ユダヤ人から成功メソッドを学ぶ!彼らが銀行預金を信じない理由とは
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世の中には実に多くのユダヤ人をテーマにした本があります。例えば、ユダヤの商法、ユダヤ人の哲学、ユダヤ人の勉強法……。ビジネスパーソンがユダヤ人社会で共有されている考え方を学ぶ理由は、彼らが膨大な数の成功者を輩出し続けているからです。なぜユダヤ人に成功者が多いのでしょうか?その秘密を探りながら、今日からすぐに使えるユダヤ人の成功メソッドをご紹介します。

ユダヤ人の主な成功者は?なぜ彼らは成功した?

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まず、ユダヤ人とは何なのでしょうか。ユダヤ人とは特定の民族を指す言葉ではなく、ユダヤ教を信じる人々のこと、またはユダヤ教徒を親に持つ人のことをユダヤ人といいます。

ユダヤ人は、聖書(旧約聖書)やユダヤ人に伝わる教典を基盤に日々暮らしており、また昔から非常に教育熱心なことで知られています。

それでは、さっそくユダヤ人(ユダヤ系)の主な成功者を見てみましょう。

ビジネス、サイエンス、クリエイティブなど、多岐にわたる分野でユダヤ人は世界に大きな影響を与えるほどの活躍をしています。

ビジネスマーク・ザッカーバーグ(Facebook共同創業者)
ラリー・ペイジ(Google共同創業者)
スティーブ・バルマー(Microsoft CEO)
ハワード・シュルツ(スターバックスCEO)
ジョージ・ソロス(投資家)
サイエンスアルベルト・アインシュタイン(物理学者)
ロバート・オッペンハイマー(物理学者)
クリエイティブポール・サイモン(ミュージシャン)
ビリー・ジョエル(ミュージシャン)
スティーヴン・スピルバーグ(映画監督)

もちろん、ここで挙げたユダヤ人の成功者はほんの一部です。

書籍『なぜ世界のお金持ちの35%はユダヤ人なのか(サンライズ出版刊)』によれば、彼ら(ユダヤ人)は世界の人口の0.2%しか占めていないにも関わらず、世界の大富豪の約35%、ノーベル賞受賞者の約35%がユダヤ人だそうです。

ユダヤ人が成功する理由でよく挙げられるのは「ユダヤ人は倹約家だから(ケチだから)」というものです。

確かに、倹約することで資産形成を進められれば、子孫に十分な教育を施すことができます。それにより、一族の成功確率を高めることができそうですが、それだけでユダヤ人の成功の理由を説明することはできないでしょう。

ユダヤ人のお金を儲けるコツは数字に強いこと

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そもそもユダヤ人は国土を持たず、時代を超えて迫害を受けてきました。第2次世界大戦では、ナチスドイツによる迫害がありましたが、彼らはこのような逆境に負けず世界各地で生き延びてきました。

ユダヤ人がたくさんの成功者を排出した一番の理由は、長い年月の間迫害を受け、国土を持たないがゆえに帰るところも物理的な力もなく、「知恵」を武器に生きてきたからだといわれています。

そうした歴史的背景があったことで知恵が磨かれていき、知恵を鍛えるメソッドはユダヤ人社会の間で受け継がれていったと思われます。

その知恵を磨くメソッドが、いつしか「ユダヤ人の成功メソッド」といわれるようになったといわれています。

そのエッセンスを日本人にわかりやすく紹介したのが、日本マクドナルド創業者である藤田田さんです。

藤田さんの著書『ユダヤの商法 世界経済を動かす(KKベストセラーズ刊)』は、初版が1972年にも関わらず、シリーズ累計100万部超のロングセラーとして今でも読み継がれています。

ユダヤの商法のなかで藤田さんが強調しているのは、ユダヤ人の数字に対する強さです。

その一例として、日本人であれば「今日はとても暑いですね」というところを、 ユダヤ人なら「今日は華氏80度だ」と数字で表現するシーンを挙げています。

もちろん、すべてのユダヤ人が気候を数字(温度)で表現するわけではないでしょう。藤田さんがいいたかったのは、経済的な成功をおさめたいのであれば徹底的に数字にこだわれということです。

本書のなかで藤田さんは次のように述べています。

「数字に馴れ、数字に強くなることが、ユダヤ商法の基礎であり、儲けの基本である」
「数字に強くなることがユダヤ商法の第一歩である」

数字を軸に思考すれば、目標を具体化できる

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この藤田さんの「数字に強くなれ」というアドバイスは、今日からすぐに実行できることです。

