経常利益・経常利益率の計算方法とは?財務分析に活かして経営体質を改善
(画像=sum41/stock.adobe.com)

経営指標の中でも、経常利益・経常利益率は特に重視されているものだ。これらの指標からは会社本来の実力を読み取れるため、概要をしっかりと理解しておきたい。本記事では経常利益・経常利益率の計算方法に加えて、活用や改善の方法まで詳しく解説していく。

目次

  1. 経常利益とは?経営者が知っておく必要性
    1. 営業利益との違い
    2. 経常利益率とは?
  2. 経常利益・経常利益率の計算方法
  3. 経常利益・経常利益率からわかることは?財務分析への活用方法
    1. 1.同業他社と比較をする
    2. 2.複数年分の推移をチェックする
    3. 3.ROAを計算する
  4. 経常利益率の目安はどれくらい?業界別の平均
  5. 経常利益・経常利益率を改善する2つの方法
    1. 1. 収益(売上高・営業外収益)を増やす
    2. 2. コスト(原価・販管費・営業外費用)を削減する
  6. 最終的な目的は「経営体質の改善」であることを忘れずに

経常利益とは?経営者が知っておく必要性

経常利益とは、会社が企業活動全体において稼いだ利益のことである。基本的な経営指標として知られており、以下のようにさまざまなシーンで活用されている。

・損益計算書に記載する
・経営状態や財務状況を分析する
・中長期的な目標を立てる
・会社の正しい方向性を見極める

経常利益は「会社本来の実力」を表す指標なので、経営分析や目標の策定時には欠かせない。また、ほかの指標を計算する際にも使用するため、自信のない経営者はこれを機に正しい知識を学んでいこう。

営業利益との違い

経営に関する利益には、ほかにも純利益や税引前利益、税引後利益などがある。その中でも特に混同しやすいものが、経常利益と営業利益だ。

営業利益とは、企業が本業のみで稼いだ利益のこと。具体的な計算式は「売上純利益-販管費(販売費および一般管理費)」であり、株式の売買や利息などの営業外活動は加味されない。そのため、営業利益は企業活動全体の分析ではなく、各事業の収益性を測る場合などに用いられている。

いずれも損益計算書に記載される利益だが、経営分析の際には目的によって使い分ける必要があるので注意しておこう。

経常利益率とは?

経常利益と混同しやすい用語には、「経常利益率」と呼ばれるものもある。これは売上高に対する経常利益を表す指標であり、企業活動全般の効率をさらに判断しやすくしたものだ。

特に経営力を他社と比べる場合や、業界内での競争力を測る場合は経常利益率が多く使われるため、経常利益と合わせて基礎を理解しておこう。