注文住宅を建てる際に考えたい!坪数と坪単価
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注文住宅を建てたいと思ったら、家の大きさや予算はとても重要になってきます。そして、大きさや予算を考えるときに頭に入れておいていただきたいのが「坪数」と「坪単価」です。ここでは家や土地の大きさを表す「坪数」と工務店やハウスメーカー選びの基準の1つになる「坪単価」について解説していきます。

注文住宅に必要な坪数とは

注文住宅を建てる際には、土地や建物の広さについて考える必要があります。これを読んでいるかたの中に、不動産会社のチラシや建売住宅の看板で「〇坪」と書いてあるのを見たことがあるかたは多いのではないでしょうか。

しかし、初めて家を建てる場合、1坪と言われてもなかなかピンと来ないかもしれません。しかし、注文住宅を建てる際には、「坪」という単位はよく使われるので、ぜひ覚えておいてください。次からは「坪数」について説明していきます。

1坪の大きさはどのぐらいか

1坪の大きさは約3.3㎡です。これは畳2畳分(1.82m×1.82m)と考えていただくとイメージしやすいかもしれません。例えば、畳6畳の部屋で3坪です。また、30坪の土地なら約100㎡なので10m×10m、40坪の土地なら約132㎡なので11m×12m程度の大きさと考えるとイメージがわくかと思います。

上でお話をしたように、土地や建売住宅のチラシや看板などは坪数で表示されていることが多く、注文住宅を建てる際に「坪数」はよく使われます。また、工務店やハウスメーカーなどの実例紹介や展示場案内などでも、家の大きさを坪数で説明されることがあります。

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(画像=himawariin/photo-ac.com)

注文住宅に必要な坪数の目安

住宅に必要な坪数の目安として、国土交通省の住生活基本計画に住宅の面積に関する水準があります。多様なライフスタイルを想定した、都市の郊外及び都市部以外の一般地域における戸建ての面積の水準は下のようになります。

世帯人数 世帯の内訳例 床面積(㎡) 坪数(坪)
3人 夫婦と子ども1人(10歳以上) 100 約30
夫婦と子ども1人(3~5歳) 87.5 約26.5
4人 夫婦と子ども2人(いずれも10歳以上) 125 約38
夫婦と子ども2人(いずれも6~9歳) 112.5 約34

ある程度ゆとりのある生活をするためには、ざっとではありますが、3人家族なら30坪、4人家族なら40坪弱の住宅が必要だと考えてください。これは戸建て住宅の面積なので、注文住宅を建てる際の参考にもなります。

国土交通省 住生活基本計画における「水準」について

誘導居住面積水準(豊かな住生活の実現の前提として、多様なライフスタイルに対応するために必要な面積)の計算式 単身者:55㎡、2人以上の世帯:25㎡×世帯人数+25㎡から算出
(3歳未満は0.25人、3歳以上6歳未満は0.5人、6歳以上10歳未満は0.75人として算出)

注文住宅の平均坪数

国内で建てられている注文住宅の平均坪数の参考として、国内で最も利用者が多い住宅ローンであるフラット35のデータを紹介します。

2019年度のフラット35の利用者調査によると、注文住宅の住宅面積の全国平均)は125.8㎡(38.12坪)になっていて、これは4人家族にちょうどいい大きさです。

また、土地付注文住宅の床面積の全国平均は111.5㎡(33.79坪)になっていて、小さいお子さんがいる4人家族にはちょうどいい大きさです。

住宅金融支援機構 2019年度フラット35利用者調査
(画像=住宅金融支援機構 2019年度フラット35利用者調査)

(引用:住宅金融支援機構 2019年度フラット35利用者調査

※フラット35:住宅金融支援機構と民間金融機関が提携している長期固定金利の住宅ローン
フラット35(買取型)又はフラット35(保証型)を利用した方の属性、住宅の概要等を、2020年3月31日現在のデータに基づき集計。注文住宅:11,666件、土地付き注文住宅:23,291件

注文住宅で坪数によって建てられる間取りの実例

初めて注文住宅を建てるかたのなかには、希望の間取りや部屋数を実現するにはどのぐらいの坪数が必要か、分からないかたも多いかもしれません。

タツミプランニングで人気があるのは30~40坪の住宅ですが、一般的な注文住宅でも需要が多いのは同じような大きさの住宅です。

ここでは、30坪、40坪で建てられる間取りの目安とともに、タツミプランニングの実例も一緒にご紹介していきます。

30坪

30坪は約100㎡で、3~4人家族にちょうどいい大きさです。30坪の間取りとしては2階建てなら3LDK が中心ですが、広めの部屋なら2LDK、個室が手狭になりますが4LDKも可能です。また、平屋なら2LDK~5LDKの間取りもできます。

