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今回は、国土交通省が四半期毎に地価の動向を発表している「地価LOOKレポート(※1)」を使い、人気沿線(※2)であるJR山手線、JR中央線、東急東横線の3路線について、国土交通省の「地価LOOKレポート(※1)」から、地価動向を紹介してまいります。

これら人気沿線地価動向の特徴は、都心部を走るJR山手線沿線では、地価の上昇傾向が続いています。一方都心部から郊外に延びるJR中央線沿線では、都心近くでは上昇傾向に転じてきたが、郊外はまだ下落傾向が続く東急東横線沿線では、再開発により都心から離れている地区でも地価が上位傾向にあります。

※1 地価LOOKレポートとは?
国土交通省が全国150地区、東京圏65地区で不動産鑑定士から情報収集し、地価動向をまとめ四半期毎に発行しているレポートのことです。先行的な地価動向を把握することが目的となります。2014年4月1日時点では、2013年第4四半期(2013年9月~12月)までが発行されています。
参考: 地価Lookレポート

※2 人気沿線の定義
本稿での人気沿線は、リクルートの不動産・住宅情報サイト「SUUMO」による「2012年度版 関東編 住みたい沿線ランキングのベスト3に入ったJR山手線、JR中央線、東急東横線の3路線を人気沿線としております。


地価が上昇傾向にあるJR山手線沿線


JR山手線沿線では、2013年に入り地価が上昇傾向にあります。その中でも注目されるのは、品川、高輪、芝浦を中心したエリアではないでしょうか。この地区は昨年に2020年の東京オリンピック開催、山手線の新駅開業、羽田空港への新線計画等、ビックプロジェクトが相次いで発表され、それを受けて昨年から地価が上昇傾向に転じています。

地価LOOKレポートによると、2012年の品川、高輪、芝浦地区の地価上昇率は前四半期と比べ横ばいで推移しているが、2013年に入り前四半期比上昇に転じています。上昇率は3%未満とそれほど高くないが、デベロッパーが分譲マンション用の土地取得を積極的に進めている点と、購入者の購入希望価格が上がっていることから、需要が引き締まってきており、今後も価格の上昇が続くことが考えられます。

また、商業地でもJR山手線沿線では2013年に入り上昇傾向が続いています。特に銀座地区では、2013年の第1~第3四半期では前四半期比0~3%の上昇率だったのが、2013年の第4四半期では前四半期比3%~6%の上昇と上昇幅は大きくなっています。この要因は地価LOOKレポートによると、買い手の需要は大通り沿いの店舗用不動産を中心に旺盛にも関わらず、売り手が売り急いでないことで、従来から取引価格が上がった為であるとのことです。

また、渋谷ヒカリエのオープンからの一連の大型再開発案件が続く渋谷では、2012, 13年を通じて地価が前四半期比0%~3%上昇と、安定した上昇傾向にあります。