先月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算発表も今月中旬に終了しましたが、日本経済新聞の集計によるとこの上期は米中貿易摩擦の影響もあって純利益が前年同期比で14%の減益となったようです。しかし、こうしたなかでも増益を確保し健闘した銘柄も少なからずみられました。そこで今回はそうした銘柄のなかから市場予想を大幅に上回る増益となったものを取り上げてみました。

投資のヒント
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具体的にはTOPIX500採用の3月決算企業を対象にコンセンサス予想を1割以上上回る営業増益となった銘柄をピックアップしてみました。例えば任天堂(7974)では上期の営業利益が5割を超える増益となったことでコンセンサス予想を2割以上上回ったほか、オリンパス(7733)でも営業利益が急回復をみせたことででコンセンサス予想を3割以上上回っています。

コンセンサス予想を1割以上上回る営業増益となった主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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