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虎ノ門ヒルズがいよいよオープン

2014年6月11日に虎ノ門ヒルズがついにオープンしました。東京メトロ銀座線虎ノ門駅から徒歩5分、同じく日比谷線神谷町駅から徒歩6分という好立地にあり、都心では比較的空白地帯となっていたエリアにおける再開発です。

ヒカリエのある渋谷から夜の街のイメージが強い西麻布、六本木ヒルズや東京ミッドタウンのある六本木、そして今回虎ノ門ヒルズがオープンした虎ノ門というこの一連の六本木通りに沿ったラインは都心での遊び場、観光スポットのラインにもなりそうです。

また、虎ノ門ヒルズは虎ノ門エリアにおける再開発の序章にすぎません。東京のまさに中心にあり、官公庁にも近く、交通アクセスも良い場所です。コンパクトをテーマにしている東京オリンピックにむけて、近隣である虎ノ門エリア一帯は観光スポットとして、そしてビジネス街としてさらに発展していきそうな機運もあります。今回は「虎ノ門エリアで今後何が起ころうとしているのか」という点を押さえて将来の動向も探っていきたいと思います。


新駅構想

5月の建設工業新聞に気になる記事がありました。それが「国交省/東京圏の鉄道整備計画見直し、交政審に諮問/15年度目標に新線や新駅」というものです。虎ノ門ヒルズの開業前から、虎ノ門エリアに新駅の構想がうわさされていましたが、それが具体的に動き出したと言えます。

この建設工業新聞の記事によれば、国土交通省が「東京圏の都市鉄道整備計画を見直す検討に入っており、「20年東京五輪開催も視野に入れた新線や新駅整備と目標年次を交通政策審議会(交政審、国交相の諮問機関)に諮問した」とのことです。答申を2015年度に受けることになっているので、来年度には具体的なニュースが飛び込んでくるものと思われます。

東京オリンピックの影響は大きく、また、虎ノ門ヒルズに終わらない虎ノ門エリアの再開発は街の様子を一変させるものであり、今後のオフィスビルやホテルの建設を考慮すると、その人の流れを賄う新駅建設は自然の流れと考えられます。




国家戦略特区

「経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点の形成を促進する観点から(中略)規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進」(首相官邸HPより)するエリアが国家戦略特区です。そして、東京都内の国家戦略特区エリアは9区(千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、江東区、品川区、大田区、渋谷区)あります。これらの地域について、東京都も国家への提案という形で「東京発グローバル・イノベーション特区」を発表しました。

その中において虎ノ門エリアの一体開発が含まれているのです。虎ノ門エリアでは国際標準のビジネス空間を創出するために環状2号線の整備に端と発し、東京目虎日比谷線の新駅建設、公共施設の開発を行うことを評価して、ビルの容積率を緩和するなどの規制緩和などが盛り込まれています。また新虎通り(環状2号線)のような幅の広い道路に飲食店の占有を認めさせ、オープンカフェなどが開けるようにし、街のにぎわいを創出するという内容もあります。