日経平均   29,302.66 円 ▼ 471.45 円
≪東証一部≫
売買高    12億2,187万株
売買代金  2兆7804億2800万円
値上り銘柄数 486 銘柄
値下り銘柄数 1,600 銘柄
騰落レシオ(25日) 79.39 %
為替 1ドル=114.98 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国での金利上昇を嫌気して買われすぎ銘柄が売られ大幅安

日本市場が休場中に米国で金利上昇が嫌気される場面もあり、休日明けの日本市場は売り先行となった。寄り付きの売りが一巡となった後は買戻しも見られたが買われすぎ銘柄が一斉に売られ、日経平均主導で下落となった。ここのところ買われていた半導体関連銘柄などが大きく売られ日経平均は節目とみられる29,500円を割り込んで安値圏での引けとなった。

昼の時間帯も先物の売りが止まらず、後場に入ると一段安となった。それでもいったんは下げ渋りとなったが、全く戻らないこともあって売り直されさらに下げ幅を拡大となった。さすがに日経平均で500円安を超えた下げになると買い戻しも入り、下げ渋りはしたものの戻りも鈍く、大幅下落となった。

小型銘柄も買われすぎ銘柄を中心に売られ、総じて軟調だった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。先物はまとまった売りが散発的に見られ、指数を下押す要因となった。買戻しも限られ売り急ぐ場面も見られた。

これまでこらえていたものが月末接近ということでもあり、吹っ切れたという感じで買われすぎ銘柄を中心に売られる展開となった。少なくとも米国でのサンクスギビングの休暇前に上値を買い上がるということでもないのだろう。あとはブラックフライデーの状況を見ながらということだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
25日移動平均線や基準線にサポートされた形だが、戻りの鈍さがみられると一気に75日移動平均線や雲まで下落となるのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

ようやく買われすぎ銘柄の調整となった感じだ。まだまだ下落の始まりというような銘柄も多いのだろうし、こうなると高値を抜けるまで買えないということになりそうだ。戻り売りに押されるということになりそうで、月末の売りに対しても警戒感が出て来るだろう。

インフレ懸念が強まっているにもかかわらず買われすぎていた銘柄が改めて見直されているということだ。米国でも買われすぎ銘柄としてハイテク銘柄が売られているが、日本では買われすぎ銘柄がハイテク銘柄ということでなく日経平均に影響の大きな銘柄ということで、日経平均の下げがきついということなのだ。

当面日経平均が3万円を抜けるという見方も少なくなってくると思うが、本日のようなときに空売りが積み上がっていれば意外に急反発となることもあるだろう。下値目途としては28,800円程度だと思うが、空売りが積み上がれば意外にここから戻すということもあるだろう。

一応25日移動平均線にサポートされた形でもあるが月末の売りに対する警戒などがあって、空売りも積み上がらないとなると米国でも買われすぎ銘柄の修正安が続くと思われるので、手仕舞い売りを急ぐ動きもあるだろう。慎重に買い場を探りたいところだ。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。