ショッピングモールや街中を歩いている時、「相談料無料の保険ショップ」を見かけたことはありませんか。TVのコマーシャルなどでも放送されているので、気になっている方も多いかもしれません。自分に合った保険相談窓口の選び方をファイナンシャルプランナーの著者がプロの目線でご紹介します。
保険相談のメリット・デメリットとは?
保険相談窓口は、保険会社から委託・請負契約によって保険を扱うことができる「募集代理店(保険代理店)」です。最近では、銀行なども保険代理店として保険の販売を行っていますし、個人で保険代理店として仕事をされている方もいます。保険代理店、保険会社の社員、どちらで契約をしても、保険料や保険内容は同じです。
保険相談窓口のメリットは、取り扱い保険会社が多いため、商品のラインナップが豊富です。健康面で保険に入れなかった場合でも入れる保険が見つけられたり、自分の年齢で一番安い保険を選べたりするメリットがあります。生命保険だけでなく、損害保険を取り扱っている窓口も多いので、そういった場合は保険の契約を一括サポートしてもらえます。また、全国にお店を構えていることが多く、転勤した場合や結婚して転居をした場合など、契約後にフォローしてもらえることも安心です。
デメリットは、担当者の能力に差がある可能性があること、いろいろな保険会社の保険に加入していると手続きが面倒になることが挙げられます。
いい保険相談の選び方
保険相談の窓口は、「来店型」「訪問型」の2タイプあります。「来店型」は、保険ショップに自ら出向いて相談するタイプ。お子さん連れでも来店できるように、キッズコーナー完備のショップも多くあります。「訪問型」は自宅や職場、カフェなどで担当者と会うタイプです。
見知らぬ人を自宅に招くことに抵抗がある方は、「来店型」でも良いですが、何度も出向くのは大変ですし、店舗が移転して遠くなることもあるので、「来店型」と「訪問型」を併用している相談窓口を選んだ方が良いですね。
保険相談を選ぶときにチェックしておきたいのは、担当者の経歴や取得資格です。保険は万が一のときに助けになる重要な契約です。説明を求めても答えられないなど「頼りないな」と感じたら、危険なサインです。ただし、経験が浅くてもサポート役の先輩が対応してくれるなど、安心材料が他にあれば大丈夫でしょう。
女性の場合は、「相談相手は女性の方が話しやすい」と考える方も多いようです。ホームページで担当者を選べる会社もありますし、相談予約の際に希望を伝えてみましょう。
FPおすすめの無料保険相談
ここからは、おすすめの保険相談窓口を紹介します。保険相談にも、相談料が有料のものと無料のものがありますが、無料のものだけを集めました。実績や特徴などをわかりやすくまとめたので、参考にしてください。
①老舗の相談窓口「ほけんの窓口」
1995年にスタートしている窓口で、23年の実績があります。47都道府県にショップを構えていて全国どこでも相談にのってもらえるのがポイントです。取扱い会社数は、生命保険29社、損害保険会社17社の合計46社となっています。自宅訪問サービスは現在していませんが、電話で相談しながら契約できる保険の通信販売サービスがあります。
②日本生命グループの相談窓口「ほけんの110番」
生命保険会社大手の日本生命が株式を100%保有する来店型の保険ショップです。来店が難しい方には、訪問相談も受け付けてくれます。店舗数は28都道府県98店舗と少なめですが、ペット保険の取扱いもあるなど、幅広い商品の取り扱いがあるので、いろいろな相談にのってもらえるところがポイントです。
③256店舗で来店・訪問に対応「保険見直し本舗」
41都道府県に256店舗、取扱い保険会社は生命保険27社、損害保険15社と少額短期保険会社3社の合計45社、店舗数はトップレベルです。保険見直し本舗には、保険と金融サービスの専門家が集まる世界的な組織であるMDRTの会員が173名在籍しています。MDRTは、入会基準があるため、高い水準の知識を持ち合わせていることが証明される資格です。従業員数から考えると10人に1人がMDRT会員ですので、複雑な保険のことも安心して相談できます。来店型ショップもありますが、訪問での相談も対応してくれます。
④無料セミナーも開催「ライフプラザパートナーズ」
「ほけんの110番」と同様、日本生命グループです。訪問型の相談窓口なので、店舗はありませんが、保険の見直しだけでなく、お金に関する無料セミナーも開催しているのが特徴です。取扱い保険会社は49社です。MDRT会員も多く在籍している保険のプロ集団です。
⑤経験者が豊富「保険のビュッフェ」
保険の相談所というより、保険に特化したFP(ファイナンシャルプランナー)を紹介してくれる窓口です。所属する約1,000人の担当者は全て有資格者で、経験年数が平均9.5年となっています。また、来店型、訪問型、どちらにも対応しています。保険会社の取扱いは、生命保険13社、損害保険8社と他の相談窓口と比べるとやや少なめですが、知識と経験でカバーしてもらえそうです。
必要な保険を上手に選ぼう
保険の事はよく分からないからこそ、専門家の力を借りたいですよね。何度相談しても相談料は不要ですし、いろいろな所へ行って、納得いくまで話を聞いても構いません。また、開催エリアは少ないですが、FP協会でも「無料体験相談」を行っています。無料の相談窓口を上手に活用し、自分に合った保険選びをしましょう。
文・冨士野喜子(ふじのFP事務所所属)/fuelle
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