1.「武蔵小山・戸越銀座」2大商店街の特徴と地価を分析

地価
(画像=beeboys/Shutterstock.com)

現在、都内だけでも現時点で2000を超える商店街があると言われています。その中でも長さ800m越えの「武蔵小山パルム商店街(以下パルム)」と、長さ1.3kmにも及ぶ「戸越銀座商店街」の2大商店街は中原街道を挟んで隣接していることから2つの商店街の散策を楽しむことができ、連日多くの人で賑わいます。

大きな商店街が連なる武蔵小山と戸越銀座は、幅広い年齢層から支持される住みやすい街として知られています。今回は人気の街「武蔵小山」と「戸越銀座」の商店街の特徴と地価をデータ分析してみました。

2.アーケードが特徴の武蔵小山パルム商店街

目黒区と品川区にまたがり、駅前が再開発中でますます注目度が高まっている武蔵小山。パルムは武蔵小山駅から徒歩1分に位置しているアーケード商店街で、雨の日や日差しが強い日でも傘を持つことなく自由に買い物ができます。

どこか懐かしい雰囲気が漂う商店街ですが、都内最長である800mのアーケードには約250店の新旧が入り混じった店舗が立ち並び、パルムオリジナルのクレジットカードや、駐車券を発行できる駐車場を設けることで多くの人から愛されています。

パルムという名前は、「パル」で「友達」、「ム」は「武蔵小山」が由来で、マスコットキャラクターは「パル」と「パム」という名前で、パルムのあちこちでイラストを目にするため覚えやすく親近感が持てます。

3.下町情緒あふれる戸越銀座商店街

戸越銀座商店街は関東有数の規模を誇る商店街です。お店の数は約400店舗と多く、地元住民だけでなく旅行者からも人気のスポットで、たびたびメディアに取り上げられる人気の商店街です。戸越銀座は全国に点在する「●●銀座」の発端でもあり、関東大震災で崩れた銀座からレンガを譲り受け、譲り受けたレンガを敷き詰めることにより街を再建できたことに由来しています。

2016年3月には電線を地下に埋める活動が終わったことで景観がすっきりした商店街に生まれ変わりました。戸越銀座では商店街のプロモーション活動として商店街全体でコロッケを売り出そうという取り組みがなされており、現在約20店舗がコロッケを販売していますが今後も増えていくそうです。

ちなみに、マスコットキャラクターの「戸越銀次郎(通称:銀ちゃん)」の好物はコロッケであることから、コロッケとマスコットを特長とした活気ある商店街にさらに成長していくことが期待されます。

4.武蔵小山と戸越銀座の地価をデータ分析

人気の「武蔵小山」「戸越銀座」ですが、いざ不動産を購入しようとした場合の地価傾向はどのような傾向を示しているでしょうか。

武蔵小山と戸越銀座の周辺地価について、流通している土地情報を基にデータ分析してみました。

まず、武蔵小山ですが、2019年8月末の売出中の土地件数は48件、平均坪単価は283万円になります。一方、戸越銀座は、土地件数は24件、平均坪単価は285万円という結果になっています。流通している土地の件数は武蔵小山周辺の方が多いと言えます。

さらに傾向を見るために徒歩10分圏内に条件を絞って見てみました。

その結果、武蔵小山は土地件数:16件、平均坪単価:309万円、平均価格:5,890万円、平均土地面積:66㎡。一方で、戸越銀座は土地件数:20件、平均坪単価:264万円、平均価格:5,567万円、平均土地面積:73㎡となっており、武蔵小山の方が駅近物件については坪単価が45万円ほど高い傾向を示していました。

武蔵小山駅周辺の地価散布図

武蔵小山駅周辺の地価散布図
(画像=sumuzuより)

戸越銀座駅周辺の地価散布図

戸越銀座駅周辺の地価散布図
(画像=sumuzuより)
表1
(画像=sumuzuより)

5.まとめ

「武蔵小山」「戸越銀座」それぞれ特長のある商店街を有する街ですが、地価の傾向は少し異なる傾向を示しています。 武蔵小山は再開発で更なる発展が期待される注目の街、戸越銀座は電線の地中化や活気ある街づくりが積極的に行われ話題性も高いなど、いずれも今後の発展が期待される街と言えるでしょう。是非、一度足を運んで2つの街を楽しんでみては如何でしょうか。きっと商店街だけでなく住みやすさの魅力にも気づくことでしょう。(提供:sumuzu

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