経済誌
(画像=sebra/Shutterstock.com)

目次

  1. 経済誌や専門家のおすすめ株を買うメリット
    1. 投資銘柄を探す手間が省ける
    2. 専門家が投資銘柄を選ぶときの考え方がわかる
    3. 現在のトレンドや注目の投資テーマがわかる
  2. 経済誌や専門家のおすすめ株を買うデメリット
    1. 必ず利益が出るとは限らない
    2. 自分で投資銘柄を選ぶ力が身につかない
  3. おすすめ株を買うときの注意点
    1. 専門家でも株価を予測するのは難しいことを理解する
    2. おすすめの理由・根拠を確認する
    3. 最終的には自分で投資判断する
  4. 少しずつ自分の投資スタイルを確立させていこう(まとめ)

投資初心者の方が株式投資を始める場合、どんな銘柄に投資すればいいか悩むのではないでしょうか。投資銘柄を選ぶのが難しいときは、経済誌や専門家のおすすめ株を参考にするのもひとつの方法です。しかし、おすすめ株を買うことにはメリットだけでなく、デメリットもあります。「経済誌や専門家が勧めているから」という理由だけで投資銘柄を選ぶのではなく、最終的には自分で投資判断することが大切です。今回は、経済誌や専門家のおすすめ株を買うメリット・デメリット、注意点について解説します。

経済誌や専門家のおすすめ株を買うメリット

まずは、経済誌や専門家のおすすめ株を買うメリットを紹介します。

投資銘柄を探す手間が省ける

国内には3,600を超える上場会社が存在しており、その中から投資銘柄を選ぶのは大変なことです。*1

投資銘柄の選び方は、業績や株式指標を重視する方法もあれば、成長性を重視する、株主優待や配当利回りで選ぶ、チャートだけで判断するといった方法もあります。投資銘柄を選ぶ基準や投資目的が明確になっていないと、自信をもって銘柄を選ぶのは難しく、自分が知っている銘柄を何となく選ぶことになりかねません。しかし、経済誌や専門家のおすすめ株を参考にすれば、投資銘柄の候補を絞り込んでみて、投資してみたいと思える企業が見つかれば、投資銘柄を探す手間も省けます。

専門家が投資銘柄を選ぶときの考え方がわかる

経済誌や専門家のおすすめ株を参考にすると、専門家が投資銘柄を選ぶときの考え方がわかります。業績や株式指標、企業の成長性、投資テーマ、トレンド、チャートなど、投資銘柄を選ぶときに重視する内容は専門家によってさまざまです。経済誌や専門家によっておすすめ株は異なりますが、取り上げた銘柄がなぜおすすめなのかという理由・根拠が示されています。おすすめ株そのものよりも、おすすめする理由や根拠に注目することで、投資銘柄の探し方を学ぶことができ、最終的には自分で投資銘柄を探せるようになります。

現在のトレンドや注目の投資テーマがわかる

経済誌や専門家のおすすめ株を定期的にチェックすると、最新のトレンドや注目の投資テーマがわかります。たとえば、最近では「企業の持続的な成長にはESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みが欠かせない」という考え方が急速に広がっており、投資銘柄を選定するときにESGを考慮する「ESG投資」が注目されています。経済誌を定期的に読むことで、ESG投資のようなトレンドを知ることができます。株価はトレンドや投資テーマの影響を受けやすいので、トレンドや投資テーマを押さえておけば、投資銘柄を選びやすくなるでしょう。

ただし、トレンドや投資テーマは、内容によっては短期間で入れ替わる傾向にあり、投資家の関心がなくなると株価は下落する可能性があります。短期間で終わることが予想されるトレンド・投資テーマに関連する銘柄は、長期保有には不向きです。資産形成を目的に株式投資に取り組むのであれば、長期にわたって注目されるようなテーマに関連する銘柄を選びましょう。

経済誌や専門家のおすすめ株を買うデメリット

経済誌や専門家のおすすめ株を買うことには、先ほど紹介したメリットだけでなく、デメリットもあります。次に、経済誌や専門家のおすすめ株を買うデメリットを2つ紹介します。

