リビングは家族団らんの場であると同時に、友人・知人を招く自宅の中心的な空間でもあります。注文住宅ではコンセプトに基づく個性的なリビングにすることが可能です。そこでおすすめしたいのが、リビングをカフェのような明るく開放的な空間にするプランです。リビングをカフェ風にするメリットや、必要な設備、レイアウトについて考えます。
目次
カフェと喫茶店の違い
リビングをカフェ風にするライフスタイルの提案ですが、カフェという言葉に定義はあるのでしょうか。
カフェという言葉は、喫茶店と同じように考えられていますが、両者には次のような違いがあります。
・友人との談話や仕事先との打ち合わせで利用されることが多い
・やや暗めの照明で落ち着いた雰囲気
・洋食を出す店が多い
・個人経営の店が多い
【カフェ】
・友人との談話、仕事、勉強などに利用されることが多い
・照明は明るめで開放的
・食事メニューは少なく、パン、ケーキ、焼き菓子が多い
・チェーン店が多い
喫茶店
喫茶店は、友人との談話や仕事先との打ち合わせなどで使用するため、やや暗めの照明で落ち着いた雰囲気があります。
パスタなどの洋食を出す店も多く、食事で利用する人もいます。個人経営の店が多く、マスターがカウンターでコーヒーを淹れているようなイメージです。
カフェ
一方のカフェは、単なる談話だけでなく、ノートパソコンを持ち込んで仕事をしたり、学生が勉強をしたり、さまざまな用途に使われます。照明は明るく、開放的な雰囲気があります。
食事メニューは少なく、パン、ケーキ、焼き菓子などの軽食が並んでいる店が多く見られます。有名飲食チェーンが展開しているコーヒーショップの多くがカフェスタイルです。
リビングをカフェ風にするのは後者のような明るく開放的な空間を演出するものです。
注文住宅でカフェ風リビングにするメリット
リビングルームは住宅の中心でもあり、最も個性を発揮しやすい場所といえるでしょう。
注文住宅でリビングをカフェ風にすると次のようなメリットがあります。
2.経年で味わいが出る場合がある
3.掃除がしやすいので美観を維持できる
4.外食費を節約できる
1.住宅としての価値が上がる
カフェ風のおしゃれなリビングにすることで住宅としての価値が上がります。
住宅で一番注目されやすいのはリビングなので、素敵な内装にすることで万一売却する場合に内覧者からの評価が高くなります。
自宅をカフェや雑貨ショップなどのお店に転用したい人の需要も期待できます。
2.経年で味わいが出る場合がある
住宅にとって経年はマイナスになるのが普通ですが、木目調で統一した内装や家具は逆に味わいが出る場合があります。
歴史的な日本家屋に深い味わいを感じるように、住むほどに味わい深い住宅になることが期待できます。
3.掃除がしやすいので美観を維持できる
リビングは広い分、いつの間にか物がたまり、雑然とした雰囲気になるのはありがちな光景です。
カフェ風リビングはコンセプト上余分な物は置かないので、掃除もしやすく、せっかくきれいにしたリビングを汚したくないという意識が働くため、美観を維持できるというメリットがあります。
4.外食費を節約できる
もう1つ、意外なメリットとして外食費を節約できることが挙げられます。会社勤務の場合、仕事帰りについカフェに立ち寄ることがあるでしょう。
自宅がカフェ風リビングであれば、逆に早く帰宅して家でゆっくりコーヒーを飲みたいという気持ちになり、カフェに寄る回数が減って節約につながります。
カフェ風リビングを造るには注文住宅が最適な理由
では、なぜカフェ風リビングを造るには注文住宅が最適なのでしょうか。
まず、賃貸マンションや賃貸一戸建てでは退去時の原状回復の問題や、大家さんから許可を取らなければならないという問題が生じます。
分譲マンションや建売住宅の場合はすでにレイアウトや設備が決まっているため、カフェ風リビングに当てはまる物件を見つけるまでに時間がかかります。
その点、注文住宅はハウスメーカーの設計士と相談しながら、イメージどおりの素敵なリビングに仕上げることができます。
カフェ風リビングに必要な設備
カフェのようなリビングにするために必要な設備をチェックしておきましょう。
2.カフェ風のラウンドテーブルを置く
