日経平均 | 2万6,449.61円 ▼461.26円 |
為替 | 1ドル=114.71円 |
売買高(東証一部、以下同) | 11億3,893万株 |
売買代金 | 2兆7,093億6,100万円 |
値上り銘柄数 | 291銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,815銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 92.85% |
市況概況
引き続きウクライナ情勢を懸念して大幅下落
米国市場は休場だったが、ウクライナ問題が取り沙汰されて欧州株は軒並み大きく下落。夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたこともあって、売り先行になった。
さらに、日本の市場が始まるタイミングでロシア軍の情勢などが伝わり、拍車をかける形で売りが先行、戻りの鈍さを懸念して売り直される展開になり、ほぼ安値で前場の取引を終えた。
昼に買い戻しは入らず、後場に入るといったん売り直されてさらに下値を試す動きになった。その後「売られすぎ銘柄」を中心に買い戻しがあり、節目とみられる2万6,500円を意識する水準まで戻したが、「戻りはそこまで」という感じで上値は重かった。
最後は買戻しが入って、何とか2万6,400円台半ばでの引けとなった。休日前の手仕舞い売りがかさんで、大きな下落になった。
小型銘柄は売り一巡感から下げ渋るものがみられ、総じて軟調。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均は軟調だった。
先物はまとまった売りが断続的に見られる場面があり、前日(2022年2月21日)のようなまとまった買いは見られなかった。それでも売り一巡感があり、買い戻しで指数を押し上げる場面があった。
「米国利上げ」の問題がどこかにいってしまうかのように、地政学リスクを回避する動きになった。売られているというより「買いが入らない」という雰囲気で、指数が大きく下押すことになった。欧米市場で下落が止まるという可能性も低くまだまだ下値模索という状況が続くのだろう。
テクニカル分析
日経平均
下値を試す動きとなった。1月の安値を意識するようなところでは下げ渋りとなったが、まだまだ戻りも鈍く、下値模索が続きそうだ。
あれやこれやと一言
相変わらずウクライナ問題が売り急ぐ要因になっている。さすがに「遠くの戦争は買い」というような強気な見方が増えているし、実際にウクライナの紛争はまだまだ続きそうなので買えない材料になると思う。さらに米国の利上げや中国の景気鈍化などがあって、当面は買えない状況が続くだろう。
それでも、足元の業績が極端に悪化しているわけではなく、欧州を中心に金融不安の兆しが見えているわけでもない。お金はまだまだ流れる状況だと思う。つまり「買える銘柄に資金が流れる」ということで、割安銘柄などは底堅さが見られるのではないかと思う。
月末の売りや休日前の手仕舞い売り、さらに3月の決算月での持高調整の売りなどが懸念される。少なくとも上がる材料は非常に乏しく、ウクライナの紛争が一服となったとしても戻りは鈍いと思う。個々の企業の業績がさらに上振れするような展開にならない限り、冴えない状況は続くだろう。
出そろった好調な決算を織り込んだとすれば、その結果でもこの下落だ。さらに、業績の上振れが期待できないとすれば、ここからの戻りは限界があるということになる。
少なくとも、来期業績の強気な予想でもないと買えないということであり、当面は冴えない展開が続きそうだ。それでも減配リスクの少ない高配当利回り銘柄などは買い場ではないかと考える。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。