先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休明けの後ということもあって決算発表を行う企業は限られましたが、それも今週に入って再び増加に転じ昨日にはTOPIX500採用銘柄に限っても40社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月12日の決算発表を早速まとめてみました。

投資のヒント
(画像=PIXTA)

そのなかで注目度の高かったのがトヨタ(7203)の決算発表で、取引時間中の13時10分に決算を発表すると株価は下げ幅を広げる展開となりました。2020年3月期の営業利益は前期比1.0%減の2兆4429億円と小幅な減益に止まりましたが、2021年3月期の営業利益が79.5%減の5000億円と大幅な減益となる見通しを発表したことから株価は一時2.6%安まで下落する場面がありました。

決算集計(5月12日発表分) 決算集計(5月12日発表分)
(画像=マネックス証券)

もう一つのヒント

●明日の決算発表スケジュールは

先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。先週は大型連休の後ということもあって決算発表を行う企業も限定的でしたが、今週はその決算発表も一段と本格化しています。こうしたなか明日は取引時間中に鹿島建設(1812)やマツダ(7261)、ヤクルト本社(2267)などが決算発表を予定しているほか、引け後には富士通(6702)や三菱地所(8802)、KDDI(9433)などが決算を発表する予定です。

金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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