2020年7月1日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
上手くコロナを封じ込めたといわれていた豪州だが、再びロックダウンを導入。
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コロナ感染者急増で豪ビクトリア州は、同国第2位の都市であるメルボルンで新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受けて、同国初の郊外を対象としたロックダウン(封鎖措置)を導入した。アンドルーズ州首相は、メルボルン周辺の10の郵便番号区域に住む人々は翌日深夜から4週間、自宅で過ごすことが義務付けられると述べた。通勤・通学や運動、食料品の買い出しに伴う外出は容認する。カフェやレストランもテークアウトのみの営業に戻る。飲食店は数週間前に、店内での飲食が認められるようになったばかりだった。同州首相は記者団に対して「こうした措置を今取らなければ、10地域の封鎖にとどまらず、全域のロックダウンが必要になるかもしれない」と強調した(出所:ロイター)。
現在の為替相場の戦略やスタンス
米国でも、感染者は急増。かつて全米最悪の感染状況だったNYは改善する一方で、テキサス、フロリダ、アリゾナ州で感染者が急増。カリフォルニアでも感染者数は増加。ロサンゼルスでは、バーの営業が再び制限される模様(オレンジ郡は変わらず)。こうした不安材料を抱えながら、米ドル/円は堅調。一時108.16円まで反発。このドル買いは期末要因がからんでいるといわれている。昨日6月30日(火)は、本邦の第一四半期末だ。(ファンダメンタルズに関わらず)季節的要因から、本邦からドル買い円売りのフローが出ると噂されていた。そして早いもので、本日1日(水)から2020年の後半戦が始まる。米大統領選の行方もバイデン氏が圧倒的に有利と伝えられており、こちらは米国株にとってマイナス。前述のようにグローバルに感染者拡大の報道も目立ってきており、米ドル/円の戻り売りスタンス継続。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。