日経平均   28,708.58 円 ▼ 546.97 円
≪東証一部≫
売買高    10億4,191万株
売買代金  2兆4488億9700万円
値上り銘柄数 323 銘柄
値下り銘柄数 1,786 銘柄
騰落レシオ(25日) 73.56 %
為替 1ドル=114.02 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

買戻し一巡から手仕舞い売りに押されて大幅下落

米国株はまちまちだったが、買戻し一巡となったものから売られるという感じで相変わらず冴えない始まりとなった。いったん下値を試す動きとなったものの29,000円を意識する水準からは下げ渋り、再度買戻しなどが入り下げ幅縮小となった。その後は積極的な売り買いも少なく、中国企業への懸念を取り沙汰することもなく、方向感に乏しい展開となった。

昼の時間帯は手仕舞い売りに押される形となり、後場に入ると手仕舞い売りを急ぐような場面が見られた。前場の安値を割り込むと一気に売られ、さらに29,000円を割り込むことで下げが加速されて大幅安となった。昨日まで日経平均に影響の大きな一部の銘柄に支えられていたが、その支えもなく大きな下落となった。決算発表を控えて商品相場の上昇などの影響も気になり、売りが売りを呼ぶような展開となったものと思われる。結局最後まで買いが入らず安値圏での引けとなった。

小型銘柄も日経平均に先んじて買い気に乏しい展開から下げるものが多かった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売りが出る場面も多く、指数を押し下げる要因の一つとなった。仕掛けてきな売りに節目を割り込んでの売りが重なったようだ。

相変わらず買えない状況からちょっとした売りに敏感に反応する形となった。既に日経平均に影響の大きな一部の銘柄以外は調整感が強まっているものも多く、決算発表を見ながら個別の対応となってくるのだろう。日経平均に影響の大きな銘柄は買われ過ぎ感が依然として強いので、割安銘柄に分があると思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
一気に25日移動平均線や基準線、そして雲も割り込んだ。今度は75日移動平均線のサポートを確認することになりそうだが、調整継続ということなのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

突如として崩れた感もあるが、既に調整に入っている銘柄なども見られ、必然の下落という感じだ。日経平均に影響の大きな銘柄で支えられていたものが一気に梯子を外されたという形なのだろう。決算発表が始まるところでの手仕舞い売りも嵩んだものと思われる。

ただ、ここからさらに下落するのかどうかということだが、28,500円あたりでは下げ止まると思う。75日移動平均線でもあり、好決算銘柄、割安銘柄の買いで指数が下げ渋るのではないかと思う。買い急ぐ動きはないがここで空売りが積み上がれば案外早く戻すこともありそうだ。

日経平均のPER(株価収益率)が何倍とかいう向きも多いが、あくまでも日経平均は偏った指数であり、結局は日経平均に寄与度の大きな銘柄が上昇するかどうかということだけなので、まだまだ上値の重い展開は続くものと思う。

米国のネットフリックスの決算のように好調な決算でも株価に織り込まれていれば売られるということなので、買われすぎている銘柄は決算発表前に手仕舞っておいて良いのだと思う。空売りまでする必要はないが利益確定を優先させて良いのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。