大規模な商業施設の建設が進む


港区の六本木ヒルズやミッドタウンに代表される高層ビルは、多くの企業が集積するオフィスとしての機能と同時に、レストランなどの店舗が多くある商業施設としても有名です。また日本橋や丸の内といったオフィス街の中でも、近年は商業ビルの開発が進んでいます。このように仕事・ショッピング・生活といったそれぞれの場が近接している、都市のコンパクト化が今後も進んでいくものと思われます。


地域的知名度と資産としての安定性


都心三区は何と言っても近代以降日本の中心で有り続ける地域であり、需要が常に多くあります。
デフレ不況下においても比較的相場が安定して高い水準を維持し続けてました。
新築のみならず既存の中古物件に対する需要も高く、年を経ても資産価値が下がりにくいということで、安定的資産として購入する富裕層が多いです。

例えば最近では、「ザ・パークハウス グラン 千鳥ヶ淵」という一戸あたりの価格が1億6900万円から5億4200万円という高級マンションがあります。
千代田区の番町エリアという高級住宅地に建つこのマンションは、高額にもかかわらず即日完売しました。都心三区のマンション市場の過熱は、まだしばらくは続きそうです。


まとめ~東京の不動産市場の展望


この連載で見てきたように、日本、特に東京の不動産市場は明るい材料が揃っています。アベノミクスによる金融緩和策や成長戦略の実施により、実体経済の回復基調が明確になってきました。
地価上昇の傾向が顕著になってきた今、投資チャンスは多くあります。

一方で投資に対するリスクも依然としてあります。例えば、四月からの消費税増税。
不動産のうち建物については消費税がかかりますので、この影響がマイナスに働く可能性があります。日本政府の負担軽減策が、効果を及ぼすことに期待したいです。これらを踏まえて、投資先の選択肢として東京の不動産を検討してみてください。

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不動産鑑定士:empo