2020年2月14日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

昨日13日(木)の米国株は反落。中国が新型肺炎の認定基準を変更したことで、感染者数が一気に6万人を超えた。それを受け、米国市場でも新型肺炎に対する懸念が高まった展開。WHO当局者は、中国で新型コロナウイルス感染症数が大幅に増えたことについて「大半は数日ないし数週間前のものだ」とし、新たな感染例が急激に増えたわけではないとの見解を示したため、S&Pが一時上昇する場面もあったが、米国株の反発は続かず。NYダウは128ドル安。

現在の為替相場の戦略やスタンス

為替市場では突如ポンドが上昇。ジャビド英財務相が辞任したことから、英政府が財政支出の拡大に動くとの期待が高まり、ポンドの買い戻しが活発化した展開。英ポンド/米ドルは再び1.30ドルミドルを回復。今年に入ってからの英ポンド/米ドルは乱高下を繰り返しているだけなので、大きな値幅をとれていなくても利益確定をいれないとあっさり戻される傾向にあるので要注意。英ポンド/米ドルが1.30ドルミドルに急反発しているにも関わらず、ユーロ/米ドルは1.0840ドルと依然上値は限定的。ユーロ/円は109.05円、ユーロ/英ポンドは0.8310ポンド、 ユーロ/豪ドルは1.6135ドルとユーロクロスも軟調。今月の主要通貨の対ドルの騰落率をチェックすると、ドルに対して最も値を上げたのが豪ドル。最も値を下げたのがユーロ。結果、今月通貨ペアで最もパフォーマンスがいいのは、本日14日(金)朝8時過ぎの時点ではユーロ/豪ドルのショートということになる。為替市場での注目は変わらず、ユーロ/米ドル、ユーロクロス。よってユーロ/豪ドル、ユーロ/円を筆頭にユーロクロスの戻り売りで臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。