投資する上でよく皆さんが口にする「リスク」という言葉があります。

「投資経験はありますか?」
「どのぐらいリスクをとれますか?」

証券会社などで銘柄選びをするときに、担当者から真っ先に質問される言葉でもあります。

カントリーリスク、金利リスク、為替リスク…等々、いったいリスクって何でしょう?

「リスク?そりゃあ無い方がいいですよ。みんなそう思いますよね?」

残念ながら、投資商品にリスク無しの商品などありません。リスクがなくて元本保証で、定期的に利益がもらえるもの……そんな都合のよい話があったら間違いなく詐欺でしょう。

「リスク」という言葉は、一般的な日本語のイメージから「危険性」「ギャンブル性」のようなネガティブな意味にとらえられがちです。しかし、投資の世界でいうところの“リスク”とは、実は「不確実性」「変動性」など“ブレの大きさ”のことを言います。当然、マイナス(-)のブレもプラス(+)のブレもあるわけです。

リスクは無い方がいいのか?

リスク
(画像=Getty Images)

投資のリスクに対する考え方は、常識や経験値だけでは測れないものがあります。

元本を1円下回っただけでもくよくよして仕事が手につかなくなる方もいれば、元本が2倍、3倍にならなければ満足しない方もいます。その人の性格や環境によりお金に対する感じ方は人それぞれで、本人の価値観は他人には測り知れないものがあります。

ところが不思議なもので、プラスのブレには強いのに、マイナスのブレにはめっぽう弱いという人が多くいます。例えば株式売買において、元々1,000円だった株価が10%上昇して1,100円になった時は、まだ100円しか上がってないからもっと待ってみようかと思う人が多いのに対して、10%下落して900円になった時は、さらに下落するのがこわくて待てずに売ってしまったという声の方が多いと感じます。同じ10%のブレなのに、プラスとマイナスでは、投資行動が分かれます。日本人は欧米人に比べて、このマイナスリスク嫌悪型の人が多く、世の中に投資がなかなか普及してきませんでした。理由の1つに、日本が経済成長をとげる中、サラリーマンの終身雇用により安定的な収入と右肩上がりの賃金上昇で、個人投資や運用の努力なしに生活が豊かになってきたことがあります。また、戦後の人口増で社会保障のバランスが維持されてきたこと、預貯金金利の上昇や不動産需要により、何もしなくても資産が増加してきたこともあるでしょう。あきらかに日本人の寿命が今より短かった昭和の時代は、老後の不安や心配の声があまり聞こえてきませんでした。

21世紀になり、平均寿命が延びて少子高齢化社会が進んだ現在、新しいネットサービスや介護制度が生まれ、暮らし方にも多くの選択肢ができました。しかし、生活が便利になったにもかかわらず、以下のような不安は増えています。

「病気や認知症になったら、誰が適切な資産管理をしてくれるのか?」
「思ったよりも長生きして、生活費が足りなくなったらどうしよう~。」
「少しでも老後に資産をつなげるために働けるうちは働きましょう!」と、

国も定年後の就労を促す為、在職老齢年金制度を改正したり、老齢年金の受給開始時期を繰り下げるメリットを紹介したりしています。しかし、2018年の日本人男性の平均寿命は81.25歳、女性の平均寿命は87.32歳(2019/7/30日本経済新聞)と、人生はとても長いのです。今後も平均寿命は延びていくことが予想されますから、いったいいくらあれば安心なのか?どう生きていったらいいのか?悩ましいです。しかし、考える時間は十分にあります。

資産を長持ちさせるためにはどうしたらいい?

それには世界の経済成長についていける資産運用をすることが必要だと思います。

一攫千金を狙うような投資ではなく、生活しながら、地道に経済成長についていける投資を同時進行で行うことが望ましいと考えます。もちろん投資ですから元本保証されるものなどありません。一人一人リスクへの不安や期待と戦いながら、心の内で決めるしかないのです。しかしながら“投資のリスクをとる”ことが初めての方にとっては、預貯金と違い、どんなに説明を聞いても調べても、実感できないことも多々あると思います。そんなときは“投資の勉強代”と割り切れる範囲で、投資信託などに少額投資してみてください。日々の基準価額の動きを見たり、運用レポートを読んだりすれば、投資リスクを実感できます。そして新たに投資の世界を知ることで資産運用の楽しみを見つける方もいます。苦しい、辛いだけの投資ではどのみち続きません。長期資産運用への扉を開いて、ぜひ楽しい投資生活を送ってください。(提供=auアセットマネジメント)