先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休明けの後ということもあって決算発表を行う企業は限られましたが、それも今週に入って再び増加に転じ昨日にはTOPIX500採用銘柄に限っても20社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月11日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで決算に株価が大きく反応したのが東洋紡(3101)で2021年3月期の業績予想は未定としましたが、2020年3月期の営業利益が5%近い増益となったこともあって13時の決算発表直後に株価が大きく上げ幅を広げ9%を超す上昇となっています。一方で2020年3月期の営業利益が大幅な減益となった三越伊勢丹ホールディングス(3099)や日野自動車(7205)では株価が大きく下げています。

決算集計(5月11日発表分) 決算集計(5月11日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休の後ということもあって決算発表を行う企業も限定的でしたが、今週はその決算発表も一段と本格化します。そうしたなか明日は取引時間中に川崎重工業(7012)や旭化成(3407)、トヨタ(7203)などが決算発表を予定しているほか、引け後にはJFEホールディングス(5411)やダイキン工業(6367)、ホンダ(7267)、三井不動産(8801)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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