古くは多くの文豪が住み、近年はスタジオジブリの施設があることで知られる「三鷹」は文化が薫る街だといえます。東京の人気スポットとして名高い井の頭公園もあり、自然豊かな環境は注文住宅を建てるには最適なエリアといえるでしょう。そこで本稿では、都心へのアクセスも便利で、あらゆる世代が楽しめる三鷹の魅力を探っていきたいと思います。
目次
文化が薫る街三鷹の歴史
三鷹市は東京23区と多摩地域の境界を接する5市(三鷹市・西東京市・武蔵野市・調布市・狛江市)の1つで、かつては1889年(明治22年)の町村制施行によって誕生した神奈川県北多摩郡三鷹村という地名でした。
その後1940年(昭和15年)の町制施行によって北多摩郡三鷹町となり、1950年(昭和25年)の市制施行で現在の三鷹市になりました。
比較的地味な存在の三鷹市でしたが、2001年(平成13年)に「三鷹市立三鷹の森ジブリ美術館」が開業したことで一躍全国から注目されるようになりました。
また、三鷹は太宰治、武者小路実篤、山本有三、三木露風などの文豪が住んでいたことから「文士の街」としても知られています。全体的に文化や芸術が薫る街というイメージがあります。
三鷹の名を全国に広めた「三鷹の森ジブリ美術館」
三鷹の名を全国に広めたのは、繰り返しになりますが「三鷹市立三鷹の森ジブリ美術館」の存在が大きいでしょう。アニメ映画の巨匠・宮崎駿監督が館主を務め、スタジオジブリ作品のキャラクターにまつわる展示や、当館でしか見られない短編アニメの上映などを行っている大人気の施設です。
また、作品に関する企画展示も随時作品を入れ替えながら行っているので、行くたびに違った楽しみがあります。
入場料(税込)は「大人・大学生1,000円」「高校・中学生700円」「小学生400円、幼児(4歳以上)100円」「4歳以下無料」です。入場は予約制で、あらかじめローソンでチケットを購入する必要があります。
三鷹に住むメリットとして、「三鷹市近隣市民枠」を利用すると、ローソンでの一般販売とは別に、地域(三鷹市・武蔵野市・小金井市・西東京市に在住・在勤・在学)の人は優先販売枠で購入することができます。購入場所は「みたか観光案内所窓口」です。
井の頭公園もありファミリーが似合う街
三鷹は井の頭恩賜公園があるため、休日には家族連れが散策する姿が目立つファミリーが似合う街でもあります。井の頭恩賜公園は、1915年(大正6年)に開園し100年以上の歴史を誇ります。
開園面積が42万8,389平方メートルと非常に広大で、公園内には競技場、テニスコート、野球場、野外ステージ、ボート場、井の頭自然文化園などの施設があります。「三鷹市立三鷹の森ジブリ美術館」も公園内に位置しています。
自然に溢れているのも井の頭恩賜公園の魅力で、井の頭池をはじめ、池畔のサクラ、雑木林、お茶の水、バードウォッチング、神田川起点などの自然スポットがたくさんあり、家族で散策するのに適しています。
三鷹に注文住宅を建てたい3つの理由
三鷹に注文住宅を建てたい理由として以下の3つがあげられます。
- 交通アクセスが優れている
- 自然豊かで住環境がよい
- 買い物やレジャーの利便性が高い
これら3拍子揃っている点で、三鷹は注文住宅の候補地として最適な環境といえます。それでは、具体的に確認していきましょう。
1.交通アクセスが優れている
三鷹は交通アクセスに優れているのが魅力です。三鷹駅に停車する交通アクセスの中心になるのがJR中央線です。東京と高尾間を結び、途中駅には、神田、お茶ノ水、水道橋、新宿、中野、高円寺、吉祥寺、三鷹、国分寺、立川、八王子などがあります。
東京、神田、新宿にはビジネスで、お茶ノ水、水道橋、八王子には通学で、新宿、中野、高円寺、吉祥寺にはショッピングで、水道橋、高尾などへレジャーへと、家族がそれぞれの目的で出掛けるのに大変便利なアクセスを擁しているのが三鷹です。
