6日、富士フイルム株式会社は、ドイツの医療機関から、ランクフルト大学病院に搬送されたウガンダ人のエボラ出血熱患者の治療のために10月4日(現地時間)に「アビガン錠」が投与されたとの連絡を受けた。

富士フイルムはドイツからのアビガン錠提供依頼に対し、日本政府と協議の上で緊急対応した。投与された患者は、シエラレオネ共和国で医療活動に従事しているなか、エボラ出血熱ウイルスに感染していることが判明し、治療のためにフランクフルトへ移送されていた。

富士フイルムの「アビガン錠」に対しては、既にフランス、ギニア両政府がエボラ出血熱に対する中規模の臨床試験を実施することを検討している。

ドイツだけではなく世界各国から日本の「アビガン錠」に提供の要請があり、ますます注目が集まっている。日本政府は開発元の富士フイルムと協議して対応していく予定だ。日本の薬が世界を救うかもしれず、今後の動向が見逃せない。

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