暗号資産ステラ(XLM)のネットワーク開発と成長を支援する非営利組織「Stellar Development Foundation(ステラ開発財団:SDF)」は15日、Samsung(サムスン)のBlockchain Keystore(ブロックチェーン・キーストア)への統合を発表した。

今回の統合によって、サムスン製スマートフォンを持つユーザーはステラの秘密鍵を管理できるようになる。

またステラの開発者の視点から見れば、ブロックチェーン・キーストアへの統合によりサムスンのスマートフォン等にステラのブロックチェーンを用いたアプリ等の開発を行うことが可能となったことになる。

ステラウォレット
(画像=月刊暗号資産)

サムスンは昨年3月に暗号資産ウォレットを搭載したスマートフォン「Galaxy S10」をリリース。発売前には同機種が暗号資産ウォレットを搭載していることが判明し、話題となった。

現在対応している暗号資産は30種類以上となっている。なお、暗号資産ウォレットおよびブロックチェーン・キーストアに対応している機種はGalaxy S10以降のモデルとなっている。

サムスンはブロックチェーン利用に関して非常に積極的な企業で、独自ブロックチェーンプラットフォームである「Nexledger Universal(ネクスレジャー・ユニバーサル)」の開発なども行なっている。

また、昨年4月には独自暗号資産「Samsung Coin(サムスンコイン)」の発行が噂され、すでに提供しているキャッシュレスサービス「Samsung Pay」での利用を目指しているとも報道された。

サムスンの他にも、携帯会社が暗号資産市場に続々と参入している。

台湾に拠点を構えるスマホメーカー「HTC」は、2018年に同社のスマートフォン「Exodus 1」がビットコインをはじめとする複数の暗号資産を保有できるようになると発表した。

また、サッカー・スペインリーグの名門、FC バルセロナのLionel Messi(リオネル・メッシ)氏がCMに出演したことで話題となったSIRIN LABSの「FINNEY」も暗号資産ウォレットを搭載し、ブロックチェーンに対応した端末を発表している。(提供:月刊暗号資産