サーフィンが似合う街といえば、神奈川県の湘南エリアを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。湘南サウンドとサーフィンで海のレジャーのイメージが強い湘南ですが、実は住みよい街としても高い評価を得ています。そこで本稿では、注文住宅で湘南に家を建てて実現できる「湘南ライフスタイル」を紹介します。
目次
湘南とはどのエリアを指すのか
(引用:国土交通省 国土地理院地図)
はじめに、湘南とはどのエリアを指すのかを確認しておきましょう。
湘南と呼ばれているのは、神奈川県の相模湾沿岸に位置する、平塚市、茅ヶ崎市、藤沢市、鎌倉市、逗子市あたりを指します。
海や山に囲まれた自然豊かな環境で、のびのび暮らせる街として定評があります。商業施設も多く、日常的な買い物に困ることはありません。
同じ湘南でも古都と呼ばれる鎌倉駅周辺とサーファーの憧れの地である茅ヶ崎の海沿いでは雰囲気が大きく異なります。
閑静な環境で暮らしたい人と、海のレジャーなどを開放的に楽しみたい人で住み分けができるのも湘南の魅力です。
湘南サウンドとサーフィンで人気の「湘南ライフスタイル」とは?
湘南ライフスタイルとは、海と生活が一体化した開放感あふれる生活スタイルをいいます。ファッションもビーチサンダルにアロハシャツなど気楽な服装で過ごすことが可能です。
移動は自転車、海岸沿いを犬と散歩し、休日は家族連れが砂浜で遊ぶ姿が見られるなど、海を中心とした行動様式が定着しています。
湘南サウンドが人気の火付け役
湘南に憧れを持つ人が増えたのは、テレビやラジオから流れる湘南サウンドの影響も大きいでしょう。
湘南サウンドとは、1960年以降に藤沢市や茅ヶ崎市などの湘南地区の若者を中心に、海やサーフィンをテーマに発表され人気を呼んだ音楽のことです。
とくに茅ヶ崎に住んでいた加山雄三のヒット曲は1960年代の高度経済成長期に重なり、湘南サウンドの人気を決定づけました。
その後もグループサウンズのワイルドワンズや国民的ロックグループのサザンオールスターズが湘南サウンドを代表する存在となったのはよく知られているところです。
サーファーの聖地・湘南
そしてもう1つの湘南ライフスタイルを象徴する文化がサーフィンです。開放感に溢れているのが湘南ライフスタイルの特徴で、海に近い湘南エリアはビーチサンダルで気軽に外出できます。
夏場はビジネスシーンであってもアロハシャツで通用するなど、住民全体に湘南ライフスタイルが浸透していることがうかがえます。
サマーシーズンはサーファーのホームグラウンドと化し、プレイ中他者との接触に注意しなければいけないほどの賑わいをみせます。
台風が接近しているときや、低気圧のときは波のうねりが大きく、サーファーにとって最高の波を楽しめるといわれています。
サーフィンを終えたあと、夕陽に照らされて浜辺を歩くサーファーの姿も絵になり、湘南ライフスタイルを象徴する風景を見ることができます。
湘南で注目したい2地域の特徴は?
