日本マクドナルドホールディングス<2702>は7日、平成26年度の通期連結業績の大幅下方修正を発表した。特別損失を31億円計上し、連結当期純損益が170億円の赤字へ転落する見通し。

「チキンマックナゲット」「チキンクリスプ」に使用していた、上海福喜食品有限公司から輸入している鶏肉に、使用期限切れの鶏肉が混入していた8月の問題を受け、客離れに拍車がかかり、同月の既存店売上高は-25.1%となった。今回の特別損失は、同問題の影響による原材料の廃棄費用や減損損失である。

2月に現会長の原田泳幸氏が代表権を返上し、サラ・カサノバ氏が代表取締役社長兼CEOに就任してマクドナルド。ファミリー層の取込みを目指し原点回帰を試みているが、既存店売上高は2月以来続落し、客離れ傾向は一層強まっている。

世界的にも、マクドナルドは逆風にあえいでいる。米本社の10月の発表では、8月の世界の既存店売上高は前年同月比3.7%減少し、特にアジア太平洋・中東・アフリカ地域では14.5%減と大苦戦した。

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