ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=New Africa/stock.adobe.com)

人気のランドリールームとは

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=denisismagilov/stock.adobe.com)

ランドリールームとは、洗濯機から洗濯物を出しその場で干せる部屋のことです。洗濯機と干す場所が同じなので、濡れて重い洗濯物を持って移動する必要がありません。

さらにそこで乾いた洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり収納を付ければしまうこともできます。手間のかかる洗濯という家事を楽にできると、新しい住まいに付ける方が増えています。

ランドリールームのメリット

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=New Africa/stock.adobe.com)

ランドリールームは移動が少ないという他にも、次のようなメリットがあります。

1.天気や時間帯に左右されない
2.花粉対策になる
3.防犯面でも安心

1.天気や時間帯に左右されない

ランドリールームがあれば、天気や時間帯を気にせずに洗濯物を干せます。

例えば梅雨や夕立が心配な季節、仕事で夜遅くに帰宅したときなどなかなか外に干せない場合でも、ランドリールームがあれば気兼ねなく洗濯物が干せるのです。

2.花粉対策になる

ランドリールームは室内なので、花粉などが洗濯物に付く心配がありません。

これは衣類やシーツなどに花粉が付くと、くしゃみや鼻水が止まらなくなる花粉症の人にとっては大きなメリットといえるでしょう。

さらにPM2.5や黄砂が洗濯物に付いてしまう心配もほとんどなくなります。

3.防犯面でも安心

ランドリールームは外から洗濯物が見えないため、防犯面で安心という良さがあります。

これはバルコニーや庭に洗濯物を干すのが心配という方が、ランドリールームを作る大きな理由の一つになっています。

また他の室内干しの場所に比べ、来客があっても慌てて片付けなくて済むのも利点です。

ランドリールームのデメリット

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=JenkoAtaman/stock.adobe.com)

メリットの多いランドリールームですが、一方で注意しておきたいデメリットもあります。

1.建築コストがかかる
2.使わなくなる可能性

1.建築コストがかかる

ランドリールームを作るには、その面積の分だけ建築コストがかかることになります。そのため庭に洗濯物を干す場合に比べると、予算を多めに用意する必要があります。

ただしランドリールーム以外の家の中やバルコニーに洗濯物を干す場合も、同じく面積が増えて建築コストがかかります。

ランドリールームにすることで余計にかかる費用は、湿気対策で付ける換気扇の数万円程度です。もともと家の中で干すことを考えているなら、ランドリールームは決して割高とはいえません。

2.使わなくなる可能性

せっかくランドリールームを作っても、使わなくなってしまう可能性があります。

よく耳にするのが、乾いた洗濯物をしまう部屋が2階なので、運ぶのが面倒になってバルコニーに干すようになったという声です。

特に子どもが成長し各部屋を使うようになると、運ぶ回数が多くなりとても面倒です。

対策としては、ランドリールーム内に乾いて畳んだ洗濯物を置けるスペースを作り、各自で部屋に運ぶようにしてはいかがでしょうか。

あるいは収納を広めに作り、下着やタオル類をしまえるようにすれば運ぶ洗濯物が減ります。ランドリールームを活用するには、乾かした後も考えておくことがポイントです。

目的別の広さ目安

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=Andrey Popov/stock.adobe.com)

ランドリールームの広さは、そこでどんな作業をするかで変わります。単世帯を想定したときの、おすすめの広さは次のようになります。

3畳

洗濯機を置いて洗濯物を干すだけなら、3畳がおすすめの広さになります。

もう少し小さくても良いのですが、子どもの成長とともに洗濯物が増えることを考えると3畳にしておいた方が安心です。

ポイントは洗濯物を干すところの下を有効活用すること。棚を作れば畳んだ洗濯物や、洗濯に使う洗剤や柔軟剤、ハンガーやピッチなどを入れることができます。

4畳

ランドリールームでアイロンがけをしたり、タオルや下着類を入れておく収納を作ったりするのなら4畳がおすすめです。

これくらいの広さがあると、冬場などに洗濯物が増えてもゆとりがあります。ただし下着類をランドリールームに置くかは、ご家族内で意見が分かれることもあります。

どのような使い方をするか、十分に話し合ってから収納の計画を立てるようにしましょう。

カビや臭いを防ぐ湿気対策

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=pjirawat/stock.adobe.com)

