日経平均   29,301.79 円 △ 510.08 円
≪東証一部≫
売買高    11億0,993万株
売買代金  2兆7598億6400万円
値上り銘柄数 1,625 銘柄
値下り銘柄数 494 銘柄
騰落レシオ(25日) 96.18 %
為替 1ドル=115.75 円

☆ 市況概況 ☆

清水洋介,投資戦略
(画像=PIXTA)

月初の買い、年初の買いが入って大幅高

日本市場が年末年始の休暇中に米国市場が堅調となったこともあり、買い先行となった。29,000円を超えて始まったものの、ヘッジ売りの買戻しなどの寄り付きの買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されて上げ幅縮小となった。それでも29,000円水準で下げ渋るとすぐに月初の買いと見られる買いが入り、上値を試す動きとなった。買戻しを急ぐ動きなどもあって大幅高水準で前場の取引を終えた。

昼の時間帯も月初の買いが続くとみられたこともあり、堅調な展開となり、後場に入ると前場の高値を超えてさらに上値を試す動きとなった。さすがに手仕舞い売りに押されて指数は伸び悩む場面も見られて小動きだったが、値持ちの良い堅調な展開が続き、結局は月初の買いが最後まで続き高値圏での引けとなった。

小型銘柄は手仕舞い売りに押されるものもみられまちまちだった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は堅調だった。先物は朝方こそまとまった買いが見られたがその後は特にまとまった売り買いが目立つということもなく、指数を動かす場面は少なかった。

月初の買いに加えて2022年に期待する動きなどもあったのか、大きな上昇となった。節目とみられる29,000円を超えたことで底堅い堅調な展開も期待されるが、月初の買いが一巡となった後は手仕舞い売りに押されるものも多くなるのだろう。半導体関連銘柄などの買い戻し一巡後は買われ過ぎ感もあり、調整となるのだと思う。

☆ テクニカル分析 ☆

日経平均
75日移動平均線や雲を抜けるような動きとなった。雲のねじれの日柄でもあり、今週一杯値持ちが良ければ上値を試す動きになるのだろう。明日、明後日で売られるようなことがあれば再度下値を試すことになる。

☆ あれやこれやと一言 ☆

相変わらずの月初の買いという雰囲気だ。特に買い上がる材料があったということでもないのだが目先的な高値を抜けて上値を試す動きとなった。それでも投資信託の買いが入りそうな銘柄が高いということでもあり、月初の買いが一巡となると梯子を外される銘柄も出て来るのだろう。

まだまだ日経平均は上値の重い展開が続くと思うが下値不安が薄れていることも確かだ。ただ、あくまでも目先的な月初の買いが主体と思われるので、月初の買いが一巡となった後にどれだけ買い手がいるのかということになる。米国の経済指標などに反応することにもなりそうだ。

とりあえず2022年は買い先行となったが、買い先行となった後は買えない銘柄、買われすぎ銘柄の修正が行われると思われる。指数に影響の大きな銘柄で相変わらず買われすぎから手仕舞い売りに押されるものも見られ、相場全体としては上値が重いということだろう。

半導体関連銘柄が相場をけん引しているが買われ過ぎ感がでてきているものも多く、そろそろ買われすぎからの修正がみられるだろう。半導体関連銘柄に代わって物色されるものが出て来るかどうかということだ。電子部品株や自動車株なども目先的に買われすぎているものも多くなっており、指数の上値は限られるだろう。

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清水 洋介(しみず ようすけ)
証券アナリスト・フィナンシャルコンシェルジュ。「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。『ユーチューブチャンネル』も人気!

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※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。