10月下旬からスタートした3月決算銘柄の上期決算発表も先月中旬に終了しましたが、日本経済新聞の集計によるとこの上期は米中貿易摩擦の影響もあって純利益が前年同期比で14%の減益となったようです。そのため減益決算となった企業も多くみられましたが、そうした銘柄のなかには上期は減益ながら第2四半期に大幅な増益に転じた銘柄もあります。

投資のヒント
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そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に第1四半期3ヵ月が二桁の減益で上期累計は減益となったものの、第2四半期3ヵ月が二桁以上の増益に転じた銘柄をピックアップしてみました。例えば富士通(6702)では第1四半期が9割を超す大幅な減益で上期も2割以上の減益となったものの、第2四半期は大幅な増益に転じています。

第1四半期が二桁の減益で上期も減益となったものの第2四半期に二桁以上の増益となった主な3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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