FXは基本的には平日24時間取引が可能だが、定期メンテナンスなど口座によって若干の差異がある。また、取引時間や市場によってもスプレッドが広がるなどの特徴もあり、投資手法によって勝ちやすい時間帯も異なる。ここではFXの取引時間を主要20社で比較し、各市場でどういった特徴があるのか、投資手法ごとにおすすめの時間帯はどこかなど紹介していこう。

1,主要FX会社20社の取引時間を比較

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(画像=Route16/stock.adobe.com)

最初に、国内でFX取引できる主なFX会社20社の公式ホームページで提示されている取引時間(日本時間)を一覧で比較・整理していこう。

FX会社20社の取引時間一覧表(2020年11月現在)

FX会社名 取引時間(冬時間) 取引時間(夏時間)
SBI FXトレード 月7:00~土6:30 月7:00~土5:30
DMM FX 月~木7:00~翌6:59
金7:00~翌6:50
月7:00~翌5:59
火~木6:00~翌5:59
金6:00~翌5:50
外貨ex byGMO 月7:00~土6:50 月7:00~土5:50
外為どっとコム 月~金、日7:00~翌7:00
土13:00~翌7:00
月~金、日7:00~翌7:00
土13:00~翌7:00
FXプライムbyGMO 月7:00~土6:50 月7:00~土5:50
GMOクリック証券 月7:00~土7:00 月7:00~土6:00
LIGHT FX 月7:00~土6:40 月7:00~土5:40
LION FX
(ヒロセ通商)
月7:00~土6:00 月6:00~土5:00
みんなのFX 月7:00~土6:40 月7:00~土5:40
FXブロードネット 月7:00~土6:55 月7:00~土5:55
マネーパートナーズ 月7:00~翌6:55
火~木7:10~翌6:55
金7:10~翌6:50
月7:00~翌5:55
火~木6:10~翌5:55
金6:10~翌5:50
セントラル短資FX 月7:00~土6:40 月7:00~土5:40
外為ジャパン 月7:00~土6:50 月7:00~土5:50
JFX 月7:00~土6:00 月6:00~土5:00
インヴァスト証券 月7:00~土6:00 月7:00~土5:00
楽天FX 月2:30~翌6:55
火~金7:10~翌6:50
土7:05~8:00
日8:00~翌2:00
月7:00~翌5:55
火~金6:10~翌5:50
土6:05~8:00
日8:00~翌7:00
IG証券 月6:00~土7:00 月5:00~土6:00
MONEY SQUARE 月7:20~土6:50 月7:20~土5:50
サクソバンク証券 月3:00~土7:00 月3:00~土6:00
(オーストラリア夏時間、
米国夏時間)
月4:00~土6:00
(オーストラリア冬時間、
米国夏時間)
外為オンライン 月7:00~土6:55 月7:00~土5:55
(※各社ホームページを元に筆者作成)

1日24時間取引できるといわれるFXであるが、営業日の開始時間から終了時間は、各FX会社の日次メンテナンス時間の都合によって違いが見られる。取引時間外は基本的に予約注文のみ受付可能である。

クリスマスなど、海外市場が休場になる日や、東京市場が休場する日本の元日および毎週末はレート配信が停止するため、取引や注文を出せないので注意してほしい。

サマータイム(夏時間)とは?

外国為替市場の3大市場は、東京市場、ニューヨーク市場、そしてロンドン市場である。そのうちニューヨーク市場とロンドン市場のある米国と英国ではサマータイム制を導入している。

サマータイム制(夏時間とも呼ばれる)とは、夏季の日照時間を有効活用して、仕事などの能率を向上させるために、標準時を1時間進める制度のことをいう。サマータイム期間は、米国だと3月第2日曜日から11月の第1日曜日まで、欧州では3月最終日曜日から10月最終日曜日、南半球のオーストラリアでは10月第1日曜日から4月の第1日曜日に定められている。

