先月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算も終了となりましたが、折り返しの上期決算ということもあって通期の業績予想を見直す企業も少なからずみられました。しかし、その一方で業績予想を変更しないで据え置いた企業も多くありました。そしてそうした銘柄のなかには業績予想を据え置いたものの決算発表直後に株価が大きく上昇したものもみられました。

投資のヒント
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そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に営業利益の見通しを据え置いた企業のなかから決算発表直後に株価が10%以上上昇した銘柄をピックアップしてみました。例えば先日LINE(3938)との経営統合を発表したZホールディングス(4689)ではスマホ決済利用者の増加などが好感され決算発表翌日に株価が16%以上上げたほか、オリンパス(7733)でも収益改善への期待などから株価が15%以上上昇しています。

営業利益の見通しを据え置いたものの株価が10%以上上昇した3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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