(本記事は、佐伯益咲寿氏の著書『「バカ」になれる人ほど「人生」はうまくいく』クロスメディア・パブリッシングの中から一部を抜粋・編集しています)

自分という主人公をどう成功させたいかを描く

成功
(画像=Vadim Georgiev/Shutterstock.com)

みんなは人生をどう思っていますか? しんどいこと、嫌なことをいっぱい背負わされて仕方なく歩かされる苦行のように考えてないですか?

僕はこの本でも話してるように「人生はアート」だと思ってる。かっこつけてそう言ってるんじゃなく心底そう思う。なぜって自分が主人公で、どのようにでも自分で描けるのだから。人生を映画にたとえるなら、主人公ですよ。

どんな人でも自分が何を思い描き、そのためにどう行動するかをきちんと確立することによって「自分の人生の成功」が得られる。僕はそんな当たり前の、けれども深い真実をナポレオン・ヒルの『成功哲学』で学びました。

勉強なんてまるでしなかったけれど、唯一これだけは20代の頃から愛読書だった。それで育ったようなものです。僕の根本原理であり生きる哲学です。

成功哲学というと何だか難しいような大げさな気がするかもしれないけれど、本質はものすごくシンプルだと僕は思う。

自分がどんなふうに成功したいか、自分が自由に決めればいいんだから。好きにやればいい。そういう意味でもアートなんです。こういう人生を描きなさいなんて誰にも決められないし指示されない。

だけど、誰もがそんなふうにできるわけがないとすぐにみんな思うでしょ? でも誰もができないって「誰が」決めたのか。なんとなくみんなそう思ってるだけで、本心は違うじゃないですか。

誰だって本心は自分でちゃんと成功したいと思ってる。ただ、自信がないからそうやって「誰もができることじゃない」と、どこからか借りてきた言い訳をしてるだけです。

そんな生き方、端的に言ってかっこよくないじゃないですか。僕は嫌だ。

どんな人生だろうと自分で決めて、それで失敗してもそこからまた立ち上がって前に進んでいく。そのほうがどう考えたってかっこいい。

僕もそうありたいと思って生きてきたし、今もそうです、だから何も本当に後悔がない。うまくいかなかったことも後悔してない。また新しい自分の人生を描き始めればいいだけなんですから。

一日三生で、毎日を「今」この瞬間にエネルギーを注ぎ、うまくいってもいかなくても何回も生まれ変われる。毎日新しい自分と出会える。

だから、うまくいった自分に酔いしれて自分をなくすようなことも意味がないし、逆に過去に引きずられて落ち込んでばかりいるのもおかしい。

人生は基本的に前に進んでいくのだから、ポジティブマインドを基本に持っているほうが流れに乗れるんです。ネガティブなマインドだと、そもそも人生の流れに逆らってるわけだから、うまくいくはずなんてないでしょう。

人生がうまくいくかどうかなんて、何も難しいことでも特別なことでもないんです。自分を主人公にセットすればいいだけ。そうしたらどんな厳しい場面でも、人がうらやむような場面でも「いつもの自分」でいられるようになる。

そうなれれば、もうそれだけで成功軌道です。第一、かっこいいじゃないですか。

「バカ」になれる人ほど「人生」はうまくいく
佐伯益咲寿(さえき・まさとし)
カンシングループ会長兼CEO。1965年生まれ。香川県小豆島出身。高校卒業後、18歳で瀬戸内の汽船会社に就職。
29歳で住宅設備機器の販売会社を設立。売上70億円の会社にまで成長したが、42歳のときに倒産。17億円の負債を抱える。2009年、心機一転して株式会社カンシンを千葉県船橋市に設立。住宅の総合維持管理会社として、不動産業、ハウスメンテナンス業などを展開。誠心誠意、お客様に向き合い続け、2019年に創業10 周年を迎える。趣味は、食道楽、着道楽、旅道楽。座右の銘は、「我 事において 後悔せず」(宮本武蔵『独行道』より)。

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