東京株式市場は2月も堅調です。

日経平均株価は2/9(火)に29,500円を超え、1990/8/2(木)以来の高値水準を回復してきました。

一方、2月に株主優待や配当の権利が確定する銘柄の「権利付き最終日」が2/24(水)に迫ってきました。

1/29(金)付の「日本株投資戦略」でご紹介した通り、2月は小売・外食他、生活に密着した業種の銘柄が多く、その株主優待も多彩です。今回は市場平均を上回る配当も期待できる銘柄をご紹介します。

20万円未満で買え、好配当も期待の2月優待銘柄

日本株投資戦略,上方修正期待銘柄
(画像=PIXTA)

投資家の皆さんが少額でかつ、リスクを分散しやすいよう最低投資金額が20万円未満で、株主優待と配当の権利が確定する銘柄をご紹介します。

スクリーニング条件は以下の通りです。

(1)東証上場銘柄(広義の金融を除く)であること。
(2)2月(権利付き最終日は2/24)に株主優待と配当の権利が確定する予定の銘柄であること。
(3)株主優待の権利を獲得するために、別途継続保有期間の条件がない銘柄であること。
(4)市場コンセンサス(ない場合は会社予想)で予想配当利回りが2%以上の銘柄であること。
(5)直前四半期までの累計営業利益が黒字の銘柄であること。
(6)株主優待の内容が旅行や宿泊中心のものでない銘柄であること。
(7)株主優待の権利が確定する最低投資単位が、100株であること。
(8)最低投資金額が20万円未満で、株主優待の権利が確定する銘柄であること。
  (ただし、図表2に最低投資金額未考慮の銘柄も掲載)

上記、すべての条件を満たす銘柄を、当社WEBサイトの閲覧回数が多い順(1月末時点)に並べたものが図表1になります。

銘柄によっては株主優待の権利を得るための条件に“最低継続保有期間”が付く場合もありますが、今回はこうした条件がない銘柄を選定しています。

なお、分散投資を行うことはリスクを低減させるために有効な投資方法の1つです。今回、図表1でご紹介する銘柄については、投資金額が100万円であった場合、5銘柄での分散投資が可能です。

また、ご参考までに最低投資金額に関係のない、上記(8)以外の条件を満たした銘柄を図表2でご紹介します。

20万円未満で株主優待の権利が確定し、好配当利回りも期待できる「2月優待」銘柄
(画像=SBI証券)

図表1 20万円未満で株主優待の権利が確定し、好配当利回りも期待できる「2月優待」銘柄
コード / 銘柄 / 株価(円)(2/10) / 予想配当利回り / 予想配当金額 / 権利確保に必要な最低投資単位での株主優待内容の概要
<3543> / コメダホールディングス / 1,979 / 2.51% / 49.67 / 1,000円相当の自社電子マネー
<8905> / イオンモール / 1,863 / 2.15% / 40.00 / 3,000相当のイオンギフトカードなど
<3546> / アレンザホールディングス / 1,395 / 2.58% / 36.00 / JCBギフトカード1,000円相当
<2918> / わらべや日洋ホールディングス / 1,731 / 2.31% / 40.00 / 1,000円相当のオリジナル・クオカード
<7811> / 中本パックス / 1,784 / 3.14% / 56.00 / 1,000円相当のクオカード
<2927> / AFC-HDアムスライフサイエンス(8) / 1,103 / 2.27% / 25.00 / 子会社商品割引券(1,000円)2枚
<3548> / バロックジャパンリミテッド / 822 / 3.89% / 32.00 / クーポン(2,000円相当)1枚

※会社公表データ、SBI証券株主優待検索ページ等をもとにSBI証券が作成。
いずれの銘柄も、株主優待内容のすべてを記載した訳ではありません。株主優待内容の詳細については会社発表の情報をご確認ください。また、株主優待の内容等は、当レポート作成時のデータを使用しており、その後変更される場合があります。
※決算期については銘柄名右横カッコ内に(8)と記載した銘柄のみ8月決算で、他は2月決算です。表中の配当金額は年間の予想1株配当であり、中間配当がある場合は、それと期末配当を合計して得られる金額になります。なお、予想配当は市場コンセンサスで、それがない場合は会社予想です。