首都圏で30坪の注文住宅を建てる際には、狭小地や土地の形状に制約がある場合もあるため、2階にリビングを置くなど間取りを工夫している住宅も多いです。タツミプランニングでは30坪の注文住宅なら、建築費は2,000万円を目安にご検討いただけます。

30坪の実例

30坪の実例
(画像=30坪の実例)

OTA Ⅵ -大田区の邸宅-

40坪

40坪は約132㎡で、4~6人家族向けの住宅です。間取りとしては4LDK、5LDKが中心になり。一部共有であれば、二世帯住宅も建てられます。

上でお話をしたように、全国平均の坪数より広さには余裕があるので、収納部分なども少し余裕を持って作れることが多いです。最近ではテレワークスペースなど、多目的のスペースを作るかたもいらっしゃいます。

タツミプランニングでは40坪でしたら2,000万台後半を目安にご検討いただけます。

40坪の実例

40坪の実例
(画像=40坪の実例)

  KAMAKURA Ⅱ -鎌倉 Ⅱ-

注文住宅の坪単価

注文住宅を建てる際によく聞く言葉として、坪数の次に坪単価も覚えておきましょう。実際、坪単価という言葉は、工務店やハウスメーカーのwebサイトや広告などで見かける機会も多いです。

坪単価と建てたい住宅の大きさが分かると、建物のおおよその価格が計算できますし、土地探しから始める際には土地と建物の予算の目安もわかります。また、坪単価は工務店やハウスメーカーを比較検討するときの1つの基準にもなります。次からは注文住宅の坪単価について、解説していきます。

注文住宅を建てる際の坪単価とは

坪単価とは、家を建てる際に1坪あたりいくら工事費用がかかったかを表すもので、
「建物の本体価格(建築費)(円)÷建物の延べ床面積(坪)=坪単価(円/坪)」
の計算式で求められます。

例えば、建物の本体価格が3,000万円で40坪の建物の場合、坪単価は3,000万円÷40坪=75万円/坪となります。

一般的に、住宅は水回りにお金がかかるため、床面積が狭いと坪単価は上がり、床面積が広いと坪単価は下がります。

そのため、工務店やハウスメーカーの坪単価を比較する際には注意が必要です。カタログやwebサイトなどで自分達が希望する大きさや間取りのイメージに近い住宅や実例をチェックし、坪単価をモデルハウスの営業マンなどに確認するといいでしょう。

注文住宅を建てる際の坪単価以外に考えたいこと

注文住宅を建てる際には、坪単価以外にも考える点があります。建物の坪単価はあくまでも建物の本体価格から求めるもので、屋外の給排水、電気、ガス工事や外構工事、エアコン、照明、カーテン、諸費用などのお金は含まれていません。

そのため、建物の本体価格以外にかかるお金として、建物の本体価格の2割程度の費用が必要だと頭に入れて、予算を考える際の参考にしてみてください。

また、確かに、坪単価は工務店やハウスメーカー選びの1つのポイントにはなりますが、他にも比較するポイントはあります。特に大切なのは希望の間取りを実現できるかという点です。せっかく注文住宅を建てるのでしたら、家族の要望を盛り込んだ家にしたいものです。

フルオーダーメイドの住宅を手掛けているなど、デザイン力のある工務店でしたら、きっと予算内で最大限満足できる間取りを提案してくれるでしょう。また、予算を伝えて、その中でどんな間取りの家ができるか、どんな要望が盛り込めるか、相談してみることも大切です。

坪数や坪単価も大切な目安ですが、居心地がいい、生活しやすい、家事がしやすい、そんな家を建てることをまず大きな目標にしてください。

まとめ

注文住宅を建てる際に考えたい坪数と坪単価について解説をしてきました。坪数と坪単価について知ることで、予算や間取りについても考えやすくなりますし、モデルハウスや実例を見たり、webサイトをチェックしたりするときにも説明がよく分かります。ぜひ注文住宅を建てる際の参考にしてみてください。

(提供:タツマガ

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