日経平均   29,285.46 円 ▼ 221.59 円
≪東証一部≫
売買高    11億9,955万株
売買代金  2兆7458億9100万円
値上り銘柄数 400 銘柄
値下り銘柄数 1,719 銘柄
騰落レシオ(25日) 91.12 %
為替 1ドル=112.77 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株高を受けて買い先行も手仕舞い売りに押される

引き続き米国株が堅調、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が堅調となったことや指数に影響の大きな銘柄が大規模な自社株買いを発表したことから買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となり、買い気配で始まった銘柄が寄り付くと手仕舞い売りに押されるものが多くなり、上げ幅を縮小、TOPIXは前日比マイナスとなった。

昼の時間帯も改めて手仕舞い売りに押される展開となり、後場に入ると節目とみられた29,500円を割り込んだこともあって売り急ぐ動きとなった。その後は下げ渋りとなったが、引けを意識する時間帯になると手仕舞い売りに押されて売り直され、結局は比較的大きな下落となり、安値圏での引けとなった。

小型銘柄も手仕舞い売りに押されるものが多く、総じて軟調だった。東証マザーズ指数、二部株指数や日経ジャスダック平均と揃って軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られて指数を下押す要因となった。持高調整の売りもあったのだろうが、上値の重さが嫌気された感じだ。

決算発表が本格化し、米国の経済指標なども発表が終わり、好材料もある程度織り込まれて手仕舞い売りが嵩んだ。積極的に買い上がる材料もなく、上がるから買うという雰囲気にもならず上値の重さが嫌気されたものと思われる。今度は下値を試すことになりそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
雲の下落に合わせての調整となっている。雲のねじれを目指すような動きと想定される。

☆ あれやこれやと一言 ☆

これまでも指数に影響の大きな銘柄だけで指数を押し上げたが、逆に分かりやすい買い材料以外は買えないという状況にあり、上値の重さが嫌気されると今度は売り急ぐ動きになった。特に何がどうしたというよりは単純に買われすぎた銘柄が手仕舞い売りに押されただけという感じだ

好調な決算発表もある程度織り込まれているということで買えない状況にあったが、いったん手仕舞い売りに押されると売り急ぐという展開になるようだ。これまで円安傾向にあったものも円高に振れたことで輸出企業など円安効果で好調な決算となったものなども売られたということだろう。

ソフトバンクGが自社株買いを発表して買われたが、こうした投資会社が自株買いをするのであれば、上場する意味がないと思うが、株価対策ということで仕方ないのだろう。株価が下がると借り入れ担保などの関係もあるのだろう。

ここのところのファーストリテイリングの上昇や本日のソフトバンクGの上昇などを見ているといかに日経平均をPERで何倍がどうしたという話が意味のない話であるかがわかると思う。個別銘柄は業績が大きいが、指数で見ると全く別物ということだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。