この記事は2022年4月1日(金)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=PIXTA)

2022年4月1日(金)の午前8時すぎに現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

西原宏一
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行にて為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラーなどを歴任後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。

現在の為替相場の傾向や相場観

昨日(2022年3月31日)の東京市場では下記の岸田コメントが話題に。

岸田文雄首相は31日の衆院本会議で、外国為替市場での円安の加速に関して為替介入についてのコメントは差し控える」としたうえで、「為替の安定は重要であり、急速な変動は望ましくない」と答弁した。「引き続き米国等の通貨当局と緊密な意思疎通を図りつつ、適切に対応していく」とも述べた。国民民主党の玉木雄一郎代表の「為替介入は考えているのか」との質問に答えた。

(出所:毎日新聞)

このコメントで一時、円高にふれている。ただ、どちらも当然のコメント。サプライズではないが、マーケットが調整モードなので、そのきっかけとなったということだと認識している。

為替介入の可能性はほぼない。仮にその必要があるのであれば、まず日銀が金利を上げる必要がある。しかし、現在の日銀は「指値オペ」が示唆しているように、金融緩和解除の意思はない。

今週の米ドル/円は「黒田シーリング」の125円に到達したことで、いったん調整モード入り。方向性は変わらないが、一方的に米ドル/円が上昇する相場はいったんお休み。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日(4月1日)から本邦企業は新年度に入る。円絡みの通貨ペアは3月相場とは一変することもあるので、本日はスウィングトレードはさけ、デイトレ中心だろうか。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。