湘南エリアのなかでもとくに注目したいのが茅ヶ崎市と藤沢市です。この2つの地域にはどのような特徴があるのか見てみましょう。
湘南エリアの代表格として人気の茅ヶ崎市
サザンオールスターズのデビュー曲『勝手にシンドバッド』の冒頭の歌詞に出てくる茅ヶ崎市は、湘南エリアの代表格といえます。
サーフィンの中心地でもあり、マリンレジャーの他に地引網、海の家、周遊船、日帰り温泉、味覚狩りも楽しめます。マリンレジャーでは「サザンビーチちがさき」がとくに有名です。
買い物は茅ヶ崎駅や周辺にラスカ茅ヶ崎、イオン茅ヶ崎中央店、フレスポ茅ヶ崎、イトーヨーカドー茅ヶ崎店などがあり便利です。
茅ヶ崎市は海外からの評価も高く、イギリスの情報誌「MONOCLE」が選出する「世界のベストスモールシティ25」で日本から唯一第5位にランクインしています。
海と山に囲まれ、都心まで電車で1時間程度とアクセスがよいことが評価の理由です。
住み続けたい街ランキングで上位の藤沢市
藤沢市の人口は湘南5市では最も多く44万1,051人で、世帯数は19万7,058世帯となっています(2021年11月1日現在)。立地は神奈川県のほぼ中央に位置し、市域全体に住宅地が広がっている湘南エリアの中心地です。
男 | 女 | 合計 | |
人口 | 21万7,697人 | 22万3,354人 | 44万1,051人 |
(引用:藤沢市 2021年(令和3年)11月1日現在の人口と世帯数)
交通網が発達しているのが魅力で、小田急江ノ島線が南北を走り、藤沢駅が東海道本線の停車駅となっています。
買い物も便利で、藤沢駅周辺にテラスモール湘南、ルミネ藤沢店、藤沢オーパ、イトーヨーカドー藤沢店などがあります。
文教都市としての顔を持つ
また、慶應義塾大学や日本大学のキャンパスもあり、文教都市としての顔も持ちます。住環境は穏やかな気候と、自然環境が豊かで暮らしやすいといわれています。
そのような住環境を反映してか、藤沢市はリクルートが調査した「SUUMO住民実感調査2021年住み続けたい街ランキング」で13位と上位にランクインしています。
(引用:PRTIMES SUUMO住民実感調査 2021年住み続けたい街(自治体/駅)ランキング発表)
これは注文住宅を建てるうえでは参考になるデータといえます。賃貸住宅を探すならよくある「住みたい街ランキング」を参考にしてもよいのです。
万一住んでみてイメージと違っていても引っ越すことができます。ところが、注文住宅を建てたらやたらと移転することはできません。
既に住んでいる人の評価で決まる「住み続けたい街ランキング」のほうが注文住宅を建てる場合には参考になるでしょう。
同じランキングで他の湘南エリアのランクを見ると、逗子市が4位、鎌倉市が12位、茅ヶ崎市が17位と湘南5市中の4市が入選しています。湘南エリアがいかに住みやすい住環境であるかがわかります。
湘南に注文住宅で家を建てるメリット
「住み続けたい街ランキング」上位のエリアが多い湘南ですが、注文住宅を建てるうえで具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
湘南エリアに住むメリット 1.海のレジャーが楽しめる 2.自然豊かで住環境が良い 3.交通の利便性が良い |
1.海のレジャーが楽しめる
湘南に注文住宅を建てるメリットの1つは、湾岸エリアであることから海のレジャーが楽しめることです。
とくにサーフィンが趣味の人にとっては、最高のエリアといえるでしょう。由比ヶ浜は人気の海水浴場としても知られています。
2.自然豊かで住環境が良い
2つめのメリットは、自然豊かで住環境が良いことです。湘南エリアは海だけでなく山にも囲まれています。
子どもがいる家庭では自然豊かな環境でのびのびと育てることができるのは魅力です。また、鎌倉駅周辺は歴史的建造物が多く、観光スポットとして人気があります。
3.交通の利便性が良い
そして3つめが交通の利便性が良いことです。JR湘南新宿ラインを利用すると湘南エリアから横浜、渋谷、新宿、池袋、大宮など首都圏の人気駅に直通で行くことができます。
通勤やレジャーに便利なだけでなく、東京に本宅を持つ人が湘南エリアにセカンドハウスを建てた場合でも電車で短時間の往来が可能です。
例えば、新宿から茅ヶ崎まではJR湘南新宿ライン快速なら1時間3分で到着します。
注文住宅で憧れの湘南ライフスタイルを手に入れよう
1960年代から脚光を浴び始めた湘南ライフスタイルは、令和の今も変わらぬ価値観を保っています。スローライフを送りたい人や、サーフィンを満喫したい人には注文住宅を建てるのに最適な地といってよいでしょう。
人気の湘南ですが、今住んでいる地域から湘南に移住したい場合や、セカンドハウスとして建てたい場合は土地探しから始めなければなりません。ハウスメーカーを選ぶときには、土地探しも同時に依頼することが理想です。
その場合、閑静な環境でゆったり暮らしたい人と、アウトドアで活動的に暮らしたい人では適したエリアが違うので、湘南エリア全域に精通したハウスメーカーに依頼する必要があります。
「住み続けたい街ランキング」で湘南エリアが多く入選している事実は、住んでいる人の満足度が高いことを意味します。
あなたも都会の喧騒から離れ、注文住宅で憧れの湘南ライフスタイルを手に入れてはいかがでしょうか。
(提供:タツマガ)
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