先月下旬から3月決算企業の本決算発表がスタートしています。その決算発表も先々週がピークで先週以降は決算を発表する企業も減少傾向となっています。しかし、それでも今週も昨日までにTOPIX500採用銘柄に限っても3日間で20社を超える企業が決算を発表しています。そこで今回はTOPIX500採用の3月決算銘柄を対象に5月25日から27日までの決算発表を早速まとめてみました。
そのなかで決算を受けて株価が急伸したのが26日の取引終了後に決算を発表したDOWAホールディングス(5714)です。主力の製錬事業の採算改善に加え、産業廃棄物リサイクル事業の成長などにより2020年3月期の営業利益が前期比39%増の260億円と大幅増益となり会社計画や市場予想を上回ったことで買いを集め決算発表翌日の株価は10%余り上昇しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
国内証券会社の投資情報部にて、営業向けの個別銘柄・業績動向分析レポートを担当、その後、外資系証券などを経て、2007年4月より現職。国内市況、業種、および個別銘柄に関する分析を担当。「マーケットメール」コラムの執筆を行う。日本証券アナリスト協会検定会員。
【関連リンク マネックス証券より】
・アフターコロナの代替投資:ビットコインへの期待とリスク
・現在の相場は「バブル」なのか ‐ 今後考えられるリスク要因は
・【米国株】経済活動再開で買われているセクターは
・経済再開による景気回復期待と米中対立激化懸念との綱引き
・Zoom, WebEx, Teams…会議ソフト狂想曲