FX会社は各社でサマータイム対象期間を定めているため、取引FX会社のサマータイム開始日と終了日の確認をおすすめする。

2,主要FX会社20社の定期メンテナンス時間を比較

FX会社は通常、営業日が変わる直前に日次メンテナンス時間を、週末の土曜日には週次メンテナンス時間を設けている。定期メンテナンス以外にも、週末に長時間の臨時メンテナンスが実施されることもある。取引のあるFX会社の公式ホームページなどで、臨時メンテナンス情報の有無についても適宜チェックしてほしい。

メンテナンス時間中は、取引画面にログインできないため注文や入出金操作ができない。さらに、レートの配信も行わないため約定もしない。

通常通りの取引や操作ができないので、取引するFX会社の定期メンテナンス時間をあらかじめ把握しておこう。

以下の一覧表では、主なFX会社20社の定期メンテナンス時間を比較している。各社のメンテナンス時間にどの程度の違いがあるかを見てほしい。

FX会社20社のメンテナンス時間一覧表(2020年11月現在)

FX会社名 平日メンテナンス時間
※( )内は夏時間
週末定期メンテナンス時間 ※
SBI FXトレード 月~土6:30~7:00
(月6:30~7:00、
火~土5:30~6:00)
「週末の臨時メンテナンス」
として、随時告知
DMM FX (7:00〜) 土12:00~18:00
(5:50〜)
外貨ex byGMO 火~金6:55~7:00
(5:55~6:00)
特になし
外為どっとコム 特になし 土7:00~13:00
FXプライムbyGMO 平日6:57から10~15分程度
(5:57~10~15分程度)
土8:00~12:00までの
1時間程度
GMOクリック証券 特になし 土8:00~9:00
LIGHT FX 月6:00~6:25
(6:00~6:25)
火~日6:40~7:00
(5:40~6:00)
土12:00~18:00
LION FX
(ヒロセ通商)
月~金の翌朝の
取引終了後、5分程度
実施の際はホームページで告知
みんなのFX 月6:00~6:25
(6:00~6:25)
火~日:6:40~7:00
(5:40~6:00)
土12:00~18:00
FXブロードネット 火~金6:55~7:05
(5:55~6:05)
土6:55~12:00
(5:55~12:00)
特になし
マネーパートナーズ 火~金6:55~7:10
(5:55~6:10)
土6:50~7:10
(5:50~6:10)
日2:00~8:00
セントラル短資FX 火~金6:55~7:10
(5:55~6:10)
土6:40~7:10
(5:40~6:10)
特になし
外為ジャパン 火~土6:50~7:00
(5:50~6:00)
土12:00~18:00
JFX ロールオーバー時の
7:00前後
(6:00前後)から
10~30分程度
実施の際はホームページで告知
インヴァスト証券 火~金6:40~7:10
(5:40~6:10)
土6:00~7:10
(5:00~6:10)
日0:00~12:00
楽天FX 火~土6:55~7:10
(5:55~6:10)
土8:00~日8:00
IG証券 非公表 実施の際はホームページで告知
MONEY SQUARE 月6:50~7:20
火~土6:50~7:20
(5:50~6:20)
土16:00~22:00
サクソバンク証券 特になし 週末メンテナンスあり
外為オンライン 火~金6:55~7:05
(5:55~6:05)
土6:55~12:00
(5:55~12:00)
特になし
※メンテナンス時間が冬時間と夏時間で変わる場合は、( )内に夏時間を記載
(※各社ホームページを元に筆者作成)

3,なぜFXでは取引時間で注目するべきなのか?2つのポイント

このように、取引時間とメンテナンス時間は各社でばらつきが多少あるものの、基本的にはほぼ24時間トレードできる。なぜFXでは「時間」を考慮した方がいいのか?注目すべきポイントとして、以下の2点を挙げておきたい。

ポイント1,市場や取引時間によって、取引量や値動きに違いがある

外国為替市場は世界に7市場設置されており、

・ウェリントン市場(ニュージーランド)
・シドニー市場(オーストラリア)
・東京市場
・香港・シンガポール市場
・フランクフルト市場(ドイツ)
・ロンドン市場(英国)
・ニューヨーク市場(米国)

