2022年1月19日12時過ぎに井口喜雄さんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米長期金利の上昇が続いている。ハト派急先鋒のブレイナードFRB副議長がインフレと闘う強い姿勢を示しているほか、FOMCが3月に予定している利上げに関しても0.25%ではなく、0.5%の大幅上昇もあるのではといった声も聞こえてくる。米金利上昇→ドル高と考えたいが、実際に米国が3月から利上げサイクルに入ってしまうとセル・ザ・ファクトのような値動きも考えられるため、ドル高の賞味期限はあと少しなのかもしれない。

現在の為替相場の戦略やスタンス

ドルロングのイメージに変更はないが、上値が伸びてこないので深追いは避けたい。特に米ドル/円は米金利上昇など引き締めが加速する局面ではリスクオフの円高もついてくるため、悩ましいところだ。豪ドル/米ドルやユーロ/米ドルといったリスク通貨の戻りを丁寧に売っていくほうが安全かもしれない。また、割高な米国株が引き締めをトリガーに一気に崩れて本格的なリスクオフとなればその調整はかなり深くなるため、クロス円はいつでもショート側に回れるように準備したい。

井口喜雄
トレイダーズ証券市場部ディーリング課。認定テクニカルアナリスト。1998年より金融機関に従事し、ディーリング業務に携わる。2009年からみんなのFXに在籍し、ドル円や欧州主要通貨を主戦場にディーリング業務を行う。ファンダメンタルズからみた為替分析に精通してるほか、テクニカルを利用した短期予測にも定評がある。月刊 FX攻略.comで「現役為替ディーラーが本音で語る”Dealer’s EYE”」を連載中

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。