ETFは投資信託の一種で「上場投資信託」と呼ばれ、東証など取引所に上場しており、株式のように売買できる。日本でも2001年から日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)に連動するETFが導入され、浸透しつつある。インデックスファンドと同様の目的で運用されており、指数の動きに連動するよう設計されている。ならばETFとインデックスファンドとでは何が違うのだろうか。

ETF、インデックスファンドと比較した場合の3つのメリット

インデックスファンド,指数,連動
(画像=TierneyMJ/Shutterstock.com)

ETFのメリットは、第一にインデックスファンドに比べコストが低いことだ。まず信託報酬が低い。インデックスファンドの信託報酬は、信託銀行、運用会社、販売会社の3者が役割に応じて受け取っている。ETFは取引所で購入するため、販売窓口となる販売会社が必要なく、その分の信託報酬が低く抑えられるのだ。

第二のメリットは、ETFは証券取引所に上場しており、市場が開いている間は、上場株式と同じようにその時々の価格で売買できることだ。株式の売買と同様に、「指値」や「成行」の注文もできる。一方、インデックスファンドは、基準価額は1営業日に1回しか算出されず、市場が閉じた後に基準価額が確定する。

なおインデックスファンドは、投資家は市場が閉じる前に注文を確定するので、当日の基準価額が分からない状態で取引を確定させなくてはならない(ブラインド方式)。ETFなら、市場が開いていれば、投資家の望むタイミングと価格で注文し、取引することが可能だ。

第三のメリットは、信用取引ができることだろう。価格が高い時に売却して(空売り)、後に価格が低くなった時に購入する(買戻す)ことができる。レバレッジや空売りはリスクが高くなり、投資の知識や経験が求められる。だが、ETFがあることで投資家は多様な取引手法と投資機会を得られる。

ETFの注意点 「指数との連動性が保たれない」「分配金再投資ができない」……

ETFには注意点もある。その一つは、指数との連動性が保たれない点だ。ETFの取引価格は市場の取引により決まるため、理論上の価値(指数と連動した価格)と市場価格とが、大きく乖離することもある。指数との乖離はインデックスファンドでも、トラッキングエラーとして起き得るが、ETFの場合は、トラッキングエラーに加えて、需給の影響で理論上の価値よりも10%以上の乖離が見られることもある。

ほかのデメリットとして、分配金再投資が自動的にできない点や、少額での取引をする場合に売買委託手数料が割高になる可能性も挙げられる。さらに、上場株式がそうであるように、ETFは証券会社を通じてしか取引できない。

税の優遇制度についても、ETFよりインデックスファンドのほうが利用できる機会が多い。iDeCoでは、インデックスファンドを商品ラインナップとして選択している金融機関が多い。つみたてNISAの対象商品は、その大半がインデックスファンドとなっているのが現状だ。

ETFによるインデックス運用がますます注目されると考える理由

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