の順に開場する。3大外国為替市場のうち、ロンドン市場の取引量は世界第1位、ニューヨーク市場の取引量は世界第2位となっている。この2市場で同時に取引される時間帯は、外国為替市場全体としての取引量が多く、活発な値動きも見られる。

それに対して、ロンドン市場とニューヨーク市場のどちらもクローズした後のオセアニア時間は、市場参加者が大幅に減るため取引量が少なくなり、ほとんど値動きも見られなくなる。

FXは24時間取引が可能であるが、値動きで利益を出すためには、対象通貨の活発な取引が行われている市場や時間帯を選ぶことが不可欠だ。

ポイント2,スプレッドが開きやすいタイミングがある

国内の主要FX会社は、スプレッドを原則固定にしている場合が多い。しかし、この原則固定とは、安定的な値動きが見込まれる時間帯を対象にしており、いくつかの例外がある。

その例外にあたるのが、東京市場がオープンする前の時間帯と、為替相場に影響を及ぼす大きな要因が起きた場合である。

オセアニア地域の2市場だけが開いている早朝は、1日のうちで外国為替市場参加者が最も少ない時間帯であり、流通量が少なくスプレッドが開きやすい。

各国の重要経済指標、例えば米国雇用統計やFOMC(連邦公開市場委員会)などが発表された直後も、一時的に取引が非常に活発になるため、相場が大きく変動し、スプレッドも広がる。

要人による発言があった場合、テロや大地震などの天災が起きた際にも、為替相場は大きな影響を受けて、スプレッドが大きく開くことがある。

スプレッドはコストである。大きな利益を見込める場合や中上級者を除いて、スプレッドが開きやすい時間帯やイベントをできるだけ避けてトレードした方がよい。

4,外国為替3大市場の取引時間と為替相場の特徴―ロンドン、ニューヨーク、東京

FXは株式投資以上に時間帯に気を付けなくてはいけない理由を紹介してきた。ここからは各市場の取引時間や特徴を見ていこう。

3大市場の取引時間は?

外国為替市場は、証券取引所と違って物理的な取引所が存在するわけではなく、金融機関同士がインターバンク市場で外国為替取引を行っている地域が、便宜上「市場」と呼ばれているにすぎない。

ここでは、外国為替3大市場である東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の取引時間を、日本時間を軸にして比較してみたい。3大市場だけを見ても、1日をとおして取引できる市場があることが分かるだろう。

東京市場の取引時間、値動きの特徴は?――朝と夕方、各種発表時を除けば穏やか

ウェリントン市場とシドニー市場に続いて日本時間の朝8時頃に東京市場がオープンし、その後、時差1時間の香港・シンガポール市場もオープンする。東京市場の取引時間中の大半は、市場参加者がオセアニア地域とアジア地域に限られるため、全体的には落ち着いた値動きとなる。

東京時間中で為替相場が大きく変動するのは、毎営業日午前9時55分前後。この時刻に、国内の各金融機関から仲値(TTM)の発表があるからだ。仲値発表に先駆けて、顧客は仲値取引の依頼を取引先の金融機関に出し、国内の金融機関が一斉にカバー取引を行うため、為替相場は大きく変動する。

日本の主要経済指標の発表は午前9時前に集中しており、この前後でも値動きが大きくなりやすい。

東京市場の取引時間中に、オーストラリアとニュージーランド、中国をはじめとしたアジア地域の国々の主要経済指標や政策金利が発表されるが、為替相場に及ぼす影響はそれほど大きくはない。

ロンドン市場の取引時間、値動きの特徴は?――欧州通貨は全体的に価格変動が大きい

ロンドン市場は市場参加者が多い。その上、日本時間の夕方に欧州各国の主要経済指標などが発表されてからロンドン市場がオープンするため、オープン前後はユーロや英ポンドの値動きが大きくなる。

日本時間の深夜1時(夏時間は深夜0時)は「ロンドンフィキシング」の時刻となり、金のスポット価格(ロンドンは世界一の金現物取引市場)と、外国為替の仲値が金融機関から発表される。

