日経平均 | 2万6,910.87円 ▼211.2円 |
為替 | 1ドル=114.96円 |
売買高(東証一部、以下同) | 9億3,859万株 |
売買代金 | 2兆3,068億500万円 |
値上り銘柄数 | 621銘柄 |
値下り銘柄数 | 1,467銘柄 |
騰落レシオ(25日) | 97.77% |
市況概況
ウクライナ問題を取り沙汰して相変わらず冴えない展開
先週末の米国株が相変わらず冴えない展開だったことで、売り先行になった。
夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたので、大きく売られて始まった。しかし、寄り付きの売りが一巡した後は買戻しがあって下げ幅は縮小。節目とみられる2万7,000円を意識すると買い気に乏しい中で手仕舞い売りがでて、戻り切らずに前場の取引を終えた。
昼はやや買戻しがあり、下げ幅が縮小する場面はあったが、買い急ぐことはなかった。後場に入ってからも、値持ちはいいものの動きは見られず、2万7,000円を意識した水準で小動きに。
今晩の米国市場は休場なので、のんびりと構えるような感じ。特に売り買いを急ぐような材料はなく、最後まで積極的な売り買いは見られなかった。
小型銘柄は相変わらず「高PER(株価収益率)売り」という感じで、売られるものが多かった。東証マザーズ指数は大幅安、二部株指数や日経ジャスダック平均も軟調だった。
先物は「まとまった売り買いが断続的にある」ということはなかった。指数を大きく動かす場面は散見されたが、方向感があるというよりは目先の持高調整の売り買いに振らされたという感じだ。
買えない理由が多くて買い切れず「ちょっとした売り材料や値動きが悪いと売られる」という感じで、冴えない展開が続いている。割高銘柄の修正安が続いているということでもあり、買い戻しは入るのだが買い上がるほどではないということ。
しかし「2万7,000円を割り込むと売れない」という雰囲気で、引き続き保ち合い相場と考えておいてもいいだろう。
テクニカル分析
日経平均
下値を試す動きになったが下げ渋り。上値は25日移動平均線や基準線に押さえられそうで、上値が重い展開は続きそうだ。
あれやこれやと一言
ウクライナ問題が大きく取り沙汰されることはなかったが、買えない材料になっている。さらに「インフレ懸念」や「米国の利上げの影響」などがある。決算発表が出そろってきて、「買い材料に乏しい」といったん売られれば指数の戻りは鈍い。
2万7,000円を割り込むと売り難さがでており、ここから大きく下押す材料はない。ウクライナで紛争が起これば、下値を試すことになるだろうが、直接的なお金の流れとしての影響は少ないと思われる。リスク回避の流れは続くのだろうが、底堅さは見られる。
積極的に買い上がる材料がない中で、米国株式市場が休場になると手掛かりはさらに減る。「米国株が高いから買う」ということはないので、鬼の居ぬ間に洗濯というわけにはいかない。ここからは、米国の利上げなどがさらに取り沙汰されると思われ、買えない展開が続くだろう。
好調な決算を発表しても地合いの悪さから売られている銘柄は多く、そうした銘柄は買い場と考える。割高から割安になるようなことがあれば、売りが出尽くすことになり、後はちょっとした買いが入るとしっかりと戻すということになるだろう。小型銘柄も含めて引き続き低PER(株価収益率)、低PBR(株価純資産倍率)銘柄に注目だ。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。