こんにちは、某金融機関にてシニアプライベートバンカーをしていたZです。職業柄、海外の金融機関(ヘッジファンドやプライベートバンク等)のオフィスへの視察・訪問に良く出かけており、そのレポートなどについても直近書きました。

今回は、米コネチカット州のある世界最大規模のヘッジファンド、ブリッジウォーターへ訪問した時のレポートをお届けします。

ブリッジウォーターは世界最大級のヘッジファンドと言われていますが、それだけではなく、創業者レイ・ダリオ氏は世界一の大金持ちではないかとまで言われている人物です。
守秘義務契約が厳しいので、訪問時の詳細までは書けませんが、公になっている情報を中心にその場の雰囲気等をお届け出来ればと思います。

【参考】
大物達の資産管理〜スイスプライベートバンクから学ぶ金融機関の選び方[前編]〜
大物達の資産管理〜スイスプライベートバンクから学ぶ金融機関の選び方[後編]〜


◉世界最大級のヘッジファンド、ブリッジウォーターとは?


ブリッジウォーターのオフィスは、多くのヘッジファンドが本社を構える米コネチカット州にあります。
森と小川に囲まれたオフィスで、「まるで山荘のようだ」と言わるほどです。

ブリッジウォーターは世界最大級、あるいは世界一のヘッジファンドと評され、アルファマガジン社が発表した「2009Hedge Fund100」では世界1位の資産規模となりました。ウォーレンバフェット氏の言葉を借りるなら「最悪の1年」である2008年を乗り切り、資産を増額させての1位獲得です。
また、英国の運用会社LCHインベストメンツが、2012年2月に発表した、世界のヘッジファンドの最新の利益ランキングでも1位を獲得しています。同調査は、各ファンドがそれぞれの設立時点から11年末までに稼いだ利益の実額を比較したものです。ブリッジウォーターのファンドは、11年末時点で運用資産総額が719億ドルと世界最大で、75年の設立後36年間の収益は358億ドルとなりました。

「2009Hedge Fund100」

Source:2009Hedge Fund100

日本の投資家の間では知名度はそれほどではないものの、米国最大の年金基金カルパースをはじめ、ハートフォード生命など大物機関投資家からも資金を預かるなど評価が高いヘッジファンドです。

また、基本的に大口の機関投資家以外を彼らは顧客にはしていないとのことです。

オフィスを訪問しての感想ですが、社員の皆さまの雰囲気が非常に良い会社でした。グーグルのように全て無料の高級カフェテリアなどがオフィスの中にあったり、労働スタイルがフレキシブルだったりと、社員が働きたい会社の代表のようなイメージです。
社内のコミュニケーションも活発で、常に同社のトップであるダリオ氏に対して意見をぶつけることを要求されているそうです。もしそこで、何らかの意見を表現できなければ、減給されてしまうというという噂さえあるとのことでした。