必ず利益が出るとは限らない

経済誌や専門家のおすすめ株を買ったからといって、必ず利益が出るとは限りません。株価の変動要因は業績だけでなく、景気や金利、政治、国際情勢、機関投資家の動向など多岐にわたります。たとえ専門家であっても、将来の株価を正確に予測するのは難しいことです。短期では株価が下落しても、長期では上昇するケースもあれば、反対に短期では上昇しても、長期では下落が続くこともあります。おすすめ株を参考にするなら、必ず利益が出るとは限らないことを理解して買うことが大切です。

自分で投資銘柄を選ぶ力が身につかない

経済誌や専門家のおすすめ株を確認して買うだけでは、自分で投資銘柄を選ぶ力が身につかないのもデメリットのひとつです。株式投資において、投資銘柄を選ぶ方法はたくさんあります。おすすめ株を選んでいる専門家にも得意分野があり、短期取引で利益を得るのが得意な方もいれば、株主優待や配当を主体にしている方、長期投資で資産を増やすのが得意な方もいます。紹介されているおすすめ株が、自分の投資スタイル・目的に合っているとは限りません。経済誌や専門家のおすすめ株が自分に合っていなければ、投資しても思うように利益が得られない可能性があります。

おすすめ株を買うときの注意点

経済誌や専門家のおすすめ株を買うメリット・デメリットを紹介してきましたが、実際に株を買うときはどのようなことに注意すればいいでしょうか。ここでは、経済誌や専門家のおすすめ株を買うときの注意点を3つ紹介します。

専門家でも株価を予測するのは難しいことを理解する

まずは、「専門家でも株価を予測するのは難しい」と理解することが大切です。経済誌や専門家がおすすめ株として紹介するときは、さまざまな視点から調査・分析を行っています。それでも、将来の株価を的中させることは困難で、株価が上昇するかどうかはわかりません。業績が好調で、株式指標が割安であったとしても、国内外の政治・経済情勢の影響を受けて株価が下落することもあります。おすすめ株を買うときはあくまでも参考情報として捉え、株価上昇が保証されているわけではないことを理解して買いましょう。

おすすめの理由・根拠を確認する

次に、経済誌や専門家のおすすめ株を買うときは、銘柄だけでなく、おすすめの理由・根拠を確認することが大切です。おすすめ株として取り上げるからには、おすすめする理由・根拠が存在します。これらを確認することで、専門家がどのような基準で投資銘柄を選んでいるかを学べます。同じ銘柄について、複数の専門家の意見が掲載されている場合は、それぞれ何を重視しているのかを比較するのもいいでしょう。また、おすすめの理由だけでなく、批判的な意見も合わせて確認するのも有効です。同じ銘柄について、肯定的な意見と批判的な意見を比較することで、専門家の考え方をさらに深く理解できます。このように、おすすめ株について理由や根拠を確認して理解すれば、自分で銘柄を選ぶ力が身につきます。

最終的には自分で投資判断する

経済誌や専門家のおすすめ株を参考にすれば、投資銘柄を選ぶ手間が省けるかもしれません。しかし先述のように、おすすめ株を買っても株価上昇が保証されているわけではありません。おすすめ株はあくまでも参考情報として活用し、最終的には自分で投資判断を行うことが大切です。自分の大切なお金を使って投資を行う以上、「投資銘柄は自分で選ぶ」「運用成績には自分が責任を持つ」という意識で株式投資に取り組むことが成功につながります。

少しずつ自分の投資スタイルを確立させていこう(まとめ)

多くの上場企業から投資銘柄を選ぶのは、投資初心者の方にとっては難しいことです。株式投資に取り組むなら、経済誌や専門家から学び、少しずつ自分の投資スタイルを確立させていきましょう。

しかし、ここまで読んできて「株式投資はやっぱり難しい」と感じるかもしれません。その場合は投資信託を購入して、運用はプロに任せる方法もあります。投資信託は少額から購入可能で、さまざまな銘柄に分散投資できるのがメリットです。また、少額からのつみたて投資という方法もあるので、自分で購入タイミングを判断する必要もありません。自分にあった資産運用を選び、投資にチャレンジしてみましょう。(提供:mattoco Life)

*1  出所)日本取引所グループ 「上場会社数・上場株式数」(2019年11月30日現在)

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  3. 三菱UFJ国際投信株式会社
    金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第404号/一般社団法人投資信託協会会員/一般社団法人日本投資顧問業協会会員