この記事は2022年2月24日(木)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「神田卓也氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。
2022年2月24日(木)の午前11時すぎに外為どっとコム総合研究所の神田卓也さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
神田卓也 株式会社外為どっとコム総合研究所取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券を経て、1991年メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月外為どっとコム総合研究所入社。 |
現在の為替相場の傾向や相場観
今週の米ドル/円は小幅な値動きが続いている。今週の取引レンジは114.5円~115.24円と70銭余り。
足元でウクライナ情勢が緊迫化しており、2022年2月23日(水)には「ロシア軍の大規模侵攻が48時間以内に迫っている」との報道があった。
それでも米ドル/円の値幅が小さいのは、為替市場全体を眺めると「リスク回避の円買い」と「有事のドル買い」が交錯しているためと考えられる。
ロシア・ウクライナ問題は、安全通貨同士のペアである米ドル/円の決定打になりにくいということだろう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
足元の米ドル/円は20日移動平均線(115.18円付近)を小幅に下回る水準で推移している。20日移動平均線は、ほぼ月中終値の移動平均でもある。
このため、20日移動平均線を上回る水準では戻り売りが優勢となる一方、下回る水準では買い戻しの動きが出やすいと考えられる。
米ドル/円相場は本日24日(木)も、20日移動平均線から大きく乖離することなく、今週のレンジ内で推移する公算が大きいと見ている。
▽米ドル/円の日足チャート
※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。