日本時間の深夜、とりわけロンドンフィキシングから深夜3時(夏時間は2時)のロンドン市場クローズまでの時間帯は、ニューヨーク市場の取引時間と重なるため、1日のうちで最も取引量が多く、価格は大きく変動する。

ニューヨーク市場の取引時間、値動きの特徴は?――ロンドン市場より緩やかな値動き

ニューヨーク市場は日本時間の夜10時(夏時間は夜9時)にオープンする。10時半を過ぎると、米国の主要経済指標が発表される、もしくは日本時間の深夜に米国要人の発言が出されることもあり、価格が一時的に大きく変動する。

日本時間の深夜0時(夏時間は夜11時)は「ニューヨークオプションカット」にあたり、通貨オプションの権利行使の締切時間を迎える。それに伴って、外国為替市場での取引が活発になり、値動きが出ることも多い。

ニューヨーク市場がオープンすると、外国為替市場は最も取引が活発な時間帯を迎え、値動きが激しくなる。その後、ロンドン市場がクローズすると、為替相場は全体として落ち着いた値動きとなる。

日本時間の早朝5時(夏時間は早朝4時)頃からニューヨーク市場クローズに向けて、再度取引が増えることもあるが、比較的穏やかに価格が推移する。

5,何時に取引するのがおすすめなのか?投資手法ごとに勝ちやすい時間帯を解説

FXでは値動きの見られる時間帯や変動幅、取引しやすい通貨ペアが市場によって異なる。この違いを考慮し、FXの投資手法ごとに勝ちやすい時間帯や避けた方がよい時間帯の一例を紹介しよう。

スワップポイント狙いの長期投資で勝ちやすい時間帯は?――東京時間の値動きの緩やかな時間帯がおすすめ

スワップポイントを目的とした高金利通貨ペアの取引の場合、短時間の大きな値動きを必要としない。そのため、東京市場で取引が行われる朝8時から夕方4時までの間の、値動きが穏やかな時間帯を選んでポジションを建てるのがおすすめだ。この時間帯であれば、相場やチャートを凝視する必要がないので、FX初心者にも適した投資手法といえる。

東京市場では、日本円が絡む通貨ペアが主に取引されている。高金利通貨を取引する場合は、南アフリカランド/円、トルコリラ/円、メキシコペソ/円、豪ドル/円、NZドル/円といった通貨ペアを取引するのが一般的だ。

毎営業日で避けるべき時間帯は、スプレッドが開く日本時間の早朝である。市場参加者が1日で一番少ない、いわゆるオセアニア時間だ。この時間帯にポジションを建てると、スプレッド幅が広いため、せっかくのスワップによる利益を相殺してしまう恐れがある。

・東京市場の仲値発表前後(午前9時55分)
・ロンドン市場オープン前後(日本時間の夕方5時、夏時間は4時)
・ロンドンフィキシング(日本時間の深夜1時、夏時間は深夜0時)

の時間帯も値動きが激しいので、避けた方が無難だ。

定期的に発表される日本の経済指標や政策金利発表前後(発表日時は、FX会社の経済指標カレンダーで確認)も、発表内容によっては価格が大きく変動し、スプレッドも広がる。東京時間でも、このタイミングで取引しない方がよい。

デイトレードの勝ちやすい時間帯は?――トレンドがしっかり出る時間帯+流通量の多い通貨ペアがおすすめ

デイトレードは、新規建てから決済までが数十分~数時間のトレードを1日数回行い、小さい利幅を毎日積み上げる手法である。1回のトレードの利幅が小さいので、ある程度の値動きがある時間帯や通貨ペアを選ぶことが重要になる。

値動きがあり、上昇トレンドあるいは下落トレンドが出やすい時間帯の代表格は、ロンドン時間、つまり日本時間の夕方5時(夏時間は夕方4時)から深夜3時(夏時間は深夜2時)。特にニューヨーク時間と重複する日本時間夜10時(夏時間は夜9時)から深夜3時までは1日のうちで、最も値動きが大きく流通量も多い時間帯となる。

