところですが、女性の人間関係はこじれると厄介です。いやでもなかなか切れないのが悩みかもしれません。
しかし、他人の悪口に花が咲く集まりなどは、お金と時間のムダになることが多いです。分別のあるアラフォーこそ、思い切ってそのような関係を清算しましょう。それにより、ストレスと交際費の両方を減らせます。
一人暮らし女性は生活費を見直して資産を増やそう
家計調査からわかるアラフォー一人暮らし女性の平均生活費は、現在の自分の生活費が適正かどうかを知る一つの目安になります。自分の裁量でやりくりできる範囲が広い一人暮らしの女性こそ、生活費の見直しでムダな支出を抑え、賢く資産を増やしましょう。
文・大岩楓/fuelle
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