日経平均   29,499.28 円 △ 196.62 円
≪東証一部≫
売買高    9億5,984万株
売買代金  2兆1145億9300万円
値上り銘柄数 1,013 銘柄
値下り銘柄数 1,074 銘柄
騰落レシオ(25日) 78.74 %
為替 1ドル=115.38 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

米国株はまちまちだが、昨日の反動から堅調

米国株は相変わらずまちまちということで方向感は見られなかったが、昨日の大幅安の反動から本日の日本市場は買い先行となった。寄り付きの買いが一巡となった後はいったん29,500円の節目で上値を押さえられた。それでも下がらないことで買戻しも入り29,500円を超える場面も見られた。29,500円を超えると売り物も嵩み、その後は29,500円を挟んで小動きだった。

昼の時間帯は買い戻しも見られたが大きく方向感がみられるということでもなく、後場に入ると指数は全く動かなかった。今晩は米国市場も休場となることもあり、持高調整の売り買いが一巡となると閑散小動きだった。最後は手仕舞い売りも嵩んで29,500円を割り込んでの引け、後場の安値引けとなった。

小型銘柄もまちまちで特に買い急ぐ動きは見られなかった。東証マザーズ指数、二部株指数や日経ジャスダック平均と揃って小幅安だった。先物はまとまった売り買いも見られず、目先の小口の小掬い商いが中心となって指数を動かすこともほとんどなかった。

米国市場が休場となることもあり、持高調整の売り買いが一巡という感じで堅調ながらも指数は小動きだった。昨日売られたものの買戻しは入るもののそれ以上の買いは見られず、あいかわらず相場全体としては方向感はなく、保ち合い相場が続きそうだ。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
節目とみられる29,500円まで戻したが、戻りも鈍くまだまだ保ち合いが続きそうだ。25日移動平均線や基準線までの調整はあると思う。

☆ あれやこれやと一言 ☆

買われすぎの修正も一日で終わったという感じだが、逆に押し目買い意欲も少ないという感じだ。あくまでも買われすぎ銘柄の修正ということで相場全体に売り急がなければならない材料も理由もないということなのだろう。ただ、一方で29,500円の節目を回復しても買い急ぐ動きもないということだ。

積極的に売り買いを急ぐような材料がないということで日経平均自体はここからは上値も重いだろう。29,800円水準が上値という状況には変わりなく、昨日の安値である29,200円が下値という感じだ。これをどちらに抜けるかということになるのだろう。

ここからはブラックフライデーでクリスマス商戦が好調ということで29,800円を超えて3万円を付けるのか、クリスマス商戦が不調で月末の売りに押されて29,200円を割り込みさらに下値の節目と見られる28,800円程度まで下落となるのかということになる。

いずれにしてもファーストリテイリングがブラックフライデーの状況で右往左往し、東京エレクトロンが半導体不足の問題などで右往左往して、米国の金利動向でソフトバンクGが右往左往して、日経平均も右往左往するということなのだと思う。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。