毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多くいるかと思われます。
本稿では、読書家が集まる本の要約サイト「
毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか、迷ってしまう方も多くいるかと思われます。
本稿では、読書家が集まる本の要約サイト「
第1位:『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』(池田千恵著、日本実業出版社)
第2位:『10年後に食える仕事 食えない仕事』(渡邉正裕著、東洋経済新報社)
第3位:『「超」勉強力』』(中野信子 / 山口真由著、プレジデント社)
第4位:『集中力』(井上一鷹著、日本能率協会マネジメントセンター)
第5位:『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊著、アスコム)
第6位:『人は悪魔に熱狂する』(松本健太郎著、毎日新聞出版)
第7位:『外国人にささる日本史12のツボ』(山中俊之著、朝日新聞出版)
第8位:『数学的に考える力をつける本』(深沢真太郎著、三笠書房)
第9位:『未来をつくる言葉』(ドミニク・チェン著、新潮社)
第10位:『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(奥野一成著、ダイヤモンド社)
第1位:『10年後に食える仕事 食えない仕事』(渡邉正裕著、東洋経済新報社)
第2位:『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』(池田千恵著、日本実業出版社)
第3位:『集中力』(井上一鷹著、日本能率協会マネジメントセンター)
第4位:『「超」勉強力』』(中野信子 / 山口真由著、プレジデント社)
第5位:『人は悪魔に熱狂する』(松本健太郎著、毎日新聞出版)
第6位:『リモートワークの達人』(ジェイソン・フリード / デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン著、高橋璃子訳、早川書房)
第7位:『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊著、アスコム)
第8位:『ESG思考』(夫馬賢治著、講談社)
第9位:『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(奥野一成著、ダイヤモンド社)
第10位:『外国人にささる日本史12のツボ』(山中俊之著、朝日新聞出版)
第1位:『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』(池田千恵著、日本実業出版社)
第2位:『10年後に食える仕事 食えない仕事』(渡邉正裕著、東洋経済新報社)
第3位:『「超」勉強力』』(中野信子 / 山口真由著、プレジデント社)
第4位:『集中力』(井上一鷹著、日本能率協会マネジメントセンター)
第5位:『今日が人生最後の日だと思って生きなさい』(小澤竹俊著、アスコム)
第6位:『人は悪魔に熱狂する』(松本健太郎著、毎日新聞出版)
第7位:『数学的に考える力をつける本』(深沢真太郎著、三笠書房)
第8位:『外国人にささる日本史12のツボ』(山中俊之著、朝日新聞出版)
第9位:『未来をつくる言葉』(ドミニク・チェン著、新潮社)
第10位:『驚異の「紙1枚!」プレゼン』(浅田すぐる著、日本実業出版社)
※本の要約サイト「flier(フライヤー)」の有料会員を対象にした、2020年8月の閲覧数ランキング
今回は銀行、証券、保険業界のそれぞれのランキングで、トップ5のうち4冊が同一の書籍という結果になりました。特に銀行業界と保険業界については、並び順も含めてすべて同じです。トップ10まで見ても、多少の順番の違いはあれど、じつに9冊が一致していました。一方で証券業界のランキングには、他の業界とは少し異なる書籍が並んでいます。
まずは各ランキングで上位に入った書籍に注目してまいりましょう。
銀行・保険業界で第1位、証券業界でも第2位となったのが、『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』。先月に続き、2カ月連続で「朝」に関する書籍が総合1位という結果になりました。もともとスキルアップやマインドセットに関する本はランキングの上位に入りやすいのですが、そのなかでも朝活や早起きに関する書籍は、安定して多くの方に読まれる傾向にあります。
本書『「朝1時間」ですべてが変わるモーニングルーティン』は、「次の週末は資格試験の勉強をしよう」「今度あの本を読もう」と思いつつも、時間がなかなか取れない……と思っている方にピッタリの一冊。朝1時間の行動習慣「モーニングルーティン」を取り入れるだけで、不思議と「重要だけれど、急ぎではない」ことをどんどん進められるようになります。
もちろん、無理な早起きをする必要はありません。「朝1時間早く起きるのすら厳しい……」という方向けの方法もしっかり書かれていますのでご安心ください。朝を有効活用したい方にぜひお読みいただければと思います。
証券業界で第1位、銀行・保険業界で第2位だった『10年後に食える仕事 食えない仕事』にもご注目ください。「AIとこれからの働き方」をテーマにした本のなかでも、本書は実際に現場で働いている人の声をもとに書かれており、より説得力が感じられます。
