先月下旬からスタートした小売企業を中心とした2月決算企業の本決算発表も先週で終了となりましたが、厳しい環境のなかでも半数以上の企業が営業増益を確保しています。そしてそうした銘柄のなかには最高益を更新した銘柄もみられます。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そこで今回は2019年2月期に続いて2020年2月期に営業最高益を更新した2月決算銘柄をピックアップしてみました。例えばドラッグストアのウエルシアホールディングス(3141)やスギホールディングス(7649)が大幅な営業増益で最高益を更新したほか、セブン&アイ・ホールディングス(3382)やイオン(8267)といった小売り大手も小幅な営業増益ながら最高益を更新しています。

前々期に続いて前期に最高益を更新した2月期決算銘柄
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●28日の決算発表スケジュールは

先週後半から3月決算企業の本決算発表がスタートしていますが、それも今週は一段と本格化します。こうしたなか明日は取引時間中に日本通運(9062)や東京瓦斯(9531)などが、そして取引終了後に信越化学工業(4063)やJR東日本(9020)、ANAホールディングス(9202)、NTTドコモ(9437)、ZOZO(3092)、オリエンタルランド(4661)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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