看護師の中には、医師をはじめとした所得の高いパートナーを持つ人もいるでしょう。高所得で忙しいパートナーは、案外「お金周り」に無頓着なことがあります。この記事では、所得の高いパートナーを持つ看護師に向けて、よくあるお金のトラブルや家計管理術、資産形成術を解説します。

高所得パートナーとの間で起きやすいお金のトラブル

「高所得パートナーの妻ナース」が知っておきたいお得なお金の話
(画像=ponta1414/stock.adobe.com)

お金のトラブルとは無縁だと思われがちな高所得世帯。しかし、高所得パートナーだからこそ起こりがちなトラブルもあります。ここでは、代表的なお金のトラブルを2つ紹介します。

別財布でお互いの収入は不透明!将来が不安なパターン

高所得パートナーと看護師だと、お互いの収入や資産状況を把握していないケースがよくあります。1人暮らしから2人暮らしになっても、お金の使い方はそれぞれの自由。お互いに把握もしていなければ、口出しもしない。そんな期間が続くと、お金の話をしにくくなります。

収入も支出も知らないと、パートナーの無駄遣いを把握できません。「堅実な人だから大丈夫だろう」と思っていても、趣味にお金がかかっていたり、後輩におごっていたりして、想像以上に散財しほとんど貯蓄できていないというケースも。

高所得世帯は、現役時代の生活費で困ることはないでしょう。しかし、家計を見直す機会がないと、老後になってからあわてることになりかねません。

家計管理はお任せ!責任が重すぎるパターン

高所得パートナーの中には、「家計管理は妻に任せたい」と考える人もいます。確かに、家計のことを任せられれば、パートナー自身は仕事に集中しやすくなります。段取りやマルチタスクが得意な看護師は、家計管理も難なくこなせるでしょう。

しかし、お任せの割に、求める家計管理のレベルが高すぎるケースも。「もっと貯蓄できるはずじゃないの?」「この出費は何?」「投資の勉強はしてる?」など細かく口出しされると、とたんに家計管理が負担になります。

看護師は、日頃から医療現場で働く責任を背負っています。そこに家計管理の責任まで加わると、ストレスでパンクしそうになることも。家計管理は2人の未来を決めることなので、パートナーとの話し合いが必要です。

高所得パートナーを持つ看護師におすすめの家計管理術

続いては、高所得パートナーを持つ看護師に向けて、ストレスなく家計管理を続けるためのポイントを解説します。

まずは話し合いが大事!

お金の管理で悩んでいるなら、パートナーと話し合う機会を持ちましょう。

まずは家計管理に関するお互いの意見を共有することが大切です。現状を整理し、相手の意見も尊重しながら、自分の考えを論理的に伝えましょう。

パートナーとは、今後も協力して多くの課題を乗り越えていかなければなりません。お金に関してしっかり意見をぶつけ合うことで、信頼関係はより強くなるはずです。

見える化で賢く家計管理

お金のトラブルの多くは、現状が把握できていないことから起こります。パートナーと現状を共有するためにも、お金の流れを見える化しましょう。

パートナーが開業医や経営者なら、まずは事業用と生活費用の口座を分けることが大切です。口座を分けることで、事業の収支と家計の収支をそれぞれ把握しやすくなります。

共働きなら、お互いの共通口座を作ることも検討しましょう。お互いに一定の金額を共有口座に入れ、生活費はその中でやりくりします。そうすれば、家計簿をつけなくても、残高をみれば毎月の生活費を大まかに把握できます。収入に応じた入金額にすれば、負担割合も調整できます。

高所得パートナーを持つ看護師におすすめの資産形成術

高所得パートナーを持つ看護師は、資産形成の方法や選択肢で悩んでいるケースも多いでしょう。続いて、資産形成の基本の考え方をわかりやすく解説します。

資産形成の基本を知る

資産形成には、「収入を増やす」「支出を減らす」「資産を運用する」という3つの視点があります。

所得が多くても、支出が多ければお金は貯まりません。また、お金が貯まっても、預金に貯めておくだけでは、効率的に資産を増やすことはできません。

高所得世帯では、支出コントロールと資産運用が資産形成の鍵です。まずは支出コントロールから始め、余裕資金が生まれたら、資産運用を行いましょう。

固定費カット・仕組み化で効率的に資産形成

支出コントロールでは、一度で効果の出やすい固定費の見直しがおすすめです。保険料や通信費、不要なサブスクなどを見直し、固定費をカットしましょう。一度にすべてを節約しようとせず、無理のないところから手をつけるのがポイントです。

余裕資金ができたら、資産運用を仕組み化することも大切です。共働きの高所得世帯は、投資に割ける時間が限られているので、自動的に資産運用ができる仕組みを作りましょう。

たとえば、つみたてNISAやiDeCoなら、毎月定額を投資に回せます。税金も優遇されるため、初心者でも効率的に資産形成ができます。

高所得世帯はふるさと納税のメリット大

ふるさと納税は、自分で選んだ地方自治体へ寄付をすると、寄付した金額に応じて税金が控除される制度です。多くの地方自治体では、お米やお肉、消耗品などの特産品を返礼品として受け取れます。

ふるさと納税で全額が控除になる金額には、上限があります。所得の高い人ほど、上限金額も高くなるため、高所得世帯はメリットを享受しやすいといえます。

支出コントロールをするなら、ふるさと納税も活用しましょう。

共働きの高所得世帯では、家計管理の時間を確保するのが難しいかもしれません。しかし、パートナーと話し合い、固定費をカットしたり、投資を自動化したりすることで、効率的な資産形成が可能です。自分たちに合ったお金の管理方法を見つけ、資産を守りながら育てていきましょう。(提供:Medi Life

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