3.観葉植物を置く
4.ペンダントライトを設置する
1.コーヒーメーカーやコーヒーマシンは必須
まずコーヒーメーカーやコーヒーマシンは必須です。
全自動のコーヒーメーカーなら豆や水の分量を一定にして抽出されるので、手間なく同じ味で淹れることができます。忙しい朝にはぴったりです。
最近では大手コーヒーメーカーなどがコーヒーマシンを無料レンタルし、コーヒー豆を定期配送してくれるサービスもあるので、利用を検討するのもよいでしょう。
2.カフェ風のラウンドテーブルを置く
テーブルは普通のダイニングテーブルを置く例が多いですが、カフェ風のラウンドテーブルもおしゃれな雰囲気を演出するには有効です。併用するのもよいでしょう。
カフェ用のラウンドテーブルは軽量なので、人数が多いティーパーティのときにダイニングテーブルの近くへ移動しやすいとメリットがあります。
3.観葉植物を置く
観葉植物はリビングのアクセントになるだけでなく、癒し効果もあります。心が和む空間にするには必要なアイテムといえるでしょう。観葉植物もレンタルで利用することができます。
4.ペンダントライトを設置する
照明はダイニングテーブルにペンダントライトを設置すると、夜間が落ち着いた雰囲気になることに加え、インテリアとしても映えます。
カフェ風リビングのレイアウト
カフェ風リビングにするには、どのようなレイアウトにするとよいのでしょうか。
カフェ風リビングにしている住宅の施工例を見ると、およそ次のような特徴があります。
2.木目調で落ち着いた色合いが多い
3.対面式のキッチンがある
4.ダイニングテーブルがある
1.広々としたスペースがある
多くのカフェ風リビングは広々としたスペースがあります。開放感がある空間にするには、12~16畳程度は必要な印象です。
窓を広めに取り、昼間は太陽光だけでも明るさを確保できるようなリビングになれば、より開放感が高まります。
天井高も少し高めにすることで、より空間が広く感じられます。
2.木目調で落ち着いた色合いが多い
内装は木目調の床、天井、壁、柱、家具などが目立ちます。全体的にブラウン系の落ち着いた色合いのリビングが多く見られます。
3.対面式のキッチンがある
カフェ風にするにはキッチンは対面式が原則になります。
対面式キッチンであれば、カフェのカウンターのように家族と会話しながらコーヒーを淹れたり、サンドウィッチを作ることができ、コミュニケーション豊かな空間が実現します。
4.ダイニングテーブルがある
インテリアは普通のソファセットではなく、飲食しやすいダイニングテーブルが置かれているレイアウトが目立ちます。
対面式キッチンにダイニングテーブルをくっつけて連結させているスタイルが主流になっています。
対面式キッチンで淹れたコーヒーや紅茶をダイニングテーブルに運んでもらうことでカフェのような気分を味わえます。
家族だけでなく、来客からも喜ばれるおしゃれなリビングにしよう
カフェ風リビングは家族だけでなく、友人などの来客からも喜ばれるコンセプトです。
明るく開放的な空間に来客を招き入れたときに、「カフェみたいで素敵なリビングですね」といってもらえれば、コンセプトが1つの成功を見たといってよいでしょう。
2020年以降はテレワークの普及や、外出自粛を求められる社会情勢から「お家時間」の充実がより大切な課題になっています。
家族がリビングに集まり、各自が思い思いの飲み物を手にして和やかに語りあう、そんな至福のひとときを過ごすためにカフェ風リビングは役に立ちます。
家族が日によってマスター役を交代し、ドリンクの注文を受けたり、テーブルに運ぶようにするのも楽しいでしょう。
単純にリビングが広いだけなら、マンションや建売住宅でも物件を探すことはできます。
しかし、カフェ風リビングのような明確なコンセプトを持ったリビングにしたい場合は注文住宅が適しています。
これからマイホームを持とうと考えている場合は、カフェ風リビングで優雅にコーヒーや紅茶を味わう、そんなおしゃれなライフスタイルを注文住宅で実現してみてはいかがでしょうか。
(提供:タツマガ)
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