「注文住宅 ランキング」で検索すると、さまざまなランキングが出てきます。無数ともいえるハウスメーカーや工務店の中から自分に合ったところを選ぶのは簡単ではありません。効率的に探すためには、Webで見られるランキングを活用するのがいいでしょう。そうしたWeb上にある注文住宅のランキングをまとめましたので、業者を探す際の参考にしてください。
なぜ注文住宅にはさまざまなランキングがあるのか
注文住宅選びの基準は人それぞれです。「できるだけ安く間取りの希望をかなえたい」「価格よりもデザイン優先」「人気の業者でないと安心できない」など、何を優先するかによって選び方は変わってきます。そうした注文者の多様なニーズにこたえるため、Web上にはさまざまなランキングがあります。
予算重視の人は坪単価ランキングを参考に
まずは、住宅産業新聞社が発表しているデータをもとにして、ランキングを作成しましたのでこちらをご覧ください。以下は2017年度における「大手ハウスメーカーの坪単価ランキング」になります。
坪単価とは、建物1坪(約3.3平方メートル)あたりの施工価格(建築費)のことをいいます。これはハウスメーカーを選ぶ際の一つの基準となるので覚えておきたい言葉です。
ミサワホーム | ||
セキスイハイム | ||
大和ハウス工業 | ||
積水ハウス | ||
旭化成ホームズ | ||
三井ホーム | ||
住友林業 |
※注文住宅以外(建売など)の戸建てを含む
(参考:住宅産業新聞社 2017年度の戸建て単価・床面積の実績)
1位で坪単価が最も低いミサワホームはデザイン性に優れた住宅をつくることで知られています。公益財団法人日本デザイン振興会が主催するグッドデザイン賞を30年以上連続で受賞するなど、そのデザイン力は確かなものです。
なお、坪単価ですが、これは「建物本体価格÷床面積(坪数)」の平均で求めます。本体価格には土地の整備費や庭の造成、水道やガスの引き込み費用などは含まれておりません。
場合によっては本体価格の4割〜6割ほどの付帯費用がかかります。また、間取りや仕様によっても施工価格は変わるので、上記ランキングの数字は、おおよその価格帯をつかむための参考程度にお考えください。
アクセスランキング・人気ランキング
SUUMOやLIFULL HOME'Sなどの大手住宅ポータルサイトは、Webサイトの存在感を生かしてアクセスランキングを集計・発表しています。集計方法の詳細は不明ですが、Webサイトのアクセス数は広告の有無や一時的な話題性などによっても左右されるのが一般的です。
ただ、注意が必要なのは、必ずしもアクセス数の多さが満足度や実績に直結するとは限らないことです。「知名度ランキング」に近いイメージかもしれません。それを加味していただき、一緒にランキングを見ていきましょう。
SUUMOのアクセスランキング(2021年5月現在)
まずは、株式会社リクルートが運営する不動産情報サイトSUUMOが行った注文住宅アクセスランキングの結果を見てみましょう。
以下に紹介するのは、SUUMOの独自調査による全国36社のハウスメーカー、住宅メーカーを対象にしたランキングになります。2021年5月現在、SUUMOの全国ハウスメーカーのアクセスランキングは次の通りです。
1位のタマホームは、「良質低価格住宅」をうたっており、工事を外注せずに自社で行うことで低価格化や納期の短縮を図っています。1位となった要因はなんといっても知名度ではないでしょうか。「ハッピーライフ、ハッピーホーム、タマホーム」のCMソングを聴いたことがある人は多いことでしょう。
2位のアイダ設計は、2018年に日本マーケティングリサーチ機構が行った調査によると「価格満足度」「自由設計満足度」「お客様満足度」で1位を獲得しており、非常に満足度が高いハウスメーカーとして知られています。
3位のクレバリーホームは、株式会社 新昭和FCパートナーズが展開するフランチャイズ事業の注文住宅ブランドです。全国各地に加盟店を持ち、その数は169店舗、累計受注数3万3,000棟(2018年4月現在)と注文住宅の建築に多くの実績を誇ります。