【ご参考】好配当利回りも期待できる「2月優待」銘柄
(画像=SBI証券)

図表2 【ご参考】好配当利回りも期待できる「2月優待」銘柄
取引 / チャート / ポートフォリオ / コード / 銘柄 / 株価(円)(2/10) / 予想配当利回り / 予想配当金額 / 権利確保に必要な最低投資単位での株主優待内容の概要
<2294> / 柿安本店 / 2,795 / 2.68% / 75.0 / 株主優待利用券(500円)×2枚
<8008> / ヨンドシーホールディングス / 2,052 / 3.95% / 81.0 / 優待券2,000円相当など

※会社公表データ、SBI証券株主優待検索ページ等をもとにSBI証券が作成。
いずれの銘柄も、株主優待内容のすべてを記載した訳ではありません。株主優待内容の詳細については会社発表の情報をご確認ください。また、株主優待の内容等は、当レポート作成時のデータを使用しており、その後変更される場合があります。
※決算期については2月決算です。表中の配当金額は年間の予想1株配当であり、中間配当がある場合は、それと期末配当を合計して得られる金額になります。なお、予想配当は市場コンセンサスで、それがない場合は会社予想です。

配当と株主優待も享受し、魅力ある株主ライフを

ここでは、図表1また、図表2で紹介した銘柄の一部について、株主優待等のご紹介を補足します。

イオンモール(8905)

イオングループの企業で、ショッピングモールの開発を専業にしています。

2/24(水)時点で100株以上保有する株主に、イオンギフトカード、またはカタログギフト3,000円相当が贈呈される予定です。500株以上の保有で5,000円相当、1,000株以上の保有で10,000円相当が贈呈される予定です。なお、1,000株以上を3年以上継続保有すると、さらに上積みされます。

◆年間配当

8月実績の1株配当20円、2月・期末予想の20円を合計し、年間配当40円(予想配当利回り2.15%)が予想されます。

イオンモール(8905)
※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)

健康食品の受託製造・販売を行い、子会社を通じて通信販売も行っています。

2/24(水)時点で100株以上保有する株主に、自社子会社の通販カタログ「健康情報誌:げんきあっぷきれいあっぷ」で使用できる割引券1,000円分2枚が贈呈される予定です。1回のご注文金額3,000円ごとに割引券1,000円分1枚が利用できます。なお、500株以上の保有で割引券5枚と商品引換券2,500円分2枚、1,000株以上の保有で割引券10枚と商品引換券2,500円分6枚が贈呈される予定です。

8月末にも同様の優待を実施しているので、1年以上保有するメリットが大きいと考えられます。

◆年間配当

本決算は8月であり、2月末予想、中間配当12.5円、期末予想の12.5円を合計し、年間配当25.0円(予想配当利回り2.27%)が予想されます。

AFC-HDアムスライフサイエンス(2927)
※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

≪ご参考≫ヨンドシーホールディングス(8008)

※最低投資金額が20万円を少し上回りますが、株主優待と配当の魅力期待が大きいため、ご参考として紹介します。

宝飾ブランド「4℃」を展開しています。

2/24(水)時点で100株以上保有する株主に、優待券または自社グループ商品2,000円相当が贈呈される予定です。なお、500株以上の保有で5,000円相当、1,000株以上の保有で8,000円相当、3,000株以上の保有で12,000円相当、5,000株以上の保有で15,000円相当が贈呈される予定です。

◆年間配当

8月実績の1株配当40.5円、2月・期末予想の40.5円を合計し、年間配当81円(予想配当利回り3.95%)が予想されます。

ヨンドシーホールディングス(8008)
※当社チャートツールを用いてSBI証券が作成。
※上記は過去の実績であり、将来の運用成果を保証または示唆するものではありません。

※本ページでご紹介する個別銘柄及び各情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。
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鈴木英之
SBI証券 投資調査部

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