通貨ペアを見てみると、ロンドン市場で多く取引されているのは、ユーロや英ポンドを含む通貨ペアだ。世界で一番取引量が多いユーロ/米ドルや、欧州通貨を含むクロス円通貨ペアのユーロ/円、英ポンド/円、あるいはドルストレート通貨ペアの米ドル/スイスフラン、英ポンド/米ドルあたりは、日本のFX会社を使ってトレードしやすい。

トレンドが出やすく、値動きも大きなロンドン時間なら、あくまで理論上はデイトレードでしっかり利益の確保もできる。その反面、ボラティリティが大きいため、大きな損失の発生やロスカットのリスクも付きまとう。

ロンドン時間を利用したデイトレードは、逆指値注文、あるいは決済同時注文などによるリスク管理を怠らないことが基本だ。ハイリスク・ハイリターンで、利益を確保するには経験値と技術が必要。FX初心者は避けた方がよいだろう。

スキャルピングで勝ちやすい時間帯は?――値動きの激しい時間帯+流通量の多い通貨ペアなら効率的

スキャルピングはデイトレードよりも1回のトレードにかける時間が短く、利幅も狭い。そのため、デイトレードより値動きが大きな市場や時間帯、通貨ペアを選ぶことが、効率的なスキャルピングには必要不可欠である。つまり、スキャルピングでは、上述のスワップポイント狙いの取引、もしくはデイトレードで避けた方がよい時間帯や市場が狙い目になる。

東京時間であれば、日本時間の朝9時55分の仲値発表前後が最も値動きが激しい。経済指標が発表される前後も、値動きが大きくなりやすい。

ロンドン時間は全般的に値動きが大きく、とりわけ日本時間夕方5時(夏時間は4時)のロンドン市場オープン前後と、深夜1時(夏時間は深夜0時)のロンドンフィキシング前後の値動きが活発になる。

ニューヨーク市場がオープンする夜10時(夏時間は夜9時)からロンドン市場がクローズする深夜3時までは、取引が最も頻繁に行われるため、スキャルパーに人気の時間帯である。3大市場のうち、2番目に取引量が多いニューヨーク市場で注目すべきなのは、日本時間の夜10時半(夏時間は夜9時半)以降における米国の重要経済指標の発表や要人の発言前後、深夜0時(夏時間は夜11時)のニューヨークオプションカットのある時間帯だ。ロンドン時間ほどではないにしろ、大きな値動きを期待できる。

スキャルピングに適した通貨ペアは流通量の多い通貨。トレンドがはっきり出るためだ。

世界的に見て人気の高いユーロ/米ドル、米ドル/円、英ポンド/米ドルや、もともと値動きの激しいユーロや英ポンドが絡んだユーロ/円や英ポンド/円などもよいだろう。

スキャルピング向きの時間帯や通貨ペアは、いずれもボラティリティが高く、トレンド予想が外れれば、即ロスカット発動もあり得る難易度が高い投資手法だ。瞬時の損切り判断、もしくは決済同時注文が必須になることを心得ておきたい。

6,FXの基本は投資手法に合った時間帯と市場、通貨ペア選び

FXは、1日24時間取引できることが最大の特徴である。これは、世界中の外国為替市場が次々にオープン・クローズしながら、取引できる市場をリレーしていることによって実現している。時間帯によって取引できる市場が変わるため、市場参加者の数も値動きの傾向も変わってくる。

世界の3大外国為替市場のうち、ロンドン市場、次いでニューヨーク市場の市場参加者は多く、値動きも大きい。東京市場は参加者が日本とオセアニア地域、アジア地域に限られてくるので、レンジ相場になりやすい。

こうした時間帯や市場による特徴を生かしながら、各市場で流動性の高い通貨ペアを選び、利確・損切りルールを守ってトレードすれば、FXによる効率的な利益獲得も狙えるはずだ。

執筆・近藤真理
証券会社の引受業務やビジネス系翻訳携わったのち、個人投資家として活動。現在は総合証券、ネット証券の両方を使いこなし、経済、金融、HR領域で多数の媒体で執筆中。2019年にフィナンシャルプランナーの資格取得。

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