中国では2022年、スポーツのビッグイベントである「北京冬季オリンピック」と「第19回アジア競技大会」が開催され、中国のスポーツ関連銘柄への投資が活気づく可能性がある。買いが先行すれば株価の高騰につながる。2022年を前に、今がこれらの銘柄の仕込み時かもしれない。

目次

  1. 2022年の2つのスポーツイベント
  2. 2022年に向けて注目したい中国銘柄
  3. 将来のマーケットを予測する癖をつけよう

2022年の2つのスポーツイベント

この記事では2022年の2つのイベントを控え、特に注目しておきたい中国の株式銘柄を紹介していくが、その前に北京冬季オリンピックと第19回アジア競技大会の概要を説明しておこう。

北京冬季オリンピック:環境への配慮もアピールする五輪に

北京冬季オリンピックは2022年2月4日~20日にかけて実施される。中国で冬季オリンピックが開催されるのは初めてで、首都の北京市などが会場となる。オリンピックの公式サイトによれば、スキージャンプやスピードスケートなど15種目が行われる予定だ。

中国政府は北京冬季オリンピックで、環境問題に対する取り組みを世界にアピールしたい考えで、クリーンエネルギーや中国産の電気自動車(EV)などが注目されそうだ。そのためスポーツ銘柄だけではなく、EV関連銘柄にも関心を持っておきたい。

第19回アジア競技大会:eスポーツも正式種目として実施

アジア競技大会はオリンピックと同様、4年ごとに開催されている。アジアの都市が持ち回りで開催国となり、2022年は中国が開催国となる。第19回アジア競技大会として、中国の浙江省杭州市が大会の舞台となり、開催期間は2022年9月10日~25日の予定だ。

第19回アジア競技大会では「eスポーツ」が初めて正式種目となり、プロゲーマーらがさまざまなオンラインゲームで腕前を競う。そのため、この記事ではeスポーツ関連銘柄も併せて紹介する。

2022年に向けて注目したい中国銘柄

安踏体育用品(アンタ・スポーツ・プロダクツ/銘柄コード:02020.HK)

「安踏体育用品」は中国の大手スポーツウェアメーカーだ。高機能化やハイエンド化を進める中、企業業績も堅調に推移している。北京冬季オリンピックとアジア競技大会は自社ブランドをアピールする絶好の機会となりそうだ。

株価は2021年6月~7月をピークに現在は下落しているが、それまでは長期にわたって右肩上がりの状況が続いており、株価の反発に対する期待感は強い。過去5年間で株価は533.92%高となっている。

申洲国際集団(シェンジョウ・インターナショナル/銘柄コード:02313.HK)

「申洲国際集団」は、さまざまな有名メーカーの衣料品の製造を請け負っている企業だ。有名メーカーとしてはナイキやアディダスのほか、日本のユニクロなども挙げられる。今後もこうした大手企業からの生産受託をテコに、業績を伸ばしていくことが考えられる。

株価は2021年に入って横ばいの状況が続いているが、長期チャートを見るときれいな右肩上がりを描いている。過去5年間の騰落率は249.75%高。2021年11月12日時点で過去最高値から17%ほど下落しており、来年に向けて株価が回復するか注目だ。

騰訊(テンセント/銘柄コード:00700.HK)

「テンセント」はeスポーツ関連銘柄として注目しておきたい企業だ。テンセントが展開しているオンラインゲームには「伝説対決 -Arena of Valor-」や「PUBG Mobile」があるが、これらはアジア競技大会でeスポーツの種目として採用されている。

eスポーツ自体、今後市場規模の拡大が見込まれているため、テンセントは2021年から2022年にかけてだけではなく、長期でウオッチしておきたい中国銘柄だ。過去5年間の株価の騰落率は157.2%高。2021年の年初株価と比較して約12%安(2021年11月16日現在)となっている。

理想汽車(リー・オート/銘柄コード:02015.HK)

北京冬季オリンピックで環境への配慮をアピールしたい中国。大会中、さまざまな会場で電動化されたモビリティーが選手の移動で活躍することになるかもしれない。そのような模様がテレビで放映されれば、自然と中国のEV銘柄への注目度は高まりそうだ。

中国のEV銘柄の1つに「リー・オート」がある。中高価格帯のEVを開発・販売しており、販売台数を伸ばしつつある。中国では米テスラや、リー・オートと同じく中国の新興EVメーカーのNIOの存在感も強いが、その中でも一定の市場シェアを確保していけるか、要注目だ。

リー・オートは香港市場に2021年8月に上場したばかり。2021年11月16日現在、上場初日の株価より2.56%高となっている。

将来のマーケットを予測する癖をつけよう

株式投資は「安いときに買って、高いときに売る」が基本だ。2022年の2つのスポーツイベントで特定の銘柄の株価が高騰するとしたら、その前に保有しておくことで大きな利益を生み出せる。

株式投資に「絶対」はないが、早めに将来のマーケットを予測する癖をつけておけば、有望だと考えられるテーマが見えてくる。少なくとも、スポーツ関連銘柄、eスポーツ関連銘柄、EV関連銘柄には注目しておきたい。

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