ランドリールームを作るときは、できる限り換気扇を付けるようにしましょう。

家族全員の洗濯物を干せば湿気がこもり、壁にカビが生えたり洗濯物に臭いが付いたりする恐れがあります。

しかし換気扇があれば、湿気を強制的に外へ出して部屋を快適な状態に保てます。

窓の換気効果は小さい

窓も換気の効果がありますが夏や梅雨は外の湿気も多く、窓を開けるだけでは室内の湿気はなかなか減りません。

また夏や冬は窓を開けると外の暑さ寒さが入るため、窓を開けられる時期は意外と短いのです。そのため常に湿気を外に出せる換気扇のほうが、カビや臭いの予防には高い効果が期待できます。

除湿機も活用する

ランドリールームでは除湿機も活用すると、さらに湿気を減らせます。

家族の洗濯物から出る湿気は想像以上に多く、湿気の多い時期はなかなか洗濯物が乾かないこともあります。

そこで除湿機で余計な湿気を取り除くと、洗濯物が乾きやすくなりカビや臭いも防げるのです。

除湿機を選ぶときは、洗濯物を乾燥する機能が付いているものを選びましょう。

対応する部屋の畳数だけで選んでしまうと、洗濯物から出る大量の湿気を取りきれないことがあるからです。

洗濯物の乾燥に対応した機種なら、ランドリールームにこもった湿気でも取り除いてくれます。

サーキュレーターで風をあてる

洗濯物を速く乾かすなら、サーキュレーターで風をあてるのもおすすめです。洗濯物が速く乾くだけでなく、雑菌が繁殖して臭いが付くのも防げます。

扇風機でも良いのですが、サーキュレーターのほうがより遠くまで強く風をあてられます。またコンパクトなので、限られた広さのランドリールームに置いても邪魔になりません。

浴室乾燥機よりもメリットが多い

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=BillionPhotos.com/stock.adobe.com)

ランドリールームではなく、お風呂の換気扇に付けて洗濯物を乾かす「浴室乾燥機」でも良いのでは?と考える方がいるかもしれません。

浴室乾燥機は電気代がかかり、ランドリールームのようにその場で洗濯物を畳めません。また浴室乾燥機は、動かしている間はお風呂に入れないという注意点もあります。

ランドリールームは洗濯物を乾かすだけでなく、畳んだりアイロンをかけたりしまったりと多目的に使えます。

洗濯に関わる家事をより楽にするなら、ランドリールームの方がおすすめといえるでしょう。

ランドリールームは毎日の家事を楽にする

ランドリールームの間取りを決めるポイントは?広さ・収納・湿気対策などを解説
(画像=Konstantin Yuganov/stock.adobe.com)

ランドリールームでは洗濯機から洗濯物を出してそのまま干し、乾いたらその場で畳むことができます。

また収納や畳んだ物を置く場所などをしっかり計画すれば、各部屋に運ぶ手間も減るなど洗濯という家事の負担を軽くしてくれます。

他にも天気や時間帯に左右されず洗濯物を干すことができ、花粉症や防犯面の心配も少ないなど多くのメリットがあります。

毎日帰宅が遅いなどで家の中に洗濯物を干すことが多いのなら、ぜひランドリールームを検討してみてください。

(提供:タツマガ

【あなたにオススメ】
新築と中古はどちらがお得?メリットやデメリットについて徹底解説
注文住宅で失敗しないために。後悔しない家づくり(間取り)のポイント
注文住宅の購入予算はどうやって決める?費用の内訳は?
戸建てがほしいと思ったら!分譲住宅と注⽂住宅の違いとは
注文住宅の内装はどう決める?自然とまとまるポイント4つ