株価ボードを見る人たち
(画像=VectorSpace/PIXTA)
日経平均 2万7,122.07円 ▼110.8円
為替 1ドル=115.20円
売買高(東証一部、以下同) 11億2,566万株
売買代金 2兆8,069億2,600万円
値上り銘柄数 917銘柄
値下り銘柄数 1,166銘柄
騰落レシオ(25日) 96.82%

市況概況

米国株の暴落にも関わらず底堅い

米国株が大きな下落となり、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物が売られていたこともあって売り先行となった。売り気配から始まるものなども見られ、大きく下値を試すような始まりだった。

それでも寄り付きからの売りが一巡となると底堅さが見られ、「米ロ外相会談が行われる」とのニュースを受けて買い戻しが入り下げ幅は縮小になった。

昼は特に動きがみられず、後場は買戻しを中心に下げ幅縮小となる場面があった。さすがに昨日の終値を意識するところでは週末の手仕舞い売りやヘッジ売りがあって上値が重く、前日比プラス圏まで一気に戻すということはなく指数は小動きに。最後はヘッジ売りがあって、再度下げ幅を広げたが、2万7,000円台を保っての引けになった。

小型銘柄は売り一巡感があって、下げ渋るものが多かった。東証マザーズ指数は小幅安、二部株指数は軟調、日経ジャスダック平均は小幅安だった。

先物にまとまった売り買いは比較的少なかったが、底堅さが見られると散発的に買い戻しが入り、指数を下支えするような場面があった。

引き続き波乱相場となっている。インフレ懸念、金融緩和の終了の影響などが取り沙汰されるなかで、地政学リスクを回避する動きがあって右往左往している。個々の銘柄の業績などを見ればいいのだろうが、上がるから買う、下がるから売るというような付和雷同な動きがまだまだ多いようだ。

テクニカル分析

日経平均
25日移動平均線や基準線に上値を押さえられる展開が続きそうだ。あと一週間くらいで25日移動平均線の下落はいったん止まりそうだが、まだまだ上値が重い展開は続くのだろう。

あれやこれやと一言

米国株が大きな下げになった割には下げ渋った。「買われすぎ銘柄」の買戻しで指数を押し上げる面はあるが、あくまでも目先的な動きであり、割安銘柄買い、買われすぎ銘柄売りの構図はまだまだ続くと思われる。

米国株ではいわゆる「グロース株」が売られているが、日本では米国のような「大型株でグロース株」というものが見当たらず、マザーズ銘柄がグロース株として売られている。

ただ、マザーズ銘柄でも割安感が強い銘柄が見られ、そうした銘柄は買われないから上がらないだけ。今のうちに注目しておくといいと思う。

買われすぎ銘柄の修正安はまだまだ続くのだろうし、再度「買われすぎ水準まで買われる」ということはないと思う。しかし「売られ過ぎ銘柄」はどこかで見直し買いが入るだろうし、買われすぎ銘柄が売られた後に戻らないからということで投げ売りがでると「乗り換え対象として割安銘柄が注目されるのではないか」と思う。

決算発表が出そろった。市場予想を下回ったということで、好決算でも売られるものがあるが、そうした銘柄は割高感が強くなければ逆に買い場ということだ。アナリストが強気に見すぎていただけ、ということは多いので、冷静な判断をするといい。

※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。