LIFULL HOME'Sの人気ランキング
LIFULL HOME'Sは、不動産情報サービス事業を展開する株式会社ライフルが運営する情報サイトです。SUUMOと双璧をなす人気の不動産情報サイトとして知られています。
LIFULL HOME'Sは「アクセス数・お問い合わせ数などをもとに独自の集計方法でまとめた人気ランキング」を発表しています。「総合」「ハウスメーカー」「工務店」と3種類に分けており、2021年5月の総合ランキングは次の通りです。
(出典:LIFULL HOME'S 2021年5月全国版 住宅メーカーランキング)
1位のセキスイハイムは、積水化学グループの住宅ブランドになります。「時を経ても続く価値ある住まい」を理念におき、自社工場で作ったユニットで住宅を建てることから品質にばらつきがなく、高いクオリティを維持していることで知られています。
2位の一条工務店は、高い耐震性を持つ住宅を建てることで知られています。国が定める耐震性は「耐震等級3」が最高レベルですが、一条工務店はそれを超える自社基準を設定しています。
また、省エネ住宅にも注力しており、自社製の大容量の太陽光パネルを開発し、2019年には「最新年間で最も多くの太陽光搭載住宅を建てた会社」としてギネス世界記録™に認定されています。
満足度ランキング
音楽のヒットチャートで知られるオリコン株式会社は、芸能関係のニュースだけでなく、さまざまな市場調査を行なっています。そのオリコンが2021年2月に「2021年 オリコン顧客満足度®︎調査 ハウスメーカー 注文住宅」ランキングを発表しているので、総合ベスト3を見ていきましょう。
(出典:最新2021 オリコン顧客満足度®︎ ハウスメーカーランキング)
スウェーデンハウスは、調査開始以来7年連続で総合1位を維持しており、今回は「打ち合わせのしやすさ」「営業スタッフの対応」「モデルハウス」などを含む14項目で1位を獲得しています。北欧風の住宅は日本人に好まれやすいデザインだけでなく、気密性や断熱性、メンテナンス性などの機能にも優れています。
2位のヘーベルハウスは、旭化成ホームズが展開する注文住宅ブランドです。ヘーベルハウスの住宅の特徴はなんといっても「強くて長持ち」です。火災や地震などの災害に強い住宅づくりに力を入れており、ヘーベルハウスが建てた住宅は数十年住んでも基本的な性能が劣化しないともいわれています。
3位の積水ハウスは、先述したセキスイハイムと名前が似ていますが別会社です。もともと積水化学工業のハウス事業部からスタートはしておりますが、1960年に独立し積水ハウス産業株式会社とし、1963年には社名を積水ハウス株式会社としています。また、積水化学工業グループにも含まれておりません。
積水ハウスといえば老舗のハウスメーカーとしての圧倒的なブランド力、そして抜群と実績と信頼性があります。また、長い経験によって磨かれた開発力と技術力は業界No.1ともいわれるほどです。
地元のハウスメーカーのほうが満足度は高い
さまざまな観点から注文住宅のランキングを紹介しました。順位だけでなく、それぞれの特性に注目してみることで、より自分に合った業者が見つかりやすいのではないでしょうか。
ただ、一つ注意していただきたいのは、ほとんどのランキングが全国の消費者向けに作られている点です。住宅の設計・施工は、全国的に有名な大手ハウスメーカーよりも、地元に密着したハウスメーカーや工務店のほうが満足できることが多々あります。
きめ細かいサポートをしたり、地域の特性に合った提案をしてくれたりといったことが得意だからです。近場で完結できるので価格も抑えやすいでしょう。 Web上のランキング記事から探したいのであれば、検索ワードに「住宅を建てようとしている地域」と「重視したいポイント」を入れて検索してみてください。
(提供:タツマガ)
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