例えば、私たちは資産運用や投資をするときに、なんとなく「老後資金を稼ぎたい」「お金持ちになりたい」というような漠然とした目標を立てがちです。

ユダヤの商法に沿って考えると「20年後に2,000万円をつくりたい」そのためには「毎月5万円を積み立てながら、利回り5%で運用していかなければならない」と目標を数値化することになります。

その結果、「この目標に向いた投資信託の銘柄を探してみよう」とより目標達成の道筋を具体化していけます。

ユダヤ人は銀行預金を信用し過ぎない

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ユダヤの商法には、数多くのユダヤ人の資産家・商売人の成功メソッドが紹介されています。

この本の初版は約50年前に執筆されたものですが、そのほとんどは現代のビジネスや資産運用でもそのまま通用する考え方ばかりです。

例えば、成功メソッドのひとつに「ユダヤ人は銀行預金を信用しない」というものがあります。一見すると、銀行預金は利息が増えていくので得なようにも思えます。しかし、実際には預金している間に物価が上昇すれば貨幣価値が下がります。

さらに追い打ちをかけるように、いくら預金を増やしても本人が亡くなったときに相続税として吸い上げられる仕組みになっています。だから、ユダヤ人は「利息目当ての銀行預金は損」と考えると藤田さんはいいます。

ユダヤの商法が執筆された1970年頃は、郵便貯金(現:ゆうちょ銀行)の通常金利は4%前後もあったようです。その当時でさえ、ユダヤの商法では「利息目当ての銀行預金は損」といっているのです。

大手都市銀行の金利が0.001%(2021年10月時点) の現代の日本であれば、なおさらでしょう。利息のほぼない銀行預金は大損になってしまいます。

ユダヤ人は好況・不況のサイクルを7年周期で考える

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ユダヤの商法で紹介されているような成功メソッドの根底には、ユダヤ人社会で受け継がれてきた知恵の安全律である「ヘブライ聖書」と「タルムード」があります。

ヘブライ聖書とは、神とイスラエル民族の長きに渡る関わりの歴史と、救いの約束を描いたユダヤ教の経典です。

日本人の私たちには「旧約聖書」といえばわかりやすいかと思います。ただ、旧約聖書はキリスト教徒の立場から見た呼び名で、ユダヤ人は「旧約」とは思ってないといわれています。

タルムードは「研究」や「学習」を意味する言葉で、日常生活や人生で参考になる規範と議論が盛り込まれている書物です(テーマ例:医学、子育て、紛争解決、恋愛など)。

このタルムードに基づく成功メソッドを日本人向けにわかりやすくまとめたのが国際弁護士であり、ユダヤ教に改宗した経験を持つ石角完爾さんの著作『ユダヤ人の成功哲学 「タルムード」金言集(集英社ビジネス書刊)』です。

この金言集では、お金を引き寄せるユダヤ哲学が紹介されていますが、そのなかのひとつが「豊作の時こそ、心して蓄えよ」というものです。これを現代社会にあてはめると、好況期こそ経済危機に備えよとなるでしょうか。

石角さんによれば、ユダヤ人は好況と不況のサイクルを7年周期で考えるそうです。

もちろん、7年周期というのはあくまでも目安だと思いますが、長きに渡って低迷していた日経平均株価を大きく押し上げたアベノミクスが本格化した2013年を好況サイクルの始まりと考えると、そろそろ経済の変化に敏感になる時期にさしかかっているとも考えられます。

一生の成功を目指すなら、一生使えるメソッドを学ぶのが近道

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ここでご紹介したのは、ユダヤ人の成功メソッドのエッセンスの一部です。実際には膨大な数の成功メソッドをユダヤ人は有しています。それを学ぶのにうってつけなのが、先ほど紹介した以下の書籍です。

・ユダヤの商法 世界経済を動かす
・ユダヤ人の成功哲学 「タルムード」金言集

ユダヤ人の考え方や価値観をさらに知りたい人はぜひ手にとってみてください。どちらもKindleでも販売されています。

私たちがユダヤ人の考え方や哲学を学ぶ最大のメリットは、そのメソッドが長い年月の間に磨かれていった普遍的な教えであり、一生使えるということです。

仮に成功したとしても、それが一時的に流行っているスキルや手法にもとづくものであれば、成功も一時的になる可能性が高く、いずれ消えていくかもしれません。

一生の成功を手に入れたいのなら、ユダヤ人から一生使えるメソッドを学び取ってみてはいかがでしょうか。

(提供:Dear Reicious Online



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