路線が一部平行しているJR総武線は三鷹と千葉間を結んでいます。三鷹からは始発が出ているので、座って仕事や学校に行くことができます。途中駅には、吉祥寺、高円寺、阿佐ヶ谷、中野、新宿、四谷、水道橋、秋葉原、錦糸町、新小岩、西船橋、幕張などの駅があります。
また、三鷹から中野までは東京メトロ東西線が乗り入れているので、三鷹から西船橋まで直通で行くことができます。中野以降は、高田馬場、早稲田、九段下、竹橋、大手町、日本橋、茅場町、浦安などに停車するため、ビジネスマンには利便性の高い路線といえるでしょう。
2.自然豊かで住環境がよい
先に紹介したように、井の頭恩賜公園がある三鷹は自然豊かで住環境がよく、注文住宅を建てるのに相応しい街といえます。とくにまだ小さいお子さんがいる家庭では、子どもを自然豊かな環境で育てたいという思いがあるでしょう。
駅周辺こそ賑わっていますが、少し駅から離れると閑静な住宅街が続き、落ち着いて暮らせる雰囲気です。通勤通学に便利なベッドタウンであることから、不動産会社からは「ファミリー向けの住宅街」という評価がなされています。
不動産サイト「Rooch(ルーチ)」で、プロの不動産スタッフが選んだ「東京!住みやすい街ランキング」で三鷹は堂々6位にランクインしています。
おすすめの理由として「歩道が広くて子どもも安心」というコメントがあります。これも住環境の良さの1つといえるでしょう。プロの目から見て住みやすい街と評価されたことは大きなポイントといえます。
買い物やレジャーの利便性が高い
買い物やレジャーの利便性はどうでしょうか。三鷹の駅前には多くのスーパーが出店しているので、日用品の買い物には事欠きません。「オーケー」「東急ストア三鷹店」「アコレ」「コープみらい」「オオゼキ」「三平ストア」などがあります。また、駅ビル「アトレヴィ三鷹」もあります。
ファッションなどのショッピングは人気タウンの吉祥寺が隣り駅にあるので、自転車なら最短10分程度で行くことが可能です。
電車を利用したショッピングなら、古着のショップが数多くある高円寺や、アニメ・漫画などのサブカルチャーの中心地である中野、百貨店のある新宿へ行くのも便利です。
レジャーは東京メトロ東西線で「東京ディズニーリゾート」に直通で行けるほか、水道橋下車の「東京ドームシティ」や、東京の観光名所でもある高尾山などに向かうのにも三鷹は便利です。
三鷹に建てた注文住宅で両立できる「穏やかで便利な暮らし」
住みよい街三鷹に土地から探して注文住宅を建てたい場合、地価はどれくらいの水準にあるのでしょうか。
専門サイト「土地DATA」のランキングによると、三鷹市の2021年公示地価は平均60万3,187円/平方メートルとなっています。東京都で20位にあたり、隣接する9位の武蔵野市は127万8,333円/平方メートルなので約半分の水準です(2021年9月24日現在)。
武蔵野市の地価が高いのは、東京屈指の人気エリアである吉祥寺を擁しているのが要因と思われます。SUUMOが発表した「住みたい街ランキング2021関東版」では吉祥寺が3位にランクインし、三鷹も27位と上位に入選しています。
三鷹と吉祥寺は駅1つで隣り合っており、交通アクセスや利便性ではそれほど差がないことを考えると、三鷹市のほうが地価はリーズナブルといえるでしょう。また、吉祥寺は商業エリアが広いことから、注文住宅が建てられるエリアまで行くとなると、駅からかなり離れることを覚悟しなければなりません。
おしゃれな吉祥寺と、落ち着きがあって文化の薫りが漂う三鷹。それぞれの魅力は違いますが、土地を購入して注文住宅を建てるのなら三鷹に軍配が上がりそうです。三鷹に注文住宅を建て、「穏やかで便利な暮らし」を手に入れてはいかがでしょうか。
(提供:タツマガ)
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