AIやロボットの参入により、衰退していく仕事はこれからどんどん出てくるでしょう。金融業界も、その影響からは逃れられません。その一方で、AIやロボットをうまく使うことで、新しい仕事に結びつくこともあるはずです。
さまざまな場所で言われているように、これから金融業界は未曾有の変革期に突入する可能性が高い。そのとき技術の進歩だけでなく、人間の強みも理解することが、「10年後に食える仕事」を手に入れられるかどうかの分水嶺となるでしょう。
いまのキャリアに不安を感じている方、新しい未来を切り開きたい方に、ぜひお手にとっていただきたい1冊です。
ここからはそれぞれの業界別ランキングで、注目の書籍をご紹介します。
まずは銀行業界から。前述したように、今月の銀行業界と保険業界のトップ10はほとんど同じでした――ただ1冊を除いて。その1冊こそが、『ビジネスエリートになるための 教養としての投資』(銀行で第10位、証券でも第9位にランクイン)。銀行業界や証券業界の業務内容を考えると、ある意味で納得の結果といえるでしょう。
ご存知のように「投資」とは、値動きを見ながら短期間で売り買いを繰り返す、いわゆる「投機」とは異なります。経営者のような目線に立ち、長期的に利益を拡大することのできる企業を探しだすことで、半永久的に株式を保有する。それが投資です。
このような投資に必要なのは小手先のテクニックではなく、英語や統計学の知識、財務諸表の読み方といったスキル、そしてビジネスや投資における経験。すなわち投資とは、「知の総合格闘技」と言えるでしょう。
日々の業務に加え、どのようなことを学んでいけば一歩先んじた金融パーソンになれるのか。本書を読むと、その答えがわかります。
証券業界のランキングは、毎月銀行や保険業界と異なった内容になることが多いのですが、今月はそのなかから第5位だった『人は悪魔に熱狂する』をご紹介。なかなか刺激的なタイトルですが、データばかり追っていると見えなくなる人間の「悪」の部分を、行動経済学の理論をもって解きほぐす、というのが本書の主旨です。著者の松本健太郎氏はデータサイエンティストとして、常にデータに接している人物。だからこそ、データでは十分に露わにできない人間の本質に目を向けるようになったのでしょう。
実際に思っていることと行動は、往々にして異なるものです。従来の経済学だと、「神の見えざる手」という言葉が表すように、「人間は合理的に行動する」ことが前提に置かれていました。しかし行動経済学だと、人間は理屈や損得勘定だけでは説明できない非合理的な行動を取るとされています。なぜなら人間は「煩悩」という「悪」を持っており、私たちはそういった「悪」の部分に突き動かされてしまう側面を持っているからです。
証券業界でこの本が多く読まれたのは、そう考えると非常に自然なようにも思えます。観察するべきは人びとの言動や考え方ではなく行動であり、それは金融における判断に関しても同様でしょう。
保険業界でのみトップ10に入っていたのが、第10位の『「驚異の「紙1枚!」プレゼン』です。先月の保険業界のランキングでも第4位でしたので、これで2カ月連続のトップ10入りとなります。こうした傾向は、他の業界では見られませんでした。保険業界では他の業界以上に、コミュニケーションが重視されているということなのかもしれません。
いずれにせよ、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世の中でのコミュニケーションはデジタルベースが主流となりつつあります。テレワークやオンライン会議も当たり前になりつつあるなか、同僚とのやりとりすら、その多くが画面上に移行しています。口頭であれば簡単に伝わることが、メールやビジネスチャットではなかなか伝わらない……という場面も増えてきたのではないでしょうか。
このような課題に、本書は「紙1枚」で切り込みます。「紙1枚」といっても、本質的に重要なのは「あらゆる内容を、できるだけしゃべらずに伝える」ということ。そして「考え抜く力」が養ううえで、「紙1枚」に思考をまとめることは、大きな力を発揮します。思考がまとまっていれば、プレゼンだけでなく、報告書や企画書、メールやビジネスチャットなど、あらゆる場面で円滑なコミュニケーションが図れます。そしてそれが、最終的な信頼感に結びつくのです。アナログ/デジタル問わず、「わかりやすく伝えること」が仕事の方に、ぜひお読みいただきたい1冊です。
どの業界でも、スキルアップやマインドセットを高めるための書籍が上位にランクインする傾向にあります。そのなかでやや意外だったのが、『外国人にささる日本史12のツボ』。3つの業界すべてでトップ10に入りました(銀行:第7位、証券:第10位、保険:第8位)。まだ気軽に海外旅行へ行ける時期ではありませんが、いまのうちに海外で注目される日本の歴史とはどのようなものなのか、ひとつの文化教養として知っておくとよさそうです。
さて来月はどのようなランキングになるでしょうか。引き続き注目してまいります。
本の要約サイト「flier(フライヤー)」は、「書店に並ぶ本の数が多すぎて、何を読めば良いか分からない」「立ち読みをしたり、書評を読んだりしただけでは、どんな内容の本なのか十分につかめない」というビジネスパーソンの悩みに答え、ビジネス書の新刊や話題のベストセラー、名著の要約を1冊10分で読める形で提供しているサービスです。通勤時や休憩時間といったスキマ時間を有効活用し、効率良くビジネスのヒントやスキル、教養を身につけたいビジネスパーソンに利用されているほか、社員教育の一環として法人契約する企業も増えています。
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