日経平均   28,459.72 円 △ 27.08 円
≪東証一部≫
売買高    9億9,023万株
売買代金  2兆3117億7200万円
値上り銘柄数 1,317 銘柄
値下り銘柄数 750 銘柄
騰落レシオ(25日) 75.14 %
為替 1ドル=113.72 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

持高調整の売り買いが中心で小動き

米国株が軟調、特にナスダック指数が大幅安となったことから売り先行となった。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物も大きく売られる場面もあり、下値を試すかと思ったが、寄り付きの売りが一巡となると買い戻しを急ぐ動きもあって堅調となった。それでも28,500円の節目では上値を押さえられ、その後は手仕舞い売りに押されるものの下げ渋り方向感に乏しい展開となった。

昼の時間帯も方向感に乏しく、後場もいつものことではあるのだが、全く方向感もなく、米FOMC(公開市場委員会)や日銀の金融政策決定会合、ECB(欧州中央銀行)理事会などでの金融政策に対する波乱を警戒して持高調整の売り買いが中心、様子見気分も強く閑散小動きとなった。指数がらみの売り買いも少なかったようで、個別の持高調整の動きに終始したという感じだった。

小型銘柄も売り一巡となった感もあり、総じて堅調だった。東証マザーズ指数、二部株指数や日経ジャスダック平均と揃って堅調だった。先物はまとまった売り買いもほとんど見られず、指数を動かすような場面もほとんど見られなかった。持高調整も一巡したのだろう。

改めて上値の重さが確認された形だ。指数に影響の大きな銘柄がどうしても割高感が強く、金融政策決定会合などの前には買い切れないということだろう。買戻し一巡となったものから手仕舞い売りに押されるという展開は続くのだろう。戻り売りも多く上値を買い上がることもないだろう。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
下げ渋りとなったが戻りも鈍く、下値模索は続くのだろう。

☆ あれやこれやと一言 ☆

様子見気分の強い相場で手仕舞い売りも一服という感じだ。28,500円を割り込むと売り難いということなのだろう。昨日は自社株買いの規制発言で下げたと言うような見方もあったが、自社株買いがそれほど良いことなのだろうか。

自社株を買うために資金を使うのであれば、その分投資に回し、売上が伸びて収益が上昇、会社の価値が高まれば何も自分で株を買わなくても買ってくれる人は多いのではないかと思う。自社株買いが入ると上がるということで株を買う人が多いから自社株買いで株が上がるということなのであり、特に自社株買いの規制をしても株式市場への影響は限られると思う。

あくまでも自社株買いが入るから買うという資金は短期的な上がるから買うという資金であり、投資資金ということでは自社株買いの目的が重要になってくる。自社株買いをしなければ誰も評価しないというのであれば、何か問題があるということなのだろう。

誰もが買いたくなるような株主への利益ではなく、会社の価値を高めれば自然に自社株買い以上の買いが入ってくるのだから、自社株買いをする企業よりはどんどん投資や研究開発にお金を使って会社の価値を高める企業に投資をする方が良いと思う。

詳しくは無料メルマガをご覧ください。
https://youtu.be/i8NA-7KlFK8

清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

本日の「朝一番!」動画
 → https://youtu.be/H2lPvo1wQ5I
朝のライブ配信 -今日の相場見通し-(8:35開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/p1viGyTZ3j8>
昼のライブ配信 -お昼の相場見通し-(12:20開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/Lj7FTA59400
夕方のライブ配信 -明日の相場見通し-(原則として16:00開始です、この時間以外でも見られます。)
 → https://youtu.be/gpMhdCJDqnk

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。